婦人科の病気

 

デリケートゾーンのお手入れは?(横浜駅近く女医の婦人科)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<<この記事の執筆者>>

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医

ポートサイド女性総合クリニック院長

横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。

参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

外陰部の痒みの原因は、

カンジダやトリコモナスによる炎症

ナプキンやパットによるかぶれ

下着やガードルによる蒸れ

ホルモン不足による皮膚の菲薄化

脱毛などのお手入れのし過ぎによる乾燥

かみそり負け

 

など、多岐にわたります。

おりものの検査をしても何も検出されないけれど痒みが持続する場合や、月経期の後半から月経後にかけて痒みが出るといったケースでは、かぶれや蒸れによる痒みのことが多いでしょう。

 

 

閉経後や、もともと乾燥肌で、痒みが出やすくなってきたという場合は、保湿することで痒みが和らぐケースがあります。

お風呂上りにお顔に保湿剤を塗るように、デリケートゾーンの皮膚もケアをした方がいい方がいいのです。
 特に、閉経後はホルモン不足により、皮膚や粘膜が弱くなったり乾燥しやすくなります。
 また、もともとアトピー性皮膚炎がある方は、外陰部や臀部の皮膚も乾燥しやすい場合があります。
 こんな方は、日常的なお手入れに、デリケートゾーン専用の保湿剤を使ってみてはいかがでしょうか?
   *閉経後にデリケートゾーンのかさつきやヒリヒリ感が気になるようになった
   *ナプキンやおりものシートでかぶれやすい
   *デリケートゾーンに痒みやかさつきが出やすい
 医療機関専用の保湿剤「アノワジェル」が、ネットでもご購入いただけます。
詳細はこちらをご覧ください。

日付:2026年6月25日  カテゴリー:更年期障害

ページの上部へ

妊娠中のトラブル~出血~ (横浜駅 女医の婦人科)

妊娠初期から産まれる直前まで注意が必要なのが、「性器出血」です。
妊娠中は子宮の出口がもろい状態になるので、ちょっとした刺激で出血しやすくはなるのですが、基本的にまったく出血しないのが正常な状態です。
夫婦生活の後に少量の出血があった場合は、物理的な刺激によってもろい部分から出血したという可能性もあるので、あまり心配ないケースがほとんどですが、切迫流産や切迫早産でないかは確認しておいた方が安心です。
妊娠初期は、切迫流産の症状として少量の出血が見られることはしばしばあります。
赤ちゃんが順調に育っていて、お腹の痛みがなければ、まずは安静にして様子を見ます。
出血量が多かったり、胎盤と子宮の壁との間に出血がたまっていたりする場合は、入院が必要になることもあります。
安定期以降に出血があった場合は、子宮の出口が開いたりしている可能性もあるので、すぐに受診が必要です。
万が一子宮の出口が開いていたら、子宮の収縮を抑える治療や安静のための入院が必要になります。
性器出血があった場合に、どのくらいの安静が必要なのかは、出血の程度や週数にもよりますが、お仕事をしている方は完全に止血するまでは仕事を休み、日常生活の動作も自分の身の回りのことをするまでにとどめるというのがひとつの目安です。
家事も最低限にして、食事やトイレや入浴以外はできるだけ横になるか座っておくという状態ですね。もちろん、夫婦生活は厳禁です。
少しでも出血があれば、自己判断で様子を見ずに、まずは分娩予定の病院に問い合わせるようにしましょう。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<<この記事の執筆者>>

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医

ポートサイド女性総合クリニック院長

横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。

参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

日付:2026年6月24日  カテゴリー:妊娠中のトラブル

ページの上部へ

子宮内膜症とは

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<<この記事の執筆者>>

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医

ポートサイド女性総合クリニック院長

横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。

参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 子宮内膜症は、今、20代の女性を中心に増えてきていると言われています。本来なら子宮のお部屋の中にしかないはずの子宮内膜が、なぜか子宮の壁や卵巣の中やお腹の中に発生してしまう病気です。なぜ、子宮以外の場所に子宮内膜が発生してしまうのか、はっきりとは分かっていません。
 子宮内膜は、卵巣から出ている女性ホルモンに反応して増殖し、生理のたびに剥がれて出血として出てくるんですね。ところが、子宮のお部屋以外にできた子宮内膜は、出血しても出ていくところがありません。なので、子宮の壁や卵巣の中やお腹の中に、古い血液がたまっていってしまうんです。

