子宮体がん検診は受けた方がいい?
今月から横浜市の子宮がん検診も承っていますが、「子宮体がんの検査も受けた方がいいですか?」というお問い合わせをよくいただきます。
子宮体がんは、閉経前後の方に多いため、40歳以上で月経不順や不正出血がある方は受けておいた方が安心です。逆に、40歳未満の方の場合、ダラダラと不正出血が続くなどの症状がなければ、検査の必要性はあまり高くありません。
子宮体がんになりやすいのは、40歳以上の方・出産経験のない方・肥満の方・月経不順の方・エストロゲンのみのホルモン補充療法をしている方、などです。
主な症状は不正出血なので、これらの条件に当てはまっていて月経以外の出血があれば一度は検査をしておくことをお勧めします。
昔は子宮がんのほとんどを子宮頚がんが占めていたのですが、最近は食生活の欧米化や出産回数が減った影響で子宮体がんが増えてきて、子宮がん全体の半分を占めるようになってきました。
ピルは子宮体がんのリスクを半分以下に減らす効果がありますので、月経不順でたびたび不正出血があるようなケースではピルを飲んでおいた方が体がん予防になるんですよ。
特に、多のう胞性卵巣症候群で月経不順の方は、ピルで毎月きちんと出血を起こしておいた方がいいでしょう。