脳内独り言の影響力
昨日は、以前からずっと受けたかった杏奈先生のプライベートレッスンを、やっとやっと受けてきました。フランクリンメソッドについて知りたかったので、メソッドについての基本的な考え方や簡単なムーブメントで体の使い方を教えて頂きました。
中でも、一番興味深かったのが、イメジェリーやメタファーを使って身体機能を向上させるという視点です。簡単に言うと、脳がどの様な言葉を思い浮かべるかによって身体機能が変化するというものです。
レッスンでは、即興の腕の動きを「ネガティブな言葉を心の中で呟きながら」行った後に、「ポジティブな言葉を心の中で呟きながら」やってみました。言葉を口にしていないのに、端から見ていても、その動きをどの様な言葉を思い浮かべながら行っているか分かるんです。自分の体感も、もちろん全く異なります。
分かりにくい~と思った方は、片手でギリギリ持ち上がるくらいの重さの物を、「ついてない、バカ野郎、重い~」と言いながら持ち上げてみてください。その後に、「ついてる、ありがとう、軽い~」と言いながら持ち上げてみてください。重さが変わったはずです。
体の機能をコントロールしているのは、脳です。脳がどの様な信号を出しているのか、一番分かりやすいのが発している「言葉」だと思います。実際に口にしている言葉はもちろんですし、口に出していない「脳内独り言」も同じ影響があります。
この、脳内独り言、人は1日で何と2万回くらい語りかけているそうです。その言葉がネガティブな言葉ばかりだったら、体にどの様な反応が現れるか…想像できますよね?
ちなみに、口にしている言葉も、脳内独り言も、脳は「主語を見分けられない」という特性があります。つまり、他者に対して向けたネガティブな言葉を、主語を自分に置き換えて理解してしまうのです。逆もしかりなので、他者に対して誉め言葉や感謝の気持ちなどを常に発信していると、自分がそれらを受けとることになります。
脳内独り言は、ちょっと意識するだけで変えられます。無意識に、ネガティブな言葉を連発してしまったら、最後に「っていうのは嘘~」と笑い飛ばすとよいのだそうです。
自分の体は、自分がコントロールできる…それを、体感させていただいたレッスンでした。