婦人科の病気
生理痛と月経困難症【横浜ベイクウォーター近くの婦人科】
「生理痛」は婦人科の「病気」?(横浜で評判の婦人科・女医が解説)
生理の時に多少下腹が痛くなったり腰が重くなったりするのは、子宮の周りに血液が滞るせいなので、特に「異常」というほどのことではありません。むしろ、生理の時も全く無痛という人の方が珍しいでしょう。
生理の初日や2日目に下腹の痛みがあるけれど痛み止めを飲むほどではないし、学校や仕事にも特に支障はないという人は、日ごろから体を冷やさないようにしたり、定期的な運動の習慣をキープすれば大丈夫。定期検診を受けて、子宮や卵巣に異常がないことを確認していれば、病気の心配をする必要もありません。
生理痛が問題になるのは、痛みが非常に強くて日常生活に支障が出たり、毎回痛み止めを何錠も飲まなければいけなかったりするケースです。生理のたびに寝込んで仕事を休むような人は、「単なる生理痛」と放置していてはいけません。
特に、以前は効いていた痛み止めが効かなくなってきたり、痛み止めが効いている時間が短くなってきていたりしたら要注意です。この場合、生理痛の原因となる病気が進んできている可能性もありますから、早めに婦人科を受診する必要があります。
生理痛がひどい時に行う検査は、「超音波検査」です。内膜症が疑われる場合は、血液検査で腫瘍マーカーを調べたり、生理の量が多い「過多月経」も伴っている場合は貧血の有無を調べたりすることもあります。超音波検査は、生理中でもできますが、異常なほどの出血があるなどの緊急性が高い場合を除いては、生理中ではない時に検査を受けた方がよいでしょう。
婦人科的検査に抵抗があるかもしれませんが、性行為の経験がない人は、お腹の上から超音波検査を行うこともできます。
生理痛で冷や汗が出て倒れたり、救急車を呼ぶほどの痛みが出る場合は、すぐに婦人科を受診しましょう。生理痛だけではなく、頭痛や吐き気が一緒に出て寝込んでしまったり、痛みのせいで意識が飛んでしまうような場合も、直ちに受診が必要です。
例え今は何も異常がなくても、放置すると将来の子宮内膜症リスクになりえます。
ひどい生理痛は月経困難症(横浜市の婦人科)
寝込むほどの生理痛は、「月経困難症」という病気になります。月経困難症は、痛み止めがなければ我慢できないほどの生理痛が一番特徴的な症状です。中には痛みがひどすぎて立ちくらみを起こしてしまったり、吐き気を伴ったりする人もいます。
時々、「腹痛を起こした若い女性が駅で倒れました」と救急隊から連絡が入ることがあるんですが、救急車で運ばれてきた方を診察してみると実は生理痛がひどすぎて倒れただけだった、ということも少なくありません。救急車を呼ぶほどの生理痛でなくても、痛みのせいで学校や仕事を休まなければならない場合は、「病気」のレベルと言えます。
月経困難症は、ひどい下腹部痛以外にも、頭痛・めまい・腰痛・下痢などの様々な症状が出ることがあります。なぜこんな症状が出るのかというと、痛みを伝える「プロスタグランジン」という物質が子宮のお部屋の中の「子宮内膜」からたくさん放出されてしまうからなんです。プロスタグランジンは、痛みを伝えるだけではなく、腸を動かしたり血管の壁を収縮させたりする働きを持っています。生理の時期に子宮内膜が分厚くなると、このプロスタグランジンが出すぎて様々な症状を引き起こすことになります。
異常がなくてもひどい生理痛は治療が必要
診断は、基本的に「自覚症状の強さ」で判断します。つまり、客観的に月経困難症かどうかを診断する「検査」はなくて、本人がどれだけその痛みやその他の症状で困っているかが判断基準になるというわけです。
血液検査などのように数値で表すものがないだけに、どの段階で受診や治療が必要なのか自分では判断がつかないかもしれません。
受診のタイミングの目安としては、毎回痛み止めが必要なほどの痛みがある・生理痛で寝込むことがある・痛み止めを飲んでもあまり効かない・生理痛以外にも症状がある・痛みが年々ひどくなっている、などの場合、婦人科で検査や治療を受けた方がいいでしょう。
もちろん、そこまで痛みはひどくないけれどもっと快適に月経期間を過ごせるようにしたい、という場合も婦人科で相談することをお勧めします。
救急車で搬送されるほどの生理痛だったとしても、検査をすると何も異常が見つからないこともあります。ひどい生理痛の原因として多いのは、子宮内膜症や子宮腺筋症ですが、これらの病気が超音波検査やMRIで見えるサイズになっていない場合、「検査では異常がないけれどひどい痛み」が出ることはあります。もちろん、検査をしてこれらの病気が見つかった場合は、放置せず適切な治療を受けましょう。
生理痛は我慢するものではありません。改善する方法があるのに、何もせず毎月月経のたびに憂鬱な気分で過ごすのは「あなたらしさ」をちょっと取りこぼしているかもしれません。適切な治療や生活改善で、快適な毎日を手に入れることが可能です。
月経困難症の治療はピルか対症療法
救急車で運ばれるほどの生理痛であれば、例え画像上何も異常がなくても治療が必要です。
また、そこまでひどい生理痛ではなくても、痛みのせいで何らかのパフォーマンスに影響が出ている場合は、「薬による治療」も視野に入れた方がいいでしょう。
生理痛の治療は、大きく分けると