 

 たまった血液は、周りに炎症を起こして癒着という状態を作ります。子宮や卵巣や腸が、引きつれたようにくっついてしまうんですね。子宮内膜症の主な症状はひどい生理痛ですが、この癒着が広がると、生理以外の時でもお腹や腰が痛かったり、性交時や排便時にも痛みがあったりします。また、卵管に癒着が起こると、卵管が詰まってしまうために不妊の原因にもなってしまいます。

 若い方の内膜症が見つかると、こちらも頭を悩ませてしまうのは、今後閉経までこの病気と付き合わなければならないからと、妊娠のタイミングを考慮しなければいけないからなんです。

内膜症は、生涯の月経量が多ければ多いほどリスクが高くなるといわれています。つまり、初潮を迎えてすぐに妊娠・出産・授乳を繰り返していた昔の女性は、妊娠・授乳中の生理がない期間=「生理的無月経」といわれる期間が長かったので、内膜症に悩まされることもあまりありませんでした。

現代は、妊娠する年齢が遅くなり、一生のうちに出産する回数も少なくなってきたせいで、20代~30代で子宮内膜症になる人が増えてしまっているんですね。

日付:2026年6月22日  カテゴリー:婦人科の病気,子宮内膜症

ページの上部へ

妊活に基礎体温は必須?

基礎体温で何が分かる?(横浜市 おすすめ 婦人科 女医)

妊娠を希望している場合「まず基礎体温をつけましょう」と言われることも多いかもしれませんね。

基礎体温をつけると分かることは

*月経周期が正常範囲かどうか

*高温期と低温期があるか=排卵しているかどうか

*排卵の時期が月経周期の何日目くらいなのか

*高温期の体温が充分高いか

*高温期の継続日数が足りているか

などです。

 

なので、妊娠を考え始めたら、基礎体温はつけた方がよいと言えます。

ただ、生理周期が2~3日の誤差程度で安定しており、3周期くらい付けた基礎体温がきれいに2相性で高温期もしっかりある場合、「ずっと付け続けないと妊活できない」わけではありません。

 

 

基礎体温をつけなくてもタイミングはとれる?(横浜市 評判いい 婦人科 土曜日も)

周期が安定していて排卵していることが確実な場合は、生理の周期から逆算して妊娠しやすい時期が予測できるため、基礎体温をつけなくてもタイミングを合わせることが可能です。

 

「生理の周期ー14」が排卵の時期です。

排卵日の2~3日前からタイミングを持つと妊娠率が上がります。

 

例えば、生理周期が30日の人の場合、生理が来た日を「1日目」とカウントして「16日目」くらいが排卵日になるということです。

なので、「13日目~16日目」にタイミングを合わせるとよいと言えます。

 

 

逆に、生理の周期が5日以上のばらつきがある(例:35日の時もあれば42日の時もある)場合は、基礎体温を付けた方がタイミングは合わせやすくはなります。

ただ、基礎体温で『未来の排卵日の予測』は難しいので、周期の一番短い日に合わせてタイミングをとり始め、基礎体温が上がるまで1~2日おきにタイミングをとる必要があります。

 

 

生理不順だと妊活しにくい?(横浜市 おすすめ 婦人科 女医 土曜日も)

 

生理の周期がバラバラな場合は、基礎体温をつけていても排卵日の予測が難しい場合もあります。

尿検査で排卵日を予測する「排卵日検査薬」を使うと、「排卵直前」に陽性になるため、「今日がチャンス!」というのは把握しやすくなります。基礎体温と排卵日検査薬の組み合わせで、ある程度タイミングが合わせられるようなら、その状態で6クールくらい様子を見てもよいでしょう。

 

排卵日の予測方法として、一番確実なのは、超音波検査です。超音波で、卵巣の中にある卵の元(卵胞)を計測して、その大きさから「あと何日後くらいに排卵しそうか?」を予測します。

超音波検査は、不妊治療を行っていない婦人科でも対応できる検査です。

基礎体温だけではタイミングを予測しにくいという場合は、婦人科で相談してみるとよいでしょう。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<<この記事の執筆者>>

