40代の避妊はピルの代わりにミレーナ?(横浜で評判の婦人科)

ミレーナ(ホルモン付加子宮内システム)は保険でも使える?(横浜で評判の婦人科・女医が解説)

 

ホルモン付加子宮内システム=ミレーナは、避妊目的だけではなく、過多月経や生理痛の治療にも使うことができます。

ミレーナを保険適用にするための条件は、「月経困難症や過多月経があること」なので、自己申告で「生理痛がつらいです」「生理の量が多くて困っています」と伝えれば保険で入れることができるということになります。

 

生理痛や過多月経の原因となる病気(子宮内膜症や子宮筋腫)があるかどうかは、保険で入れられるかどうかの条件には入っていません。

なので、子宮に何も異常がなくても、症状があれば、ミレーナ保険で入れられます。

 

 

避妊目的で使用する場合は、保険が効かないため、挿入するのに4~5万円かかります。一方、治療で使用する場合は、保険が使えますので、挿入時の自己負担額は約10000円です。

挿入後も何度か定期検査が必要ですが、保険で挿入した場合は検査も保険が使えますから、超音波検査代も診察代もすべて保険適用になります。挿入後の診察は、通常問診と超音波検査ですから、1回の受診でかかる料金は約2000円です。

 

ミレーナは、1回入れると5年間有効なので、1年あたりのコストで考えると、ピルや黄体ホルモン剤よりもかなりリーズナブルと言えます。

 

 

ミレーナは出産経験がなくても入れられる?

 

ミレーナは、基本的には経産婦さんに使用することが多いのですが、出産経験gなないからと言って入れられないわけではありません。

特に、少し前に、ミレーナのデバイスが新しくなったので、未経産の方でも挿入しやすくなりました。

 

古いタイプのものは、少し外筒の太さがありましたので帝王切開の方や分娩経験のない方の場合、挿入しにくいケースがありましたが、新しいタイプのものはかなり細くなっているので挿入時の抵抗も少なくなっています。

当院でも、未経産の方に挿入するケースが増えてきましたが、今のところ未経産だからという理由で挿入できなかったケースはありません。

 

ただし、子宮の出入り口が極端に狭かったり、筋腫や内膜症によって子宮が大きく変形している場合は、スムーズに挿入できない場合もあります。

 

 

ミレーナが40代の方にお勧めなわけ

ミレーナは、特に40代の方にお勧めです。避妊も生理痛や過多月経の治療も、ピルは幅広く活用できるのですが、1つだけ「血栓症」という副作用の問題があって、40代の方にはお勧めしにくい場合もあります。

もちろん、何もリスクがない健康な方であれば、50歳までピルを服用することは可能です。

 

でも、40代の方で片頭痛があったり、体重が増えてきた、血圧が上がってきた、コレステロールが上がってきた…などなど、血栓症リスクが上がってしまうケースが少なくありません。

年齢やそのほかの血栓症リスクを考えると、ピルを第一選択にしにくいなというケースが増えてきます。

 

その点ミレーナは、血栓症のリスクを全く心配せずに使用することができます。毎日薬を飲むという煩雑さもないので、挿入した方は皆さん「快適です」とおっしゃいます。

40代になると避妊も「ピルを飲むほどでは・・・」とおっしゃる方も見受けられますが、実は「妊娠を継続しない」という選択をする割合は10代と同じくらい40代でも多いのです。

 

 

確実な避妊にもなり、月経量が減って貧血の心配もなくなり、月経痛で悩まされることもなく、将来ホルモン補充療法を行いたくなったらジェルを塗るだけで済む・・・と、40代でミレーナを挿入するメリットは、実はかなり多いのです。

もちろん、挿入して3か月くらいは不正出血が見られたり、頻度は少ないですが挿入後に位置がずれたりする場合がありますので、ミレーナが万能なわけではありません。子宮に変形がある場合は入れられないこともありますので、ミレーナを試してみたいなと思ったら、まずは婦人科で相談してみてくださいね。

 

 

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