*ピルや黄体ホルモン剤によるホルモン治療
*痛み止めや漢方による対症療法
があります。
ホルモン療法に抵抗があるという場合や、痛みがひどい月とそうでもない月があるという場合は、まずは、漢方薬で体を温めて、痛い時だけ痛み止めを飲むといった対処をしてみてもいいでしょう。
痛み止めが効かない場合や、過多月経も伴っている場合は、ホルモン療法を選択した方がよいと言えます。特に、生理の量が多くて貧血になっている場合は、放置してはいけません。
ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが混ざった合剤です。卵胞ホルモンが入っているので、吐き気や頭痛などの副作用が出る場合があります。ただ、こういった副作用で「ピルが飲めない」という人はごく稀です。ほとんどの方は、「飲み初めにちょっと気持ち悪かったけれどすぐに慣れた」とおっしゃいます。
副作用がなければ、ピルは、生理痛を軽くしてくれるだけではなく、生理前の不調を改善したり、生理が来る日を自由にコントロールできるというメリットがあるので、女性の生活の質を非常に改善してくれます。
たまに、「ピルを飲んだら余計に生理痛がひどくなった」という方がいらっしゃいます。ピルの種類によって、痛みや出血量がどのくらい軽くなるかの差があります。
1つの種類で十分な効果が得られなかった場合、別の種類に変えたり、連続服用することで症状が改善する場合もありますので、医師に相談してみるといいでしょう。
何らかの血栓リスクがある場合や、吐き気でピルが飲めない場合は、黄体ホルモン剤が適しています。
ピルと同様に排卵を抑えて生理の量を減らすため、血栓症のリスクは上げずに生理を軽くしたい人にお勧めです。
どの治療が適しているのかは、生理痛のひどさや、個々の生活スタイルにもよりますので、一度婦人科で相談してみてください。
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日付:2025年3月28日 カテゴリー:婦人科の病気,生理痛
妊娠検査薬はフライング可能?いつから陽性になる?【横浜駅近くの婦人科】
妊娠超初期にできること・フライング検査はできる?(横浜市・女医の婦人科)
妊娠を希望している場合、排卵日を過ぎてから次の月経予定日までの期間中は気持ち的に落ち着かない時期になるかと思われます。ついフライングで妊娠検査薬を使いたくなってしまう方もいらっしゃいます。
生理予定日まで待ちきれずに、「この症状があったら妊娠しているかも」という症状に現在の体調が当てはまるかどうかをチェックする方もいらっしゃるかもしれませんね。
ネットでは、「妊娠超初期の症状」というキーワードで検索している方がたくさんいらっしゃいます。「妊娠超初期」というのはネット用語で、医学的に正しい用語ではありません。妊娠が成立したと言えるのは「着床」が成立してからなので、排卵日を過ぎてすぐの「妊娠2週○日」という表現は医学的には矛盾があるのです。
妊娠している可能性を示す症状は、排卵後の胸の張りが強かったり、高温期がいつもよりしっかりあって10日以上続いたり、吐き気などの「つわりっぽい」症状があったり・・・と言われたりしていますが、こういった「体調の変化」は月経前症候群でも見られることがあるので、症状だけで妊娠を推察することは困難です。
1人目の時は高温期の胸の張りが明らかにいつもより強かったけれど、2人目の時は普段通りだったのに妊娠していた、というケースもあります。
「妊娠」の確認は妊娠検査薬で(横浜市の婦人科)
妊娠しているのかどうかは、妊娠検査薬で陽性がでるかどうかで確認します。妊娠検査薬は、妊娠組織から出る「HCG」というホルモンが尿中にどのくらい出ているかを見る検査です。
この「HCG」の濃度が一定以上になると、妊娠反応が「陽性」になります。妊娠検査薬の「線」や「印」が薄い時は、「HCG」の濃度がまだ低いけれどわずかながら出ていることを意味します。
生理の予定日から使える妊娠検査薬は、フライングで検査をしたい方に人気ですが、「HCG」が尿中に出ているかどうかを調べていることには変わりありません。少量の「HCG」でも陽性反応が出る、つまり試薬の感度がよいものが「生理の予定日から使える」ものなのです。
生理予定日の1週間後から使える妊娠検査薬は、陽性が出るために必要な「HCG」の濃度が、前述の検査薬より多いということです。
妊娠検査薬はいつから使えるのか?ですが・・・排卵日がはっきりわかっている人は、排卵日から2週間後に検査をすれば、妊娠であればある程度判別できる濃さで陽性反応が出るはずです。
排卵日が不確実な場合は、排卵日と思われる日から2週間後に検査をして、陰性なら3~4日後に再度検査をしてみるとよいでしょう。
妊娠検査薬はフライングで使える?(横浜市の婦人科)
時々聞かれるのが、「フライングで検査をする場合に最短でどのくらいで妊娠反応は出るのか?」です。
使用する妊娠検査薬の種類によっても異なりますが、生理予定日から使用できるタイプのものだと、妊娠3週5日くらいからうっすらと陽性反応が出ることがあります。排卵日から12日後くらいですね。妊娠3週3日や4日では、市販の妊娠検査薬では反応は出ません。