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医

ポートサイド女性総合クリニック院長

横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。

参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

日付:2026年6月21日  カテゴリー:不妊症

ページの上部へ

更年期のその他の治療

 更年期障害の症状を速やかに改善するにはホルモン補充療法が最も有効ですが、ホルモン補充療法の補助的役割やホルモン剤を使うほどではない場合に漢方薬サプリメントを使うこともあります。例えば、ホルモン補充療法でのぼせやほてりはなくなったけれどめまい感がなんとなくスッキリなくならないという場合、めまい対して漢方を追加で使ったりします。

 また、症状がそれほど強くはないけれど様々な不調がある場合や、ホルモン剤そのものに抵抗がある方の場合、症状と体質に応じた漢方薬を処方したり、サプリメントをお勧めしたりすることもあります。

 症状の中心が不眠や気分の落ち込みなどメンタル面の不調が中心の場合、睡眠導入剤や抗うつ剤・抗不安剤などの薬や、カウンセリングによる治療を併用していきます。

 更年期障害が出やすい方に共通しているのが、まじめで人に頼るのが苦手で頑張りすぎる傾向にあるというキャラクターです。カウンセリングによって「頑張らなくてもいいんだ」ということに気付き、自分を甘やかす事を許せるようになるだけでも症状が軽くなることがあります。

 日常生活で、更年期症状を予防したり改善するためにできることは、次のようなものがあります。

1)何事もほどほどに。「好い加減」な毎日を目指す
更年期障害が強く出てしまう方の特徴として、真面目で人に頼るのが苦手な頑張り屋さんタイプが挙げられます。どんな辛い症状も気力で乗り切ってきたのに、今回ばかりはどうにもならないんです、と言って駆け込んでこられる方が結構多いんですね。頑張りすぎてはいけません。「ま、いっか」の精神で、ほどほどの「好い加減」な生活を心がけましょう。

2)サプリメントをうまく利用する
 植物性の女性ホルモン様物質として大豆イソフラボンがあります。継続的に摂取することによって、更年期症状を改善する事は、学会でも報告されているんですよ。他にも、更年期の方によくお勧めするサプリメントは、ピクノジェノール・チェストツリー・ブラックコッホッシュ・グルコサミンなどです。

3)体を冷やさない
 冷えは万病の元といいますが、冷えからくる血流の悪さが卵巣の機能をさらに衰えさせてしまいます。体を冷やす食べ物は避ける・極端な薄着をしない・朝晩15分以上は湯船につかる・適度なストレッチ&運動を継続的にする、など、冷え対策をしてみてくださいね。

4)タバコは厳禁
 タバコは百害あって一利無しです。タバコによって卵巣の寿命は10年近く短くなるといわれています。高いサプリメントやお化粧品でアンチエイジングを目指す前に、タバコはすっぱり止めましょう。


 

(おまけ)
5)恋をする
 相手は別に旦那さんでも、若いタレントでも映画俳優でもかまいません。日常の中でトキメキを持つことが大切なんじゃないかな、と思います。

 世界一長寿になった日本の女性は、閉経後に約30年以上の人生が待っています。20代や30代のうちから自分の体をきちんとメンテナンスして、ホルモン剤や漢方や代替医療をうまく利用しながら、素敵な更年期を迎えて欲しいなと思うんですよね。「あ~、もう更年期だわ」なんて凹んでないで、ステキに年を重ねていきましょう。

 

 更年期障害は、次のステージへ行く前に「ちょっと毎日の過ごし方や自分の体のメンテナンスについて考え直してみて!」という体からのサインなわけです。不調をきっかけに生活リズムを整えたり、食生活を見直したり、今まで後回しにしていた「自分のお世話」をしてみてはいかがでしょうか。

また、更年期という時期は心身の状態が変化しやすいだけでなく、夫の定年や子どもの受験や親の介護など、ライフイベントにおいても大きな変化が起きやすい時期です。ある意味「今は色々重なってるだけ」と割り切って、症状が落ち着くまで毎日の生活を少しペースダウンして自分のことにかまけてみて下さいね。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<<この記事の執筆者>>

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医

ポートサイド女性総合クリニック院長

横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。

参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

日付:2026年6月21日  カテゴリー:婦人科の病気,更年期障害

ページの上部へ

更年期のホルモン補充療法

 更年期障害の治療の中心は、足りなくなった女性ホルモンを補う「ホルモン補充療法」です。卵巣からは「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類の女性ホルモンが出ています。閉経をむかえると、このホルモンがどちらも同じ年齢の男性よりも低くなってしまうのですが、このうち更年期障害の原因となっているのは「エストロゲン」の不足です。

