婦人科の病気
妊活中にとった方がいいサプリメント(栄養素) 葉酸サプリは飲まない方がいいの?
★★妊活中はどのような栄養を意識すべき?★★(横浜市 おすすめ 婦人科)
妊活を開始すると、栄養のバランスや生活習慣など、いろいろ気にするようになった、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
妊活中の人が意識した方がいい栄養素は、「鉄分」「亜鉛」「葉酸」です。
<鉄分>
「鉄分」は、不足すると鉄欠乏性貧血になります。また、鉄分不足だと妊娠率が低下するため、妊活中には要チェックな栄養素です。
月経がある女性は、毎月血液を失うため、鉄分が不足しがちです。
普通の健康診断で、貧血かどうかを見るときは「血色素(ヘモグロビン)」の値を見ますが、体内の「蓄え」としての鉄分が足りているかを見たい場合は「フェリチン」という項目をチェックします。
実は、血色素が正常でもフェリチン値が低い「隠れ貧血」の人がとても多いのです。
妊娠を望む人の、血中のフェリチンの数値は、どのくらいが適切なのでしょうか?
報告により多少バラツキがありますが、最低でも30ng/mLから50ng/mLは必要という報告や、常時50ng/mL程度以上に維持した方がよいという報告があります。
そのため、妊活中の方は、フェリチンを40ng/mL以上を目安に、鉄分を摂取していただくことが多いです。
食物に含まれる鉄には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があります。日本人の食べる食材には非ヘム鉄が多く含まれますが、吸収率が高いのは肉や魚に含まれるヘム鉄です。
非へム鉄:
野菜や海藻などの植物性食品に含まれ、吸収率は5%以下と低い。食物繊維や、コーヒー・お茶に含まれるタンニンが吸収を阻害する。
非ヘム鉄が多い食材はほうれん草、きくらげ、プルーン、海草類など。
ヘム鉄:
肉や魚などの動物性食品に含まれ、吸収率は10~30%と、非ヘム鉄の5~10倍も吸収される。
ヘム鉄が豊富な食材はレバー、赤身肉、牛肉、鶏肉、鰹、マグロ、イワシ、煮干し、せんまい、あさりなど。
吸収率の高いヘム鉄を含む食材を、意識して摂取していただくのですが、食事だけでは十分量摂取するのが難しかったりします。
なので、足りない分はサプリメントで補う必要があります。
当院で扱っているサプリメントでも、一番ニーズがあるのが「ヘム鉄」です。
<亜鉛>
亜鉛も、妊娠には重要な役割を持っています。
亜鉛と聞くと、男性の妊活にとって重要な栄養素として思い浮かべる方も多いと思いますが、実は、女性の妊活にとっても大事な栄養素と言えます。
亜鉛は成人の体内に約2g含まれます。成人ではそのほとんどは筋肉と骨中に含まれますが、皮膚、肝臓、膵臓、前立腺などの多くの臓器に存在し、さまざまな酵素のサポートをしています。
亜鉛は、卵胞刺激ホルモンや黄体化ホルモンの働きを高めてくれます。亜鉛が不足すると、性腺機能障害を引き起こし、妊娠しにくくなります。排卵や着床に関係する多くのホルモンに亜鉛が必要不可欠と言えます。
亜鉛は細胞分裂にも関係するので、不足する事で、精子・卵子の細胞分裂にも影響があります。
亜鉛が不足すると、疲れやすい、やる気が出ないなどの「うつっぽい」症状が出ることがあります。
通常の健康診断では、亜鉛の値は見ませんので、病院で採血する際に亜鉛も採血項目に入れてもらうと確認できます。
亜鉛は、カキやカタクチイワシなどの魚介類に多く含まれます。また、牛肉も亜鉛を多く含む食品です。
なので、動物性たんぱく質が不足しがちな食事をとっていると、亜鉛不足になりやすいのです。
亜鉛も、薬やサプリメントで補うことが可能ですが、過剰摂取は弊害が出ることがあります。
補充する場合は、定期的に採血をして、摂取量の調整をしましょう。
<葉酸>
葉酸は、妊活中の方にはお馴染みの栄養素ですね。
妊娠を希望する女性は、胎児の神経管閉鎖障害発症リスク低減のために十分な葉酸摂取(400μg/日)が必要となります。
神経管閉鎖障害は、お母さんのお腹の中で赤ちゃんの脳や背中の神経が作られる途中で発生する、先天的な異常です。発生すると、運動機能や排泄機能に不具合が出たり、命に関わることもあります。
神経管閉鎖障害を予防するには、少なくとも妊娠1ヵ月以上前から妊娠3ヵ月まで、1日400μg以上の葉酸摂取が有効です。
しかし、非妊娠時の 30 歳未満の女性の葉酸摂取量は 300μg/日にも達しておらず、葉酸の摂取源の一つである緑黄色野菜の摂取量も十分ではありません。
葉酸は、水溶性のビタミンなので、蓄積率が低く、とり過ぎる心配はほとんどありませんが、毎日摂取する必要があります。
そのため、厚生省は、妊娠を希望している女性は「普通の食事に加えて」、葉酸を1日400μg摂取することを推奨しています。
つまり、妊娠を希望したら、葉酸のサプリメント摂取は必須であるということです。
もちろん、バランスのよい食事を心がけることは不可欠です。食事に加えて、1日400μgの葉酸をサプリメントで摂取しましょう。
