あなたは病気をやめられない人?あっさりやめられる人?~その4~
病気をやめる8つのポイントの3番目は、「病気をやめることが目的となっていて、何のために病気をやめるのかが明確ではない」状態になっていないかのチェックです。
そもそも得たい結果を得るプロセスとしては、目的があって→そのためにどの様な行動が適切かを考えて→行動した結果が得られる、という流れがあるわけです。
「病気をやめる」ことは、本来は「結果」であって「目的」ではありません。病気をやめて何をどうするのかという明確な目的があって、初めて、「そのために適した行動」がとれるわけです。そもそもの目的が設定されておらず、ただ「病気をやめたい」という気持ちからやみくもに行動を起こしても、うまくいくはずがありません。
でも、実は、この「何のために病気をやめるのか」が明確でない方は非常に多く見受けられるのです。
例えば、更年期障害を訴えて、体のあちこちが具合が悪い、介護も大変、子どもの世話も大変、とご相談にいらっしゃる方は少なくありません。その方たちに、「すべての不調がなくなって、介護も子どもの世話も必要なくなったら、『これがやりたい~~~!!』と思うことがありますか?」と質問すると「ないです」「そんなの考えることできません」「そんなこと想像したこともありません」といった回答が返ってきます。私は、その方たちに「だから、病気をやめられないんですよ」とお伝えしています。
病気をやめてしまったら、何もやることがなくなるんですよ?脳は「暇」が嫌いです。そう、何もやることがない状態は作りたくないのです。だから、病気をやめた後にやりたいことが設定されていないと、「とりあえず病気と闘う」ことで暇つぶしをしようとし始めるのです。だから、1つ不調がよくなったら次の不調が出てきたり、1人家族が落ち着いたと思ったら次の誰かが問題を引き起こしたり、といった現象が繰り返されます。
要するに、本来「病気をやめる」ということは、得たいことを得るための「手段」でしかないのに、それを「目的」に設定してしまっているからいつまでたっても病気をやめられないのです。
私は国家試験を受ける時、「国家試験に受かって医師になること」を目的にはしていませんでした。国家試験に受かったら医師として女性をサポートしよう、落ちたら舞台の勉強をして啓発的な作品を作る人になろう、と考えていたのです。どちらの結果であっても、私が自分の持っている技術や知識を活用して女性のサポートをするということには変わりがありません。ただ、「医師免許」を使うかどうかの違いなだけなのです。
病気をやめてやりたいことをやってもいいし、病気をやめずにやりたいことをやってもいいのです。
このポイントがずれていないかのチェックには、次の質問が有効です。
Q:病気がやめられないとしたらどう感じますか?
まずい回答例は次なようなものです。
生活ができなくなる
貧乏になる
痛みが続く
死ぬかもしれない
周りの人に迷惑をかける
これらは全て「問題回避」という思考パターンから病気をやめようとしているということが分かる回答です。「問題を避ける」ために病気をやめようとしている。目的が「問題を避けること」なので、要するにゴールに「問題と思っていること」がうようよ待っている状態です。
あなたなら、お化けや怪獣がうようよ待っているゴールに全速力で飛び込んでいきたいと感じますか?どうすれば、そのゴールに目をキラキラさせて飛び込んでいけると思いますか?
まあまあな回答は次のようなものです。
好きな人と一緒にいられなくなる
旅行に行けなくなる
人生を楽しめなくなる
これらの回答も、その「裏」を見ていくと、やはり「問題回避」が隠れていることが多いものです。例えば、「好きな人と一緒にいられなくなる」は裏を返せば「孤独は嫌だ」「1人はさみしい」といった「独りになることを避けようとする」という問題回避が隠れています。
また、これらの理由は「体験基準」であり、「目的基準」になっていません。「人と一緒にいる」「旅行に行く」「人生を楽しむ」といった「体験の途中経過」に照準が当たっていて、得られる結果に目が向いていないのです。徒競走で、途中に咲いているきれいな花に目を奪われていたらゴールできるでしょうか?
物事がうまくいくかいかないかを決めているのは、潜在意識のさらに奥にある「メタ無意識」というものです。このメタ無意識が「問題回避」だったり「外的基準」だったり「体験基準」だったりすると病気はやめにくくなってしまいます。
では、あっさり病気をやめるにはどうすればいのでしょうか?
まずは、「何のために病気をやめるのか」の目的を、適切なメタ無意識を使って設定するということです。
そして具体的に「何がどのようになったら」その目的が達成できたと感じるのかを書き出していきます。
具体的な状態を思い浮かべた時に、問題回避や外的基準が隠れているとこれもうまくいきません。例えば、病気をやめて事業を成功させたいという思いの裏側には、「事業を成功させて『うらやましがられる自分』になりたい」という外的基準が隠れていることがあります。一見幸せそうに見えても体が不健康という人に多いパターンです。外的基準や問題回避などの「ずれ」を修正して目的を設定しないと、目的がずれているままではゴールがずれているわけですから、「本心が得たいと思っている結果」にたどり着きにくくなってしまいます。
「適切なメタ無意識」と書きましたが、病気をやめるために重要ななメタ無意識は次の2つです。
目的志向・・・「得たいものを得る」ために病気をやめるという設定の仕方
結果行動型・・・「病気をやめるために生き方を変える」のではなく「生き方を変えるために病気をやめる」
目的志向は分かりやすいですよね?「何を避けたいか」ではなく「何が手に入れたいか」を考えるということです。ただし、先ほどの「人のぬくもりが欲しい」のように、その「欲しいもの」がそもそも外的基準や問題回避で「欲しい」と感じていたら適切な設定ではなくなります。
結果行動型の逆が「結果期待型」と言いますが、「薬を飲めば病気が治るだろう」「いい人でいれば救われるだろう」「頑張っていればいつかよいことが起きるだろう」といった考え方です。
例えば「100万円たまったら海外旅行に行こう」と考えるのと「海外旅行に行くために100万円貯めよう」と考えるのとでは、どちらが目的を達成しやすいと思いますか?当然後者ですよね。
医療を「受け身」で受けている方には、圧倒的に「結果期待型」の方が多く、「これをしさえすればよくなるはず」と思って色々試してはうまくいかずにイライラするというパターンに陥りがちです。
なかなかうまくいかないと感じている人は、一度自分のメタ無意識をチェックしてみるといいでしょう。
次の記事では、4番目のチェックポイントである「避けたいことをはっきりさせていない」について解説していきますね。
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