9価HPVワクチン(シルガード9)が公費対象になります

★★9価のHPVワクチンが公費接種対象に★★

 

10月4日に厚生労働省は、9価のHPVワクチン「シルガード9」を公費接種の対象にすると発表しました。

明確な時期はまだ発表されていませんが、2023年4月以降の早い時期から、「シルガード9」が定期接種対象になるようです。

 

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現在は、小学6年生から高校1年生までの女性に対して、2価と4価のHPVワクチンが公費で接種できるようになっています。

公費期間が過ぎてしまうと、自費になるため、公費対象年齢のうちにこれらのワクチンを接種する必要があります。

ただし、現在は、「キャッチアップ接種」も各自治体が行っており、高校2年生以上の人も公費接種の対象になっています。

なので、現在高校1年生の人も、慌てて接種しなくてよい可能性があります。

キャッチアップ接種の対象年齢や対象薬剤は、各自治体が取り決めています。

まずは、お住まいの自治体が、通常の公費接種と、キャッチアップ接種に関して、どのような取り決めをしているかを確認した方が良いでしょう。

 

自治体によっては、厚生省の決定を待たずに、自主的に9価ワクチンを公費対象としたり、払い戻し対象に含めていたりもします。

今の年齢と、自治体の補助範囲によっては、正式に9価ワクチンが公費対象になるのを待って、HPVワクチン接種を行った方が良い場合もあります。

厚生省の発表を参考にすれば、少なくとも現在中学3年生以下の年齢の方は、現時点で2価や4価ワクチンを公費で接種するより、9価ワクチンが正式に公費対象になるのを待って、9価ワクチンを接種した方がよいでしょう。

 

一番悩むのが、現在キャッチアップ接種の対象の方で、9価ワクチンを接種したいと考えている方かもしれません。

年齢的には、できるだけ早く接種を開始した方がよいと言えますが、9価ワクチンもキャッチアップ接種の助成対象になるのであれば、9価ワクチンが定期接種になってから、キャッチアップ接種を受けた方がお得です。

ただし、9価ワクチンが定期接種になっても、キャッチアップ接種に使えるのは2価と4価のみのままである可能性があります。

その場合は、来年4月を待たずに、現時点でキャッチアップ接種を受けるか、自費で9価ワクチンを受けることになります。

 

キャッチアップ接種の対象の方で、9価ワクチンがキャッチアップ接種の対象になるかどうかの発表まで、「HPVへの感染リスクを作らない可能性が高い」という方は、少なくとも来年4月まで接種開始を保留にしてもよいかもしれません。