更年期障害
プラセンタ注射回数制限解除のお知らせ
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プラセンタ注射の供給が安定しました
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更年期治療に使用しております、プラセンタ注射の「メルスモン」がメーカー側の都合で出荷停止となっておりました。再度出荷が可能になり、しばらく供給量に制限がかかっていたのですが、ようやく安定供給が可能になったとのことです。
当院でも、保険の「メルスモン」、自費の「ラエンネック」ともに、十分量の薬剤をご用意できるようになりました。
それに伴いまして、10月16日~メルスモンもラエンネックも投与回数や量の制限を解除いたします。
メルスモンは、1回1本を月15回まで投与が可能になります。
また、10月16日以降の注射予約は、ネットからもお取りいただけるようになります。
長らくご不便をおかけしておりましたが、皆様のご協力に感謝いたします。
更年期症状の緩和や健康増進に、ぜひお役立てください。
日付:2023年10月18日 カテゴリー:更年期障害
「天然型黄体ホルモン剤」のメリット
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更年期治療に用いられる「ホルモン補充療法(HRT)」は、足りなくなってきた女性ホルモンを「ほんの少し」補うことによって、ホルモンの変動を緩やかにして、ホルモンの急激な減少に伴う心身の不調を和らげる方法です。
ホットフラッシュや関節痛などの、「更年期障害」の症状を和らげたり、ホルモンの低下に伴う骨密度の低下を緩やかにしたり、女性ホルモンが「守ってくれていた」血管や粘膜や皮膚の状態をよい状態に保ってくれたり、といった様々なメリットがあります。
どの薬にも、「メリットとデメリット」があるように、ホルモン補充療法にも「デメリット」もあります。
例えば、更年期症状を和らげてくれる「卵胞ホルモン(エストロゲン)」には、「血栓症」のリスクを上げるという作用が多少なりともあります。ホルモン量が少なければ少ないほど血栓症リスクは下がるので、ピルであれば低用量や超低用量のものの方が血栓症リスクは下がります。
ホルモン補充療法で使用されるエストロゲン製剤は、ピルと比べれば含まれているホルモン量はとても少ないのですが、それでも血栓リスクが「ゼロ」ではありません。
その血栓リスクをできるだけ上げずに使えるのが「経皮吸収」されるタイプ、つまり貼り薬や塗り薬のホルモン剤です。なので、血栓リスクを考慮してホルモン剤の種類を選ぶと、貼ったり塗ったりするタイプを優先することになります。
更年期の症状を和らげる「だけ」ならエストロゲン製剤だけを使えばいいのですが、そうすると子宮体癌のリスクが上がります。なので、必ず、子宮内膜を守るために「黄体ホルモン(プロゲステロン)」を一緒に使う必要があります。
プロゲステロン製剤は、一緒に使うことで子宮体癌のリスクを下げてくれるのですが、長期投与によって乳がんリスクが上がるというデメリットがありました。なので、ホルモン補充療法の使用期間は「5年たったらそれ以上長く使うかどうか検討しましょう」ということになっているのです。「5年間までしか使えない」わけではないのですが、これまでは乳がんリスクを考慮すると、5年以上長く使用することが若干ためらわれる現状があったわけです。
昨年発売された「天然型黄体ホルモン剤」は、この「長く使うと乳がんリスクが上がる」というデメリットをなくしたプロゲステロン製剤です。なので、長期間ホルモン補充療法を継続したい人にとっては、より安全に使用し続けるための選択肢が一つひろがったことになります。
発売後1年間は、処方制限(14日分までしかまとめて処方できない)がありますので、今年の11月いっぱいまではまとめて処方することができません。
12月からは、3か月分までまとめて処方できるようになるので、安全にホルモン補充を継続していきたい方は、薬剤の変更を検討してみてもよいかもしれません。
ご予約はこちらから
日付:2023年6月28日 カテゴリー:更年期障害
プラセンタ(メルスモン)注射再開のお知らせ
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プラセンタ注射再入荷のお知らせ
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更年期治療に使用しております、プラセンタ注射の「メルスモン」がメーカー側の都合で出荷停止となっておりましたが、異例の早さで薬剤が承認を受けて、再度出荷が可能になったとのことです。
現在、卸業者からの入荷数が、まだ十分に確保できていないため、供給が安定するまでは下記の対応で投薬を再開していただけるようにいたします。
1)「メルスモン」の投与は6月22日(木)から再開
2)安定供給が確約されるまではお一人につき月1本までの投与
3)自費の「ラエンネック」はお一人につき月3本までに増量
「ラエンネック」は、月3本までなら、1回の投与で3本使用していただくことも可能です。
供給の状況は、随時お知らせいたします。
患者様には大変ご不便をおかけしますが、ご理解ご協力の程よろしくお願いいたします。
日付:2023年6月23日 カテゴリー:新着情報,更年期障害
デリケートゾーンのお手入れは?