つまり、フライング検査をするにしても、2~3日のフライングが限界ということです。
妊活中だと、どうしても待ち遠しくてフライングで検査をしたくなる気持ちはわかりますが(私は1人目の時は妊娠3週5日で検査をしました・笑)、生理予定日3日以上前だと妊娠していても陽性反応が出ないことがあります。
結果を見て逆に気持ちが揺れ動いてしまうこともあるので、妊娠検査薬の使用は生理予定日を過ぎてからがよいでしょう。
生理の周期が安定している方でしたら、生理予定日4日後や5日後であれば、陽性反応を確認できます。
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日付:2025年3月28日 カテゴリー:不妊症
ピルは生理痛に効かない?生理痛のホルモン治療の効果【横浜で評判の婦人科】
生理痛の治療にピルは有効?(横浜市の婦人科・女医が解説)
漢方では効果がイマイチだったり、月経量が極端に多い人の場合有効なのが低用量ピル・超低用量ピルです。
ピルは卵巣から出ている2種類の女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)が合成されて作ってあるホルモン剤で、元々は避妊のために作られたものです。避妊目的、つまり「健康な女性が長期間使う」ということを前提に開発されたものなので、普通の薬よりも非常に厳しく安全性をチェックしてあります。
ピル=副作用、というイメージがあるかもしれませんが、実際は「ピルを飲んではいけない人」に当てはまっていなければ、大きな副作用はなく、長期間安全に飲める薬です。
ピルが生理痛に効く理由(横浜市の婦人科で相談を)
ピルを飲むと、だんだん月経量が少なくなってきます。これは、ピルに「子宮内膜」をあまり分厚くさせない作用があるからです。ピルに含まれている「黄体ホルモン」が、子宮内膜に働きかけて、内膜の厚みを薄く保ちます。
痛みの伝達物質=プロスタグランジンを作る場所である子宮内膜が薄いままだと、プロスタグランジンはあまり作られないので痛みも軽くなります。しかも出血が少ないと子宮があまり強く収縮しないので、さらに痛みは出現しにくくなります。
ピルは子宮内膜症が進むのを防いだり、粘膜下筋腫で出血量が増えてしまうのを防いだりする働きもあるので、これらの病気があって生理痛がひどくなっている人にもとても有効です。
ピルを飲んでいるのに生理痛がひどい場合
ただ、内膜症のせいで生理痛がひどくなっている人の場合、ピルだけでは効果が不十分なこともあります。ピルを飲んでいるのに生理痛がひどい、または、ピルを飲み始めてからの方が生理痛がひどくなったという方もいらっしゃいます。
ピルで出血のコントロールはしっかりできているという場合は、ピルを連続服用することによって、生理の回数そのものを減らしていくというのも一つの方法です。生理が来ると痛いけれど、その回数が年に3~4回であれば、日常生活には大きな支障をきたさずに済むという場合は、連続服用できるピルを選んでみるとよいでしょう。
ピルを3ヶ月以上飲んでも痛みが改善しない場合は、黄体ホルモン剤や月経を止める治療に切り替えていった方がいいこともあるので、主治医とよく相談してみましょう。
内膜症や筋腫がある人は、手術という選択肢もあります。特に、粘膜下筋腫や子宮腺筋症の場合、その病変部分を切り取ることでずい分楽になることもありますから、手術以外の治療がどれも無効だった場合はやはり手術を考えていった方がいいでしょう。
ピルを中止すると生理痛は元に戻る?
ピル中止後の生理は、
*ピル服用中よりは痛いけれど痛み止めが要らないくらい
*最初の3か月くらいは軽いけれど徐々に元の痛みに戻る
*中止して次の生理からかなり痛い
のだいたい3パターンです。
2番目や3番目のケースでは、ピル再開を希望されることが多いので、休薬後の再開時に血栓症リスクに注意が必要なことをご説明した上で、再開していただきます。
理想的には、ピルを服用中に、生理痛の原因となるような生活習慣を改善して、ピルをやめた時に「元に戻る」ことを防いでいけるのがよいでしょう。
日付:2025年3月28日 カテゴリー:婦人科の病気,生理痛
生理不順はどこまでほっといてもよい?【横浜駅近くの婦人科】
どこからが生理不順?(横浜市の婦人科で相談)
当院に受診なさる方の多くは、生理不順・生理痛・月経前症候群・不正出血など、何らかの「月経関連の症状」が気になって来院なさいます。
中でも比較的多いのは「生理不順」ですが、一口に生理不順といっても、「生理の周期が正常より長い」という場合もあれば「少量の出血が何度も来る」という場合もあれば「出血期間が長い」という場合もあります。
ちょっと生理が乱れただけで「生理不順」なのか、「どこからが生理不順なの?」と悩むケースもあるかもしれません。
正常な生理は、
*周期(生理が始まってから次の生理が来るまでの日数)が25~38日
*出血期間が3~7日
*生理と生理の間に出血しない
*排卵がある(基礎体温が2相性)
のすべてを満たしている場合です。
これらの条件のどれかに当てはまらなければ、何らかの異常が起きている「可能性がある」ということになります。
ただ、絶対にこの範囲に入っていないと「治療が必要」とは限りません。
ほっといてもいい生理不順もある?
