コンビニ総菜が体に悪い本当のワケ
コンビニで購入したおむすびやサンドイッチが「腐らない」とか「カビが生えない」ということはよく指摘されます。コンビニのものだけでなく、袋に入ったパンなども「カビが生えない」と言われていますが、なぜ腐らないしカビも生えないのかということに対して、「防腐剤や消毒薬が使われているからだ」(だから危険だ)という意見と、「衛生管理がしっかりしているからだ」(だから安全だ)という意見があります。
コンビニのお惣菜がどのような過程でパッキングされるのかは実際に工場の中に入って働いたことがあるので、完全に無菌状態でないことは明らかです。本当に何の防腐剤も使用されていないかはご想像にお任せしますが、少なくとも衛生管理だけで何日も何か月も食品が「腐らない」というのは、自然な形ではないことは想像できるでしょう。もし本当にパッキングの技術が高度で、清潔にパッケージに入れられているから腐らないのだとしたら、パッケージから出して数日間常温保存してみればよいのだと思います。
コンビニのお惣菜が「何となく体にはよくなさそうということは分かっていても、それを完全に科学的に証明したり、コンビニのお惣菜だけを食べ続けた場合にどの様な病気になるのかを検証することは難しいかもしれません。
患者様の中に、コンビニでバイトをしているので、毎日賞味期限ギリギリの残り物をもらって食べているという方がいらっしゃいましたが、不定愁訴が多々あり、血液検査では軽度の肝機能障害と明らかな栄養不足がありました。この状態が、コンビニの食べ物のせいだけで引き起こされたのだといことを証明することは難しいでしょう。でも、コンビニの食べ物を一切やめて食生活を改めていただいたら、出ていた症状は軽減されました。
私自身は、コンビニ食やカップ麺などのインスタント食品、そしてファストフードなどは、「健康を害する食品」として認識しています。よほどの非常事態でなければ極力口にしませんし、子どもたちにもできる限り与えません。コンビニもファストフード店もそこかしこにあふれているので、まったく食べさせないということはなかなかむつかしいのですが・・・
なぜこれらの食品が「健康を害する」可能性があるのか、それを科学的に証明することにあまり意義を感じていません。なぜなら、これらの食品を選択している時の「脳の動き」がすでに病気を作り出す脳になっているからです。
ある美容家の方がこうおっしゃっていました。
「コンビニコスメが悪いわけではありません。コンビニコスメの中にも効果が高いものがあるかも知れません。問題は、自分の美しさに対して『コンビニコスメで済ませてしまえ』という姿勢です。その気持ちが、美からあなたを遠ざけます」
コンビニコスメを上記の食品に、「美」を「健康」に置き換えて考えてみてください。あなたが上記の食品を口にする時、それが世界一美味しい食べ物でどうしても欲しいから食べたい、という気持ちで口にしているでしょうか?どんな時に上記の食品を選択しているか、思い浮かべてみるとわかりやすいでしょう。
人は自分が口にしている食べ物と、口にしている言葉で成り立っています。つまり、自分の体の源となる食べ物を「コンビニ程度のもので済ませてよい」と認識していると、健康状態がどうなっていくのかを考えていみるといいでしょう。