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外陰部の痒みの原因は、
カンジダやトリコモナスによる炎症
ナプキンやパットによるかぶれ
下着やガードルによる蒸れ
ホルモン不足による皮膚の菲薄化
脱毛などのお手入れのし過ぎによる乾燥
かみそり負け
など、多岐にわたります。
おりものの検査をしても何も検出されないけれど痒みが持続する場合や、月経期の後半から月経後にかけて痒みが出るといったケースでは、かぶれや蒸れによる痒みのことが多いでしょう。
閉経後や、もともと乾燥肌で、痒みが出やすくなってきたという場合は、保湿することで痒みが和らぐケースがあります。
日付:2023年3月16日 カテゴリー:更年期障害
天然型黄体ホルモン剤「エフメノ」長期投与可能になりました
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更年期治療に用いられる「ホルモン補充療法(HRT)」は、足りなくなってきた女性ホルモンを「ほんの少し」補うことによって、ホルモンの変動を緩やかにして、ホルモンの急激な減少に伴う心身の不調を和らげる方法です。
ホットフラッシュや関節痛などの、「更年期障害」の症状を和らげたり、ホルモンの低下に伴う骨密度の低下を緩やかにしたり、女性ホルモンが「守ってくれていた」血管や粘膜や皮膚の状態をよい状態に保ってくれたり、といった様々なメリットがあります。
どの薬にも、「メリットとデメリット」があるように、ホルモン補充療法にも「デメリット」もあります。
例えば、更年期症状を和らげてくれる「卵胞ホルモン(エストロゲン)」には、「血栓症」のリスクを上げるという作用が多少なりともあります。ホルモン量が少なければ少ないほど血栓症リスクは下がるので、ピルであれば低用量や超低用量のものの方が血栓症リスクは下がります。
ホルモン補充療法で使用されるエストロゲン製剤は、ピルと比べれば含まれているホルモン量はとても少ないのですが、それでも血栓リスクが「ゼロ」ではありません。
その血栓リスクをできるだけ上げずに使えるのが「経皮吸収」されるタイプ、つまり貼り薬や塗り薬のホルモン剤です。なので、血栓リスクを考慮してホルモン剤の種類を選ぶと、貼ったり塗ったりするタイプを優先することになります。
更年期の症状を和らげる「だけ」ならエストロゲン製剤だけを使えばいいのですが、そうすると子宮体癌のリスクが上がります。なので、必ず、子宮内膜を守るために「黄体ホルモン(プロゲステロン)」を一緒に使う必要があります。
プロゲステロン製剤は、一緒に使うことで子宮体癌のリスクを下げてくれるのですが、長期投与によって乳がんリスクが上がるというデメリットがありました。なので、ホルモン補充療法の使用期間は「5年たったらそれ以上長く使うかどうか検討しましょう」ということになっているのです。「5年間までしか使えない」わけではないのですが、これまでは乳がんリスクを考慮すると、5年以上長く使用することが若干ためらわれる現状があったわけです。
一昨年発売された「天然型黄体ホルモン剤」は、この「長く使うと乳がんリスクが上がる」というデメリットをなくしたプロゲステロン製剤です。なので、長期間ホルモン補充療法を継続したい人にとっては、より安全に使用し続けるための選択肢が一つひろがったことになります。
昨年12月になって、やっと発売から1年間の処方制限(14日分までしかまとめて処方できない)がなくなりました。
現在は、長期処方(90日分までまとめて処方)が可能です。
人生100年時代に、ホルモンがない状態で約50年を元気に過ごす、というのはなかなか難しいかもしれません。
より安全な方法で、より安全な薬剤を使って、上手にホルモンを活用してみるのもよいのではないでしょうか?
更年期の方が全員チェックをつけた項目は?