例えば、生理の周期が40日くらいで少し長めだけれど、毎回排卵していて途中の不正出血もなく、生理の期間も5~7日でスッキリ終わる、というケースでは治療は不要なことがほとんどです。
生理の周期は、多少前後することがありますし、毎月ピッタリ同じ日や同じ周期で来なければ「異常」というわけではありません。
また、年齢的に40代後半にさしかかってから、徐々に生理の周期が短くなった、または長くなったという場合も、「年齢相応」の生理不順が起きている可能性が高いと言えます。
出血期間が長引いたり、不正出血が途中で起きたりしなければ、ほっといても大ごとにはなりません。
逆に、生理の周期はだいたい30日だけど出血量が少なくて基礎体温をつけてみると排卵していない、というケースでは年齢によっては治療が必要になる場合もあります。
よく、「生理不順はどこまでほっといて大丈夫ですか?」という質問を受けるのですが、医学的に「ほっておいてよい不調」はありません。
何らかの理由があってその不調が出ていることがほとんどなので、病院に行く必要はなくても、生活リズムや食事内容を見直したり、「見て見ぬふりをしてきた解決した方がよいこと」が隠れていないかをチェックした方がよいでしょう。
症状が出る直前に原因があることが多いのですが、中には「積もり積もった、見て見ぬふりをしてきた思い」や「以前から『何とかしなきゃ』と思いながらも蓋をしてきた課題」が原因になっていることもあります。
ほっといてはダメな生理不順(女医のみの診察だから安心)
「受診が必要」もしくは「治療が必要」な生理不順はどのようなものかというと、大きく分けると3パターンあります。
*生理が来ない期間が長い(目安は60日・90日以上だと必ず受診)
*出血期間が長い(月のうち半分以上出血していたら受診)
*不正出血と区別がつかない(生理不順だと思っていたらがんだったということがないように)
他にも、「妊娠を希望している」という場合は、少しでも気になる症状があれば早めに受診して検査だけでも受けた方が安心です。
できるだけ婦人科は受診せずに何とか済ませたい、と思ってしまう方は多いかもしれません。
でも、体がせっかく「生理不順」という分かりやすい症状で何かを知らせてきてくれているわけです。これを機会に、自分の体と向き合ったり、日々の過ごし方を見直してみてはいかがでしょうか?
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日付:2025年3月28日 カテゴリー:生理不順
生理不順おすすめの治療法【横浜駅近く女医のみの診療で評判の婦人科】
どこからが生理不順?(横浜の婦人科・女医が解説)
生理不順(月経不順)は、生理の周期や出血期間が「正常範囲」から外れていることを指します。
正常な生理とは、下記の状態です。
*周期が25~38日の範囲内
*出血期間が3日~7日の範囲内
*生理以外の時期に出血がない
周期が正常範囲より短くても長くても生理不順ですし、ごく少量の出血が2~3日しか出なかったり、だらだら長く続いても生理不順です。
生理の周期が「なんとなく月1回」であっても、1週間以上のばらつきがある場合は、基礎体温をつけて排卵の有無を確認した方がよいでしょう。無排卵であれば、例え周期が正常範囲でも「生理不順」になります。
生理不順だと妊娠しにくい?(横浜市の婦人科)
妊娠していないにもかかわらず、3か月以上まったく出血が来ない状態は「無月経」と定義されています。重症な生理不順と言ってもいいでしょう。45歳未満で無月経の場合は、放置してはいけません。
検査で無月経の原因を確認して、適切な治療を行う必要があります。
多少周期が長めだけれど、毎月40日くらいの周期で定期的に生理が来ており、基礎体温をつけると高温期と低温期がはっきり分かれている場合は、「生理不順だけど治療をせずに様子を見ても大丈夫な範囲」です。
生理の周期があまり安定しないな、という場合は、まずは基礎体温をつけて排卵の有無を確認してみることをお勧めします。
周期が24日未満や45日以上の場合や、出血が毎月10日以上続く場合、そして無月経の場合は、婦人科を受診した方がいいでしょう。
特に、長期間の無月経や、無排卵の状態を放置すると、妊娠しにくくなる可能性があります。生理不順だから、妊娠できないわけではありませんが、妊娠しにくくなる一要因にはなりうるのです。
生理不順の原因は?検査は何をする?
生理不順の原因を確認するための検査は、「超音波検査」と「ホルモン検査」です。
超音波検査は、性交経験があれば膣から、経験がなければ肛門やお腹の上から超音波の機械を当てて、子宮や卵巣の形・大きさを確認する検査です。主に、子宮の内膜の状態や、卵巣が腫れたり多のう胞性卵巣になっていないかなどを調べます。
ホルモン検査は、血液検査でホルモンのバランスを調べます。女性ホルモンの値だけではなく、プロラクチンや甲状腺ホルモンなど、卵巣の働きに影響する他のホルモンも調べます。
生理不順の治療にピルは有効?
生理不順の主な治療は、漢方治療・ホルモン治療・排卵誘発です。高プロラクチン血症や甲状腺機能異常があれば、それらのホルモンを正常にするための治療を行います。
生理不順の原因が何なのかを検査の結果から読み取って、生理不順の重症度合い、そして妊娠の希望の有無によって治療法を選択していきます。
大まかな治療の選択方法は、次のような流れになります。
Q:今すぐ妊娠を希望しているか?
している→排卵誘発や不妊治療
していない
↓
Q:卵巣機能がある程度保たれているか?
保たれている→漢方治療
低下している
↓
Q:ピル服用ができない条件に当てはまるか?