 なので、更年期障害の改善には「エストロゲン」を何らかの形で補うのが最も効果的です。

 「エストロゲン」を補う方法としては、注射・飲み薬・貼り薬(パッチ剤)・塗り薬(ジェル剤)があります。一般的によく使われているのは飲み薬とパッチ剤です。パッチ剤のいいところは、飲み薬と違って肝臓の機能があまりよくない方でも使えるという点ですが、2日ごとにシール上のホルモン剤を貼るので皮膚が弱い方はかぶれたり痒くなってしまうことがあります。

 更年期障害の改善のためだけであれば「エストロゲン」を補うだけでいいのですが、子宮のある方が「エストロゲン」のみを補い続けると子宮体癌になるリスクが高くなってしまうという欠点があります。なので、通常、子宮のある方にホルモン補充療法を行う時は、「エストロゲン」と一緒に「プロゲステロン」の飲み薬やパッチ剤を組み合わせて使います。

 ホルモン補充療法の注意点としては、長く続けていると乳癌のリスクがわずかに高くなることや、薬による肝臓への影響が出ていないかを定期的にチェックする必要があることなどです。

 なので、ホルモン補充療法中は特に、子宮癌検診・乳癌検診・一般の健康診断をサボらずに年に1回は一通りのチェックを受けるようにしましょう。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<<この記事の執筆者>>

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医

ポートサイド女性総合クリニック院長

横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。

参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

日付:2026年6月21日  カテゴリー:婦人科の病気,更年期障害

ページの上部へ

更年期障害の症状

更年期とは

 更年期とは、閉経をはさんで前後10年の時期のことを指します。閉経の平均年齢は約50歳なので、標準的には大体45歳~55歳が「更年期」ということになりますが、閉経年齢には個人差がありますので早い人は40代前半でも更年期に差し掛かることもあります。

 「更年期」はその年齢を迎えれば女性なら誰にでも訪れるものですが、その時期に出現する心身の様々不調は「更年期症状」と言って症状の現れ方は人それぞれです。この「更年期症状」が極端にひどく、日常生活にまで支障をきたしてしまう場合を「更年期障害」と言って治療の対象になります。

 

更年期障害の症状

 更年期障害の症状としてよく言われているのがのぼせ・ほてりといった「ホットフラッシュ」ですが、この時期に出現する症状は非常に多岐に渡ります。

体の症状:のぼせ・ほてり・発汗・めまい・頭痛・

      息苦しさ・胸の痛み・膝やかかとの痛み・

      喉のつかえ感・疲れやすさ・皮膚の乾燥感など

心の症状:イライラ・不眠・気分の落ち込み・やる気が出ない・

      集中力の低下・性欲の低下など

ずっと続くめまいが更年期のせいだと気付かず、内科や耳鼻科を何箇所も回ったり、脳神経外科で脳の精密検査まで受けてこられる方もいらっしゃいます。検査では何も異常がなく、症状の改善もないのでと婦人科に相談にいらして、ホルモン治療を始めたとたんにすっかり症状が消えて驚く方も少なくありません。

月経がまだきちんと来ていても、更年期症状が出る方もいらっしゃいますので、40歳を過ぎて「何だかよくわからない体調不良」が続いた時は念のため婦人科で相談してみることをお勧めします。

もちろん、胸の痛みが心臓の病気のせいだったり、めまいや耳鳴りが脳腫瘍のせいだったりすることもありますから、どの症状も「きっと更年期でしょう」と放置せず各科での精密検査は受けた方が安心です。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<<この記事の執筆者>>

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医

ポートサイド女性総合クリニック院長

横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。

参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

日付:2026年6月19日  カテゴリー:婦人科の病気,更年期障害

ページの上部へ

更年期障害の治療開始の目安

 更年期かも?と思ったら、まずは婦人科を受診しましょう。実際にホルモンのバランスが更年期のパターンになっているかどうかは、血液検査をすればすぐに分かります。

 また、症状の強さによって点数をつけていく「更年期指数」という指標があるので、それらの結果を元に治療の必要性の有無を判断していく事になります。

 更年期は誰もが経験するものなので、多少の体調不良があっても日常生活には全く支障がないのであれば、絶対に治療しなければいけないというものではありません。この時期は、心身の色んな不調が出やすいのと同時に、今まで多少無理ができていた人でも体力や抵抗力が落ちる年齢ですので、その事を自覚した上で日常生活を見直していくといいでしょう。更年期の過ごし方は、全てにおいて今までの8割くらいにペースダウンすることがポイントです。

