「子宮なんていらない」と思ったことはありますか?
クリニックでは子宮頸がんの「治療」はできませんので、治療が必要な方は連携先の病院にご紹介させていただいています。精密検査であるコルポスコピー検査と組織診は可能なので、異常はあるけれどまだ治療するほどではないレベルの方たちは、定期的な検査でフォローさせていただいています。
通常、子宮頸がんの手前の「異形成」という状態は、軽度であれば9割近い方が自然に正常化していくのです。中等度異形成でも、数か月で全く正常に戻る方もいらっしゃいます。でも、中には、ずっと異常が続いたり、徐々に進行して手術が必要になる方もいらっしゃいます。正常化する人と、異常が続く人の違いは何だと思いますか?
子宮頸がんも含めて、婦人科の病気になる場合、何らかの形で自分の「女性性」を抑えたい理由があるケースが多いのですが、患者様に「女性性を否定していたことはありませんか?」と伺っても、なかなか皆さんピンとこないようです。
なので質問を変えて、「子宮なんかいらないと思ったことはありませんか?」「女は損だと思ったことはありませんか?」「男はずるい、男の方が得だと思ったことはりませんか?」と伺うと、ぽろぽろと出てくるのです。わざわざ自ら、「子宮」に異常を引き起こした理由が・・・
ある方は、妊娠を希望して治療をしていたけれどうまくいかず、「妊娠できないなら子宮なんてなければいいのに」と思ったとたんに検診で異常を指摘されたとおっしゃっていました。脳は忠実に本人の「潜在意識」やその奥底にある希望を叶えようとします。「子宮なんかない方がいい」と思っていたら、子宮をとらなければいけないような病気を発生させたりするのです。
特に妊娠が絡んでいる時は複雑になることもあります。本人が心の奥底では妊娠を望んでいなかったり、不妊治療に終止符を打ちたいと思っていても、「自分で終わらせることができない」状態になっている時があります。「妊活やーめた」と自分で言えればいいのですが、なかなか言い出せなかったり「自分で決めることを拒んでいたり」すると、子宮が代わりに終止符を打とうとする場合もあるのです。
子宮の病気は、「あなたは女性としてどう生きたいのですか?」という問いかけです。普段意識しない子宮のことを考えたり、将来の妊娠について考えたりするきっかけをもらっているのです。
あなたはなぜ女性として生まれてきたのですか?女性であるということにどのような意味を持たせたいですか?そして、「女性として」どう生きたいですか?
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