当てはまる→カウフマン療法や黄体ホルモン療法
当てはまらない→ピル
今すぐ妊娠は希望しておらず、ピルを服用できない条件(片頭痛や喫煙など)に当てはまらない場合は、一番お勧めの治療法は超低用量ピルによる治療です。
特に、避妊が必要な場合や、多のう胞性卵巣症候群によって生理不順になっている場合は、確実な避妊をしたり、子宮体癌の予防のためにピルを使った方がいいでしょう。
生理不順に対して、産婦人科でピル処方するときの流れは、
*受付時に問診票を記入
*医師による問診(お話し)
*必要に応じて超音波検査やホルモン検査(採血)
*ピルの禁忌に当てはまっていないかの確認
*ピルの飲み方や副作用の説明
*院内または院外処方で薬剤の処方
です。
ピル処方のために内診は必須ではありませんが、生理不順がある場合は超音波検査で卵巣の腫れの有無を確認してから服用した方が安心です。
そのため、ピル処方の流れ的に、「全く婦人科的診察をせずに話だけで処方」は難しい場合があります。
逆に、ピルによる治療が不適切なのは、体重減少によって無月経になっているケースです。体重が減りすぎて、またはカロリー不足によって月経が来なくなっている場合、脳下垂体から出るLHというホルモンが少なすぎる状態になっていることが多いのです。
ピルは、このLHを抑える作用があるので、LHが低くなっている人には使わない方がよいということになります。
同じ生理不順に対する治療でも、原因やその方のベースによって適している治療が異なってきます。
「なかなか周期が安定しないな」「生理不順だと将来不妊症になるのかな」といった不安が少しでもある場合は、一度婦人科で相談してみることをお勧めします。
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★ピルのオンライン処方について詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください
⇒「ピルのおすすめクリニック12選!オンライン処方や低用量など種類別に紹介」
日付:2025年3月25日 カテゴリー:生理不順
おりものの色や臭いが気になる時は【横浜市で評判の婦人科】
茶色や緑色のおりものは異常?(横浜・女医の婦人科)
「おりものの異常」で受診なさる方は、気になってすぐに受診する方と、「結構前から気になっていた」という方に大別されます。
「いつもおりものが多い」「以前から痒みが続ている」「何となく臭いが気になっていたが様子を見ていた」という方も少なくありません。おりものの臭いや色がいつもと違うな~と思った時に、一番気になるのはそれが受診せず放置しても問題ないものなのかどうかでしょう。
おりものの異常のうち、カンジダやB群溶連菌・大腸菌といった細菌による膣炎であれば、自然に治ることもあります。一方、クラミジアなどによる性 感染症は自然になることはなく、パートナーも含めてきちんと治療する必要があります。
おりものの異常は性病?
少なくとも半年以内に性 行為があり、おりものの量が増えた・臭いが強くなった・色がいつもと違う・ピンク色や茶色いおりものが出る・血液がおりものに混ざるなどの症状がある場合は、様子を見ずに受診したほうがよいでしょう。
厳密には、おりものの状態だけでそれが「性感染症(性病)」かどうかを判断することはできません。おりものをぬぐい取る検査をして、そこにばい菌がいるかどうかを確認しなければ断定はできないのです。
おりものでわかる性感染症は、クラミジア頸管炎・淋菌感染症・トリコモナス膣炎・マイコプラズマ子宮頚管炎です。これらはいずれも性 行為によって感染するものですが、トリコモナスの場合はまれにプールや温泉などでの感染もあるので「絶対に性行為のパートナーから感染したもの」とは言えません。
ただ、多くの場合は性 行為が感染経路になるので、これらの菌が検出された場合はパートナーと一緒に完治が確認できるまで適切な治療を行う必要があります。
治療の途中で性 行為を行ってしまうと、治療が長引いてしまうので注意が必要です。
性交渉していなくても細菌性腟炎になる?
一方、性行為は関係なく発生してくるおりものの異常は、主にカンジダ膣炎と細菌性膣炎によるものです。
カンジダ膣炎外陰炎は「カンジダ」という真菌(カビ)が繁殖して膣内や外陰部の皮膚に炎症を引き起こすものです。ぽそぽそした塊状のおりものや白~緑がかったおりものが増えて、膣内や外陰部に痒みを引き起こします。
細菌性膣炎は、大腸菌やB群溶連菌などの雑菌が増えて膣内に炎症を引き起こすものです。黄色っぽいドロッとしたおりものが増えたり、生臭い臭いが強くなることがあります。細菌性膣炎でかゆみが出ることはまれです。
大腸菌やB群溶連菌は自然に治る?