 逆に、更年期症状がひどすぎて日常生活もままならない時は、早めに治療を開始した方がいいでしょう。中には、うつ状態がひどくて家事が何もできなくなったり一歩も外に出られなくなったりする方もいらっしゃいます。また、関節やかかとの痛みがひどくて歩くのが難しくなった方もいらっしゃいました。

 いずれも23ヶ月ホルモン補充療法をするだけで症状の大部分は改善します。辛い症状は我慢せず、適切な治療を受けて快適に過ごしましょう。

 ホルモン剤を飲み始めたら一生飲み続けなきゃいけなくなるんじゃないかと心配して、ホルモン治療に抵抗を示す方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。あくまで、急激なホルモンの低下をちょっとなだらかにして、体がその変化に振り回されないようにするための治療ですから、症状がひどい間はしっかりホルモンを補って、徐々に減らしていけばいいわけです。最小量にしても調子が悪くならなければ、しばらく飲むのをやめて、ちょっと体調が悪くなってきたな~と思ったら屯用で1・2錠飲むという使い方だっていいんですよ。

 更年期障害の治療は、ホルモン補充療法漢方治療・安定剤や自律神経調節薬による対症療法・アロマやサプリメントによる治療・カウンセリング、など色々ありますが、どれを選択するかは、症状の程度によるんですね。もちろん、複数の治療を組み合わせることもよくあります。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<<この記事の執筆者>>

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医

ポートサイド女性総合クリニック院長

横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。

参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

日付:2026年6月19日  カテゴリー:婦人科の病気,更年期障害

ページの上部へ

更年期様症状

 のぼせ・ほてり・めまい・疲れやすい・不眠・イライラ・耳鳴り・立ちくらみ・関節痛・・・・など、様々な症状が出てくるのが更年期障害の特徴ですが、最近これらの症状を見て「私って更年期なんじゃないかしら」と不安に思う20代・30代の方が増えています。本当は、雑誌などでよく見かける「プチ更年期」とか「若年性更年期」なんてものは、医学的には存在しません。
更年期というのは、閉経前後約10年間の「時期」を指します。日本の女性の閉経年齢の平均は49.5歳ですから、大体45歳~55歳のことを言うんですね。実際に更年期に差し掛かっているかどうかは、血液検査でホルモンのバランスを調べればすぐに分ります。

 

この時期に出てくる色んな症状のことを「更年期症状」と言い、それらの症状が強すぎて日常生活に支障をきたす事を「更年期障害」というんです。だから、20代で更年期って言うのはありえないんですよ。
ごく稀に「早発閉経」と言って、まだ閉経の年齢ではないのに卵巣が働かなくなるケースがあります。この場合、20代や30代でも自然な月経が止まってしまい更年期症状と同じような症状が出ることがありますが、いわゆる「プチ更年期」と呼んでいるちょっとした体調不良の重なりとはホルモンの状態が全く異なりますので、血液検査をすれば簡単に判別できます。

では、更年期ではない年代に見られる更年期と似た症状は何かと言いますと、ストレスや疲労からくる「卵巣機能低下」「自律神経失調症」によるものがほとんどなんです。もちろん、動悸やめまいなどの症状が、心臓の病気や耳鼻科系の病気や甲状腺ホルモンの異常によって起きて来ることもありますので、この場合は内科か耳鼻科でまずそういった病気が無いかどうかチェックしてもらう必要があります。
卵巣機能低下というのは、名前の通り卵巣の働きが弱ってしまって、女性ホルモンが充分出せなくなっている状態の事です。排卵がうまくいかなくなることもあるので、月経不順になったりもします。卵巣から出る女性ホルモンの値が下がると、更年期と同じような症状が出るのは当然なんですね。更年期症状のそもそもの原因は、女性ホルモンの急激な低下なわけですから。
もう一つの自律神経失調症は、やはりストレスや不規則な生活などによって、体温や心拍数などを勝手に調節してくれている「自律神経」の働きが低下してしまった状態です。

 