以前の記事で、更年期障害や月経痛などの病気の背景にあるものを自分で気づくためのチェックシートをご紹介しましたが、クリニックでも同じチェックシートをお渡ししています。潜在意識の抵抗が大きい人ほど、お渡ししてもチェクしてみなかったり「なくしちゃいました」と言って持って来られなかったりはするのですが・・・
更年期障害の方のチェック項目を拝見して、全員が必ずチェックをつけている項目がありました。
ちなみに、更年期障害の方用のチェック項目はこちらです。
□幕を閉じることに対して抵抗を感じていた
□もう必要とされなくなるのではないかという不安を抱えていた
□老いることへの恐れを感じていた
□今の自分を受け入れられず拒絶していた
□今のままでは「十分ではない」と感じていた
□あるのが当たり前だと思っていた
□常に「足りない」と感じていた
□休んだり立ち止まったりすると「おいて行かれる」気がしていた
□認めてもらっていると実感したことがなかった
□強制終了されるまで頑張り続けなければいけないと思っていた
□「私がやらなければ誰もやってくれない」という気持ちを抱えていた
全員に共通しているチェック項目、どれだかわかりますか?
更年期の方なら、すぐにわかるかもしれません。
正解は、最後の『「私がやらなければ誰もやってくれない」という気持ちを抱えていた』です。「やってくれない」の内容は、子どものことだったり、親の介護だったり、仕事の業務だったり、色々なのですが、本当に皆さん見事にこの項目にチェックをつけていらっしゃるのです。ちなみに、このような方は、ほぼ100%肩こりも訴えられます。
更年期という時期でなくても、抱えうる感情ではあると思いますが、更年期という時期は環境的にも年代的にも、このような感情を抱えてしまう可能性が高くなってしまうのかもしれません。
もし、あなたが「自分も当てはまるな~」とおもったら、1つ簡単なエクササイズをご紹介しておきます。
リュックタイプのカバンか、ショルダータイプのカバンに、家の中にある「持ち上げられる重さの中で一番重いと感じているもの」を入れて、よっこいしょと担いだら、「躊躇せず」どすんと肩からおろしてください。それを、「あ~スッキリ」と思うまで繰り返します。ポイントは、「躊躇せず」床にどすんとおろしてしまうことです。
日付:2016年6月18日 カテゴリー:婦人科の病気,更年期障害
更年期症状が気になる人向けチェックリスト
セルフチェックシリーズ第3弾です。
今回は更年期症状が気になる方向けのチェック項目です。
<更年期症状が気になる方向けチェックシート>
更年期障害の症状が出やすい方は、「頑張り屋さん」の傾向があります。もう必要とされていないのかもしれないという恐れや、自分はまだ十分ではないという自己否定の気持ちから「空回り」していることがあります。
以下の項目で当てはまるものがないか、セルフチェックをしてみてください。
□幕を閉じることに対して抵抗を感じていた
□もう必要とされなくなるのではないかという不安を抱えていた
□老いることへの恐れを感じていた
□今の自分を受け入れられず拒絶していた
□今のままでは「十分ではない」と感じていた
□あるのが当たり前だと思っていた
□常に「足りない」と感じていた
□休んだり立ち止まったりすると「おいて行かれる」気がしていた
□認めてもらっていると実感したことがなかった
□強制終了されるまで頑張り続けなければいけないと思っていた
□「私がやらなければ誰もやってくれない」という気持ちを抱えていた
日付:2016年4月27日 カテゴリー:婦人科の病気,更年期障害
更年期障害の症状
更年期とは
更年期とは、閉経をはさんで前後10年の時期のことを指します。閉経の平均年齢は約50歳なので、標準的には大体45歳~55歳が「更年期」ということになりますが、閉経年齢には個人差がありますので早い人は40代前半でも更年期に差し掛かることもあります。
「更年期」はその年齢を迎えれば女性なら誰にでも訪れるものですが、その時期に出現する心身の様々不調は「更年期症状」と言って症状の現れ方は人それぞれです。この「更年期症状」が極端にひどく、日常生活にまで支障をきたしてしまう場合を「更年期障害」と言って治療の対象になります。
更年期障害の症状
更年期障害の症状としてよく言われているのがのぼせ・ほてりといった「ホットフラッシュ」ですが、この時期に出現する症状は非常に多岐に渡ります。
体の症状:のぼせ・ほてり・発汗・めまい・頭痛・
息苦しさ・胸の痛み・膝やかかとの痛み・
喉のつかえ感・疲れやすさ・皮膚の乾燥感など
心の症状:イライラ・不眠・気分の落ち込み・やる気が出ない・
集中力の低下・性欲の低下など