カンジダ膣炎や細菌性膣炎は、自分の抵抗力がしっかりしていれば膣の「自浄作用」によってばい菌を洗い流すことができるため、2~3日で自然によくなることもあります。
数日おりものが気になっていたけれどすぐに改善したという場合で、性 行為の機会がなければそのまま様子を見てもよいでしょう。
ただし、性行為の機会がある場合は、一度は一通りの検査を受けておいた方が安心です。クラミジアも淋菌も、ほとんど症状が出ない人の方が多いため、隠れた感染が持続する場合があります。本当は、何も気になる症状がなくても、少なくともパートナーが変わったら感染症の検査を定期的に受けた方が確実なのです。
少しでも気になる症状があれば、自分で何とかしようとせず婦人科で相談しましょう。
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日付:2025年3月24日 カテゴリー:性病
どこからが生理不順?何日ずれたら受診?【横浜市の婦人科】
生理がバラバラだと生理不順?(横浜駅近くの婦人科・女医が解説)
月経の悩みで一番多いのが「生理不順」。つまり、規則正しく月経が来ないというものです。
初潮からずっと生理不順という方もいらっしゃれば、受験や就職などをきっかけに数ヶ月間だけ一時的に不規則になったり、更年期の症状の1つとして40代後半から急に不規則になる方もいらっしゃいます。
中学生の頃は生理周期がバラバラだったけれど、大学生くらいになったら周期が整ってきた・・・という場合もあれば、大学生になってから生理周期がバラバラになってきたという場合もあります。
10代のうちは、生理の周期がばらつくことは多く、必ずしもピッタリ同じ周期で生理が来るとは限りません。10代後半になると整ってくる場合もありますが、10代の頃はずっと不規則という方もいらっしゃいます。
20代でも、生理の周期がバラバラだったり、生理が長引いてしまうことはあります。卵巣の働きが正常であれば、多くの場合は、20代になると生理の周期は整ってくるはずなので、あまりにもばらつく場合は注意が必要です。
どの程度なら様子を見ていいのか?生理が何日遅れたら受診した方がいいのか?明確な基準がわからない、という方も多いかもしれませんね。
女性の場合、月経が規則的に来ているかどうかが、ホルモンの状態を含めて心身が正常に働いているかどうかの一番分かりやすいバロメーターになりますから、たかが月経と侮ってはいけません。
時々、毎月ピッタリ同じ日にちに月経が来ないから「生理が不規則なんです」とおっしゃる方がいるんですが、人間の体は機械ではありませんから、毎月同じ日にちに出血しなかったからといって全て生理不順というわけではありません。「正常な月経周期以外のペースで月経が来た場合」を月経不順と呼びます。
では、正常な生理の周期は何日でしょう?
そもそも、月経周期の数え方を正しく把握していますか?
生理の周期が45日だと異常?
生理周期は、「前の月経が始まった日から次の月経が始まる前日までの日数」で表します。多くの方が、生理が「終わった日」を教えてくださるんですが、実は月経は終わった日ではなくて始まった日が基準になります。
生理が始まった日から次の生理が始まる前日までが、25日~38日の間に入っていればそれは正常な生理周期と言えます。
つまり、ピッタリ1ヶ月で月経が来なくても、数日前後するのは正常範囲内です。
「普段28日周期の人が時々35日周期になる」という程度のばらつきは、正常範囲内とみなすことがほとんどです。つまり、生理がいつもより1週間遅れてきたという場合は、正常範囲内の可能性もあるということです。
明確に、「生理が何日遅れたら異常」という線引きができない場合もありますが、おおむね普段の周期から2週間以上遅れると、ちょっと注意が必要な範囲に入ってくると言えるでしょう。
逆に、月経周期が明らかに24日以下だったり39日以上だったりした場合は、「生理不順」ということになります。3ヶ月間全く月経が無かったら、「無月経」といって生理不順よりもより深刻な状態になります。
ちなみに、生理周期が24日以下の場合を「頻発月経」、生理周期が39日以上の場合を「希発月経」、排卵せずに月経が来ている場合を「無排卵月経」といい、全て異常な生理になります。
無排卵月経は、周期がそれほど不規則にならないこともあるので、基礎体温で排卵を確認してみなければ分かりません。月経が何となく不規則だなと思ったら、まずは基礎体温をつけてみることをお勧めします。
生理不順はどこまでほっといてよい?
2~3ヶ月の間月経が不規則になっても、その後自然に正常な周期に戻るようであればあまり心配はありません。女性の体はとてもデリケートなので、ちょっとしたストレスで排卵が遅れたりすることがあります。そうすると、2週間くらい生理が遅れてしまったりします。
基礎体温をつけながら3ヶ月程度様子を見て、ちゃんと排卵があるようなら&徐々に正常な周期に戻ってくるようなら、慌てなくても大丈夫です。
10代の頃はだいたい定期的に来ていたのに、大学生になって環境が変わったら不規則になった、というケースもあります。
通常は、年齢とともに整ってくるものですので、20歳を過ぎてからばらつき始めたという場合は、一度婦人科で検査を受けた方が安心です。
初めて生理が来たばかりの頃は、無排卵月経になったり一時的に周期が不規則になるのは珍しいことではありません。人によっては、10代後半や20歳を過ぎてから月経周期が安定することもあります。
10代のうちは月経不順でも年齢とともに正常周期に整ってくることも多いので、10代前半の生理不順はそれほど心配しなくても大丈夫なケースもあります。
ただ、例え10代でも、60日以上月経が来ないようなら、それは放置しない方がいいでしょう。卵巣の働きがかなり落ちてしまっている可能性もあるので、早めに婦人科を受診することをお勧めします。特に、20歳以上の方で60日間ずっと基礎体温が低いままの場合は、全然排卵していないという事になりますから、きちんと検査を受けて治療を開始した方がいいでしょう。
無月経の期間が長ければ長いほど、治療にも時間がかかってしまいます。少なくとも3ヶ月以上完全に月経がない状態が続いたら、すぐに婦人科に行くべきなんだと認識してください。
受診するほどじゃないけど、ちょっと月経が乱れてきたな~と思ったら、それは体が「私の事をかまって」というサインを出しているのかもしれません。アロママッサージやリラクゼーションなど、少し「自分のケア」を意識してみるといいでしょう。
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日付:2025年3月22日 カテゴリー:婦人科の病気,生理不順
生理痛がひどくても病院に行かなくていい?【横浜駅近くの婦人科】
生理痛が「ひどい」かどうかの判断(横浜市の婦人科・女医が解説)
正常な排卵周期の生理であれば、生理の時に全く不快な症状が出ないということの方が稀です。痛みの程度の差はありますが、多少下腹部や腰が痛くなったり、下半身が重だるくなることがほとんどです。
では、どの程度の症状だと、生理痛が「ひどい」といえるのでしょうか?
