耳管開放症~体験談版~
妊娠前から、急激に体重が減った時や、ダンスのレッスンで多量の汗をかいて脱水気味になった時に、一時的に耳管開放症の症状が出現する事がありました。
ただ、通常は充分な水分を摂ればすぐに耳の聞こえ方は元に戻っていたんですよね。
妊娠5ヶ月を過ぎた辺りから、唾液を飲み込んだ時に耳管が開いて元に戻らなくなる感じが度々出現するようになりました。
自覚症状としては、つばを飲んだ後から耳がふさがったようになり、自分の声が響いて耳が聞こえにくくなります。自分の声が大きめに聞こえるので、自分が実際はどのくらいの大きさで話しているのかが分かりません。
この症状、決まって午後になると出現していました。午前中は耳も普通に聞こえるし、唾液を飲み込んでもなんともないんです。
お昼休憩が終わって、午後の診療に入ったとたんに、つばを飲むたびに耳がおかしくなるので、患者さんとの会話をするのがとっても困難でした。息を止めて耳の方に圧力をかけるように軽くいきむと耳が詰まった感じがとれるのですが、次につばを飲み込むとまた元に戻ってしまうんです。
会話の途中で何度も息を止めながら、瞬時に軽くいきんで「耳抜き」をし、何とか診療はできていましたが、私自身の声のボリュームがうまく調整できていなかった時もあったんじゃないかと思います。
妊娠前の時のように、脱水に気をつければ改善するかと思って午後はできるだけこまめに水分を摂るようにしていたのですが、全く改善せず・・・
結局、薬を飲むこともできないので分娩まで特に治療もせずに経過を見ていました。
分娩の直前まで症状は続いていたのですが、産んだとたんにウソのようになんともなくなりました。
耳鼻科の本にも、「妊娠に伴う一時的なものは出産すれば治るので治療しなくてもよい」と解説されているので、やはりこれといった治療法はないようですね。