これらの症状に対してどのように治療していくのかというと、卵巣機能低下の場合はホルモンを補うか漢方薬を使って治療する事がほとんどです。また、自律神経失調症の場合も漢方薬がよく使われます。そのほか、自律神経調整薬や軽い精神安定剤などを併用することもあります。
症状がひどくて日常生活に支障があったり、体調不良の期間が長いようなら、一度受診して相談してみる事をおすすめします。もちろん自分でできる日常生活の工夫も色々ありますから、まずは生活習慣を見直してみてくださいね。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<<この記事の執筆者>>

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医

ポートサイド女性総合クリニック院長

横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。

参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

日付:2026年6月16日  カテゴリー:婦人科の病気,更年期障害

ページの上部へ

「妊活」って何をすること?

妊活は特別なこと?(横浜市 おすすめ 婦人科 土曜日も)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

<<この記事の執筆者>>

清水なほみ 医師
日本専門医機構認定産婦人科専門医

ポートサイド女性総合クリニック院長

横浜駅徒歩6分。婦人科診療、ピル外来、月経困難症、PMS、子宮頸がん検診などを専門に診療。

参考文献:日本産科婦人科学会誌・産婦人科診療ガイドライン

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

時々、患者様からも、「そろそろ妊活を始めようと思うんですけれど何から始めたらいいですか?」と聞かれることがあります。

医学的に「妊活」の定義がないので、あくまで一般用語として使われている「妊活」の定義を見てみると、「妊娠を希望しているカップルが妊娠するために行う活動全般」なのだそうです。

 

 

では、「妊娠を希望しているカップルが妊娠するために行う活動」とは何でしょうか?

医学的には、「避妊せずに妊娠しやすい時期に性行為を行う」。

これだけです。

 

そして、何らかの理由で、ただ性行為を行うだけでは妊娠に至らない方が行うのが「不妊治療」です。

 

 

「妊活」を意識したらまずすること(横浜市 評判いい 婦人科 土曜日)

医学的にみると、これ以上の「妊活」はないのですが、一般の方が「妊活」として意識されていることはおそらく次のようなことかなと思われます。

*妊娠前に健診や検診を受けておく

*食生活に気を付ける

*運動習慣をつける

*サプリメントを飲む

*体を温める(温活?)

*腸の環境を整える(腸活?)

 

 

少しナチュラル思考の方だと

*コーヒーをやめてハーブティーを飲む

*使い捨てナプキンをやめて布ナプキンにする

*あらゆる薬をやめる

なども「妊活」に入ってくるのかもしれませんね。

 

 

 

もちろん、これらは、妊娠を意識した時点で「それをやっていなければ」やっておいた方がいいことに入るでしょう。

でも、健診を受けたり食事や運動の習慣を整えたりすることは「妊活のため」に「特別に」必要なことでしょうか?

日ごろから意識する必要はないけれど、妊娠を前提にした時点で意識した方がいいのは「葉酸をサプリメントで摂取する」ことくらいです。

他は、妊娠を希望しているかどうかは関係なく「健康を維持するうえで」大事なことなのです。

 

これらの「日頃からやっておいた方がよいこと」を、わざわざ「妊活」として意識しすぎると、実は妊娠が遠ざかってしまうのです。

 

なぜ「妊活」を意識しすぎると逆効果なのか?(横浜市 おすすめ 婦人科 土曜日)

 

例えば、日頃からコツコツと勉強している人は、試験前に慌てて「勉強しなきゃ!」とは思わないわけですよね。

試験で必要な得点をとることを「余裕でしょ」と認識している人は、「勉強頑張らないと!」とは思わないわけですよね。

慌てて、「何からしたらいいんだ~」と徹夜で勉強するのはどういう時でしょうか?

 

 

もう、「妊活」を意識しすぎると、逆に妊娠しにくくなる理由がお分かりですよね。

妊娠するために「特別なこと」をしようとすると、脳は「あなたは妊娠が日常の流れの中で自然に起きるものだとは考えていないのですね」と認識します。

妊娠が、「非日常」で「特別なもの」だと認識されたり、「日頃から妊娠しやすい体作りをしていない」と認識されると、妊娠は「難しいもの」になってしまうのです。

あなたにとって「妊活」で行うことが、日常的に当たり前にするには、日墓どのように過ごしたらいいのかを考えてみましょう。

 

日付:2026年6月15日  カテゴリー:不妊症

ページの上部へ