次のような症状がある場合は、生理痛を放置しない方がいいかもしれません。
*市販の痛み止めを1日3回以上飲まないとつらい
*市販の痛み止めがほとんど効かない
*腹痛や腰痛で立っていられなくなる
*生理痛のせいで学校や仕事を休む日がある
*痛みがひどいだけではなくて出血量も多い
*腹痛や腰痛以外に頭痛や吐き気を伴う
*生理の時に下痢になる
*下腹部痛だけではなく肛門痛や排便痛がある
生理痛が「ひどい」時の対処法
軽い生理痛や、生理の時期の体のだるさであれば、バランスのいい食事を心がけたり、体を温めたり、ストレッチや軽い運動で血行を良くすることで症状を和らげることが可能です。
市販の痛み止めも、上手に使えばある程度痛みをコントロールできますので、「ひどくない」生理痛ならセルフケアで上手に付き合っていくとよいでしょう。
ただし、最初に挙げたような「ひどい」症状がある場合は、自分で何とかできるものではありません。
「月経困難症」と言って、「病院で検査を受けて適切な治療をした方がいい」状態です。
特に、生理の量が多い「過多月経」を伴っていたり、肛門側の痛みや排便時の痛みも伴っている場合は要注意です。子宮筋腫や子宮内膜症などの、器質的な病気が隠れている可能性があります。
これらの病気の有無は、超音波検査を受ければわかります。婦人科を受診して、超音波検査を受けるようにしましょう。
性行為の経験がない場合は、超音波検査はお腹の上から又は肛門側から機械を当てます。膣からの診察をしなくても診断ができますので安心してください。
内診が不安で受診を躊躇している場合は、「内診はせずに検査をしてほしい」ことをあらかじめ伝えておくとよいでしょう。(性行為の経験がある方は、基本的に膣からの診察になります)
生理痛がひどい場合の治療法
痛み止めが効かないほどの生理痛の場合や、子宮内膜症を伴っている場合は、基本的にピルや黄体ホルモン剤による「ホルモン療法」が主流になります。
「ひどくない」生理痛であれば、体を温める効果のある漢方を使ったり、鎮痛剤を早めの時期から服用することである程度症状を和らげることが可能です。
鎮痛剤は、市販の痛み止めよりも効果が高いものが多く、作用の仕方が異なるものを組み合わせるとより効きやすくなります。痛みを我慢しきってから服用しても効果はいまいちになってしまいますので、鎮痛剤を使う場合は「痛くなってきたかも~」くらいのタイミングで躊躇せず飲むのがポイントです。
ひどい生理痛に対しては、低用量・超低用量ピル又は、黄体ホルモン剤(ディナゲスト)を使います。
ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類のホルモンが混ざっている薬です。排卵を抑えて、子宮内膜を薄く保つという作用があります。この「子宮内膜を薄くする」作用が、出血量を減らして痛みを軽くしてくれるのです。
ピルは排卵を抑えますが、出血(生理)を来なくさせるわけではありません。定期的に出血は来るので、生理が来るタイミングをコントロールして、なおかつ生理を軽くしたいという方にはお勧めです。
最近は、連続服用タイプのピルも発売されていますので、生理が来る回数を3カ月や4カ月に1回にして、不快な症状に煩わされる機会そのものを減らすことも可能になってきました。
黄体ホルモン剤(ディナゲスト)は、黄体ホルモンだけが含まれた薬です。ピルとの大きな違いは、内膜をより薄く保つので出血がほとんど来なくなります。また、卵胞ホルモンが含まれていないため、吐き気や頭痛といった副作用がほとんどありません。
ピルほどは、血栓症リスクも上がらないため、例えば、片頭痛がひどくてピルが飲めない人や、年齢的にピルによる血栓症が心配な方にも使いやすい薬です。
いずれの薬も、婦人科で検査を受けて、どの薬が適しているかを相談して、処方してもらいます。
ひどい生理痛を放置すると、将来的な子宮内膜症や不妊症のリスクにつながってしまいます。また、毎月生理痛で寝込んでいては、やりたいことに力を注ぐこともむつかしくなってしまいますよね。
ぜひ、「痛くない快適な生理」にコントロールできるということを、体感してみてください。
日付:2025年3月21日 カテゴリー:生理痛
生理痛をコントロールしておいた方がいい理由【横浜駅近くの婦人科】
ひどい生理痛は「内膜症予備軍」(横浜市の婦人科)
一昔前は、「生理痛は病気ではない」という考え方もあったようですが、最近では「鎮痛剤が必要なレベルの生理痛は内膜症予備軍」という考え方に変わってきています。
つまり、日常生活に支障が出たり、鎮痛剤を飲まなければやり過ごせないほどの生理痛が出るということは、「すでに内膜症という病気が始まりかかっているかもしれない」と考えた方がよいということです。
どの程度の痛みが「治療が必要なレベル」の痛みなのかは、厳密な意味で定義することはできません。痛みの感じ方は個人差が大きく、また検査をして客観的に数値化することもできないため、「このレベルだと治療が必要ですよ」という明確な基準は作れないのです。
受診が必要な生理痛とは?
