子宮がん検診の結果の見方

 検診の結果は郵送で受け取ったり、病院の窓口で報告書だけ渡される事も多いと思います。まったく問題なければまあ、特に心配せずにすむでしょうけれど、「クラス2 半年後に再検査を受けてください」なんて書かれていると、「え?癌なの?癌じゃないの?」「何で再検査がいるの?」なんてパニックになることも・・・・
 検査結果の大まかな見方は、知っておいた方がいいでしょう。

 子宮頸癌の結果は、クラスの1~5に分けられています。簡単に分けると、クラス1~2が「白=癌ではない」、クラス3が「グレー=癌になりかけの疑いがある」、クラス4~5が「黒=癌」ということになります。
 クラス3はさらに3つに分かれていて、白に近いグレーなのか黒に近いグレーなのかによって、その後の治療方針が変わってきます。

 以下に、大体のクラス分けの意味を書いておきます。これはあくまで目安の解釈なので、特にクラス3以上の結果に関しては、その後の検査や治療の方針はケースバイケースになります。
  

クラス1⇒まったく異常ありません。正常な細胞のみです。

クラス2⇒炎症による変化や加齢による変化など、癌とは関係ない良性の変化が見られます。

クラス3a⇒やや細胞の顔つきに変化が見られます。白に近いグレーです。7~9割は自然にクラス1~2に戻りますが、残りは変化が進んでいく可能性があるので、2~3か月後の再検査や精密検査が必要になります。

クラス3⇒中等度の細胞の変化がみられます。組織診による精密検査をして疑わしい場合は「円錐切除=子宮の一部を切り取る手術」による診断が必要になる事もあります。

クラス3b⇒かなり強い細胞の変化が見られます。「円錐切除」による診断及び治療が必要になります。

クラス4⇒上皮内癌が疑われます。「円錐切除」叉は子宮をとる手術が必要になります。

クラス5⇒浸潤癌が疑われます。転移の有無を調べたり、手術や抗癌剤や放射線による治療が必要になります。