女性が貧血になる原因
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男性に比べて女性の方がもともと血液が薄く、貧血かどうかの基準である「血色素(ヘモグロビン)」の正常範囲が男女で異なります。
その基準値に当てはめても女性の方が「貧血」と診断されることが多いのは、何といっても「月経」があるからです。
毎月定期的に血液を失っているわけですから、月経量が少しでも多かったり、月経周期が短かったりすると簡単に貧血になってしまいます。
もちろん、食事からとる鉄分の量が少なかったり、運動や発汗で鉄分を失うということもありますが、月経の影響が圧倒的に大きくなります。
逆に言えば、思春期前(初経前)や閉経後の女性が貧血になっていたら、それは何か重大な病気が隠れている可能性を考えなければいけません。
貧血を指摘されて婦人科疾患が何もなかった方でほかの病気が見つかったケースは
*再生不良性貧血(血液の病気)
*胃潰瘍
*大腸の炎症性疾患
などです。
月経量が多いかどうかを判断する一つの目安は「一番多い日に普通の日用ナプキンが2時間もつか」です。
もし、昼間でも夜用ナプキンが必要だったり、普通のナプキンでは2時間もたない場合は出血量をコントロールしておいた方がいいでしょう。
よく、「レーバー状の塊が出るかどうか」をチェックしましょう、と書いてあったりしますが、塊が出てきても、トータル量としてナプキンが3~4時間持つ量であれば、月経量は正常範囲の可能性があります。
月経量が多くなる原因として多いのは、子宮筋腫や子宮腺筋症、そして子宮内膜増殖症です。
また、これらの「子宮の形」に異常をきたす病気がなくても、ホルモンのアンバランスや体質的な個人差の範囲で、月経量が増えることもあります。
健診のたびに貧血を指摘されたり、月経量が多いなと感じている人は、これらの病気がないか一度は婦人科で検査を受けることをお勧めします。