生理の時に、多少下腹部が痛くなったり腰がおもだるくなるけれど、鎮痛剤を飲まなくても普段通りに動けるし、スポーツや趣味も楽しめるというレベルであれば、医学的には問題ないと言えるでしょう。
逆に、次のような状態の場合は、我慢せずに早めに婦人科を受診することをお勧めします。
*生理の時期には必ず痛み止めが必要
*生理の時期に学校や仕事を休んだり早退することがある
*生理を理由に日常生活や社会活動をセーブすることがある
*年々生理痛がひどくなっている
*年々生理の量が増えている
*生理の時期に腹痛以外に頭痛・吐き気・下痢などの不調がでる
生理痛の検査は?
生理痛について診察を受ける場合、できれば受けた方がいいのが「超音波検査」です。性行為の経験がある人は、膣から超音波の機械を入れて(非常に細い機械です)「経腟超音波検査」を行います。性行為の経験がない人は、肛門から機械を入れる「経直腸超音波検査」か、お腹の上から機械を当てる「経腹超音波検査」を行います。
「経直腸超音波検査」の方が、子宮や卵巣の状態を詳細に観察することができますが、下着をとって検査を受ける必要があります。検査に抵抗がある場合は、まず「経腹超音波検査」を受けて、より詳細に観察した方がいい場合はMRI検査を追加するという方法もあります。
どの方法で検査を行うかは医師の判断によりますが、受診前に不安が強い場合は事前に電話で問い合わせて希望を伝えておくのも一つの方法です。
生理痛の治療はピルや黄体ホルモン療法
生理痛の治療の中心は、ピルや黄体ホルモン剤によるホルモン治療です。漢方や鎮痛剤で痛みを和らげることもできますが、これらの対症療法だと内膜症を予防することはできません。
生理痛がひどくなりすぎないうちにコントロールしておく最大のメリットは、将来的な内膜症のリスクを減らせるという点です。
そのほかにも、ピルや黄体ホルモン療法で生理痛や生理の量をコントロールすることによる多くのメリットがあります。
*学業や仕事のパフォーマンスが保たれる
*「生理にうんざり」することがなくなり「自分が女性である」ことを受け入れやすくなる
*ナプキンやタンポンの使用量が減る
*将来的な不妊リスクが減る
*貧血や鉄欠乏を改善できる
もちろん、薬を飲めば副作用のリスクも発生します。上記のメリットと、副作用によるデメリットと、どちらが自分にとって大事なのかをしっかり考えてみることをお勧めします。
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日付:2025年3月19日 カテゴリー:生理痛
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プレコンセプションケアとは
プレコンセプションケアとは、文字通り訳すと「妊娠前のケア」です。具体的には、女性が妊娠する前から、今後の妊娠や出産に備えて行う健康管理のことを指します。
それには、生活習慣の見直しや必要なワクチンの接種、適切な栄養補給などが含まれます。また、既に何らかの疾病を抱えている女性の場合、その管理や治療を適切に行うことも大切なプレコンセプションケアの一環となります。
例え、現在妊活中であったり、近いうちに妊娠を考えている状況ではなくても、プレコンセプションケアを行うことが、妊娠前の年齢の女性にとっては、大きなメリットになると言えます。
プレコンセプションケアの目的
プレコンセプションケアの目的は、母体となる女性の健康状態を最適化し、胎児の健康を保つことです。
特に、肥満や喫煙、過度のアルコール摂取などは、女性自身の健康はもちろん、胎児の発育にも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、そういったリスクを低減するために、妊娠する前からの健康管理が重要となります。
また、妊娠に関する知識を深め、自身の体や妊娠に対する理解を深めることも大切な目的の一つです。それは、女性が自己の体と健康を守ることができるだけでなく、その結果として安全で健康的な妊娠、出産を迎えることができるからです。
プレコンセプションケアの重要性
プレコンセプションケアの重要性は言うまでもありません。
まず一つに、妊娠と出産は女性の体に大きな負担をかけるものです。そのため、それらを無事に乗り越えるためには、妊娠前から体調を整えておく必要があります。そのための手段としてプレコンセプションケアは非常に重要となります。
また、出生前の初期段階で健康状態を管理することで、妊娠初期の流産や先天性異常のリスクを減らすことができます。例えば、妊娠1カ月前から葉酸を1日400㎍ずつサプリメントで摂取することで、胎児の神経管異常(先天的な異常の一つ)のリスクを減らすことができます。
さらに、母親の健康状態が子どもの将来の健康にも影響を及ぼすという研究結果もあるため、母親の健康管理は子どもの健康管理にも直結しているのです。
母体の妊娠前の体重が少なすぎたり、妊娠中の体重増加が不十分だと、胎児の体重が十分に伸びなかったり、その胎児が成人してから生活習慣病になるリスクが高まります。
このように、妊娠のかなり前から、「将来の妊娠を意識した健康プラン」を考えることが、母親本人だけではなく、世代間にわたる健康増進につながるのです。
プレコンセプションケアの対象者
プレコンセプションケアの対象者は、妊娠を希望しているすべての女性です。
年齢や既婚未婚の有無、既往症の有無を問わず、これから妊娠を予定している女性はすぐにでもプレコンセプションケアを始めることが推奨されます。
また、特に重要とされるのは、遺伝的な疾患の家族歴がある女性や、既に何らかの疾患を持っている女性です。プレコンセプションケアを行うことで、妊娠や出産に関連するリスクを把握し、それらに対する対策を講じることが可能となります。
そのため、これから母となるすべての女性にとって、プレコンセプションケアは必要不可欠なものと言えるでしょう。
日付:2023年10月6日 カテゴリー:不妊症