ずっと続くめまいが更年期のせいだと気付かず、内科や耳鼻科を何箇所も回ったり、脳神経外科で脳の精密検査まで受けてこられる方もいらっしゃいます。検査では何も異常がなく、症状の改善もないのでと婦人科に相談にいらして、ホルモン治療を始めたとたんにすっかり症状が消えて驚く方も少なくありません。
月経がまだきちんと来ていても、更年期症状が出る方もいらっしゃいますので、40歳を過ぎて「何だかよくわからない体調不良」が続いた時は念のため婦人科で相談してみることをお勧めします。
もちろん、胸の痛みが心臓の病気のせいだったり、めまいや耳鳴りが脳腫瘍のせいだったりすることもありますから、どの症状も「きっと更年期でしょう」と放置せず各科での精密検査は受けた方が安心です。
更年期障害の治療開始の目安
更年期かも?と思ったら、まずは婦人科を受診しましょう。実際にホルモンのバランスが更年期のパターンになっているかどうかは、血液検査をすればすぐに分かります。
また、症状の強さによって点数をつけていく「更年期指数」という指標があるので、それらの結果を元に治療の必要性の有無を判断していく事になります。
更年期は誰もが経験するものなので、多少の体調不良があっても日常生活には全く支障がないのであれば、絶対に治療しなければいけないというものではありません。この時期は、心身の色んな不調が出やすいのと同時に、今まで多少無理ができていた人でも体力や抵抗力が落ちる年齢ですので、その事を自覚した上で日常生活を見直していくといいでしょう。更年期の過ごし方は、全てにおいて今までの8割くらいにペースダウンすることがポイントです。
逆に、更年期症状がひどすぎて日常生活もままならない時は、早めに治療を開始した方がいいでしょう。中には、うつ状態がひどくて家事が何もできなくなったり一歩も外に出られなくなったりする方もいらっしゃいます。また、関節やかかとの痛みがひどくて歩くのが難しくなった方もいらっしゃいました。
いずれも2~3ヶ月ホルモン補充療法をするだけで症状の大部分は改善します。辛い症状は我慢せず、適切な治療を受けて快適に過ごしましょう。
ホルモン剤を飲み始めたら一生飲み続けなきゃいけなくなるんじゃないかと心配して、ホルモン治療に抵抗を示す方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。あくまで、急激なホルモンの低下をちょっとなだらかにして、体がその変化に振り回されないようにするための治療ですから、症状がひどい間はしっかりホルモンを補って、徐々に減らしていけばいいわけです。最小量にしても調子が悪くならなければ、しばらく飲むのをやめて、ちょっと体調が悪くなってきたな~と思ったら屯用で1・2錠飲むという使い方だっていいんですよ。
更年期障害の治療は、ホルモン補充療法・漢方治療・安定剤や自律神経調節薬による対症療法・アロマやサプリメントによる治療・カウンセリング、など色々ありますが、どれを選択するかは、症状の程度によるんですね。もちろん、複数の治療を組み合わせることもよくあります。
更年期のホルモン補充療法
更年期障害の治療の中心は、足りなくなった女性ホルモンを補う「ホルモン補充療法」です。卵巣からは「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類の女性ホルモンが出ています。閉経をむかえると、このホルモンがどちらも同じ年齢の男性よりも低くなってしまうのですが、このうち更年期障害の原因となっているのは「エストロゲン」の不足です。
なので、更年期障害の改善には「エストロゲン」を何らかの形で補うのが最も効果的です。
「エストロゲン」を補う方法としては、注射・飲み薬・貼り薬(パッチ剤)・塗り薬(ジェル剤)があります。一般的によく使われているのは飲み薬とパッチ剤です。パッチ剤のいいところは、飲み薬と違って肝臓の機能があまりよくない方でも使えるという点ですが、2日ごとにシール上のホルモン剤を貼るので皮膚が弱い方はかぶれたり痒くなってしまうことがあります。
更年期障害の改善のためだけであれば「エストロゲン」を補うだけでいいのですが、子宮のある方が「エストロゲン」のみを補い続けると子宮体癌になるリスクが高くなってしまうという欠点があります。なので、通常、子宮のある方にホルモン補充療法を行う時は、「エストロゲン」と一緒に「プロゲステロン」の飲み薬やパッチ剤を組み合わせて使います。
ホルモン補充療法の注意点としては、長く続けていると乳癌のリスクがわずかに高くなることや、薬による肝臓への影響が出ていないかを定期的にチェックする必要があることなどです。
なので、ホルモン補充療法中は特に、子宮癌検診・乳癌検診・一般の健康診断をサボらずに年に1回は一通りのチェックを受けるようにしましょう。