妊娠初期のトラブル~つわり~
妊娠すると様々な体の変化が起きてきますが、多くの方が最初に経験するのがつわりです。
吐き気・嘔吐以外によだれが多量に出るといった症状が出ることもあります。
吐き気が強くて食事が摂りにくくなったり、食べると吐いてしまうというケースが典型的ですが、中には空腹時の方が吐き気を強く感じてしまうため常に何か口にしていなければいけなくなる「食べつわり」の方もいらっしゃいます。
いずれも、早ければ妊娠5週くらいから症状が出始めて10週を過ぎると徐々に落ち着いてくる事が多いようです。中には16週を過ぎても気持ち悪さが続いたり、妊娠中はずっとスッキリしないままという事もあります。
つわりそのものは、妊娠によるホルモンの変化で起きてくるものなので、ひどくなければ治療の必要はありません。
食べられるものを食べたい時に欲しいだけ食べるというのが基本的な対処法になります。
空腹時に吐き気を感じる場合は、ポケットにビスケットや一口大のおにぎりなどを持っておいてこまめに口にすると楽に過ごせます。夜間寝ている時が一番空腹になりやすいので、枕元にもつまめるものを置いておくといいでしょう。
また、何度も吐いてしまうと脱水になりやすくなるのでこまめに水分は摂ることがポイントです。
飲料を飲むと吐いてしまう場合は、スポーツドリンクやフルーツジュースなどをシャーベット状にするか製氷皿で凍らせたものをあめのようになめると水分補給がしやすくなります。
受診が必要なのは次のようなケースです。
*何度も吐いて食べ物も飲み物も口にできない
*尿量が減って1日に4~5回しかトイレに行かない
*吐いたものに血液が混ざる
*体重が5キロ以上減り続けている
妊娠してすぐにつわりで体調が悪くなると、この先10ヶ月も自分の体はもつのだろうかと不安になるかも知れませんが、つわりは必ず落ち着いてきますから心配いりません。