葉酸サプリメントを飲み始める時期ですが、「妊娠1ヵ月前から」摂取するというのは、理論上無理なので、妊活を開始したらすぐに飲み始めるのがよいでしょう。
妊娠3ヵ月までは、摂取し続けるものですから、妊娠中でも飲める成分のものを選ぶと安心です。
日付:2025年11月26日 カテゴリー:不妊症
生理不順はどこまでほっといてもよい?【横浜駅近くの婦人科】
どこからが生理不順?(横浜市 おすすめ 婦人科 女医)
当院に受診なさる方の多くは、生理不順・生理痛・月経前症候群・不正出血など、何らかの「月経関連の症状」が気になって来院なさいます。
中でも比較的多いのは「生理不順」ですが、一口に生理不順といっても、「生理の周期が正常より長い」という場合もあれば「少量の出血が何度も来る」という場合もあれば「出血期間が長い」という場合もあります。
たまに、生理は定期的に来ていて、間で不正出血しているケースでも「生理不順」だと思って受診なさる場合もあります。
ちょっと生理が乱れただけで「生理不順」なのか、「どこからが生理不順なの?」と悩むケースもあるかもしれません。
正常な生理は、
*周期(生理が始まってから次の生理が来るまでの日数)が25~38日
*出血期間が3~7日
*生理と生理の間に出血しない
*排卵がある(基礎体温が2相性)
のすべてを満たしている場合です。
これらの条件のどれかに当てはまらなければ、何らかの異常が起きている「可能性がある」ということになります。
ただ、絶対にこの範囲に入っていないと「治療が必要」とは限りません。
ほっといてもいい生理不順もある?(横浜駅 評判いい 近くの 婦人科)
例えば、生理の周期が40日くらいで少し長めだけれど、毎回排卵していて途中の不正出血もなく、生理の期間も5~7日でスッキリ終わる、というケースでは治療は不要なことがほとんどです。
生理の周期は、多少前後することがありますし、毎月ピッタリ同じ日や同じ周期で来なければ「異常」というわけではありません。
また、年齢的に40代後半にさしかかってから、徐々に生理の周期が短くなった、または長くなったという場合も、「年齢相応」の生理不順が起きている可能性が高いと言えます。
出血期間が長引いたり、不正出血が途中で起きたりしなければ、ほっといても大ごとにはなりません。
逆に、生理の周期はだいたい30日だけど出血量が少なくて基礎体温をつけてみると排卵していない、というケースでは年齢によっては治療が必要になる場合もあります。
よく、「生理不順はどこまでほっといて大丈夫ですか?」という質問を受けるのですが、医学的に「ほっておいてよい不調」はありません。
何らかの理由があってその不調が出ていることがほとんどなので、病院に行く必要はなくても、生活リズムや食事内容を見直したり、「見て見ぬふりをしてきた解決した方がよいこと」が隠れていないかをチェックした方がよいでしょう。
症状が出る直前に原因があることが多いのですが、中には「積もり積もった、見て見ぬふりをしてきた思い」や「以前から『何とかしなきゃ』と思いながらも蓋をしてきた課題」が原因になっていることもあります。
ほっといてはダメな生理不順(女医のみ おすすめ 婦人科)
「受診が必要」もしくは「治療が必要」な生理不順はどのようなものかというと、大きく分けると3パターンあります。
*生理が来ない期間が長い(目安は60日・90日以上だと必ず受診)
*出血期間が長い(月のうち半分以上出血していたら受診)
*不正出血と区別がつかない(生理不順だと思っていたらがんだったということがないように)
他にも、「妊娠を希望している」という場合は、少しでも気になる症状があれば早めに受診して検査だけでも受けた方が安心です。
できるだけ婦人科は受診せずに何とか済ませたい、と思ってしまう方は多いかもしれません。
でも、体がせっかく「生理不順」という分かりやすい症状で何かを知らせてきてくれているわけです。これを機会に、自分の体と向き合ったり、日々の過ごし方を見直してみてはいかがでしょうか?
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日付:2025年11月26日 カテゴリー:生理不順
かゆみやおりものは性病?
外陰部のかゆみが「性病」とは限らない(横浜駅 おすすめ 近くの 婦人科)
外陰部の痒みは、カンジダ腟炎などの雑菌による炎症が原因となる事もあれば、ナプキンかぶれやかみそり負けなど物理的な刺激によるものが原因となる事もあります。
もちろん、ヘルペスなどの性感染症によって皮膚の症状が出ていることもありますが、どちらかというと雑菌が原因となっているケースの方が多くなります。
最近は、VIOの脱毛を受ける方も増えてきているので、脱毛前の自己処理や光脱毛後の乾燥などで痒みを引き起こしてしまうケースもあるようですね。
外陰部に症状が出ると、「性病なのではないか?」という不安を抱える方もいらっしゃいます。
痒みと一緒に、おりものの異常もでたりすると、いろいろ心配になるかもしれません。
実際は、痒みを引き起こす原因として多いのは、カンジダ腟炎や接触性皮膚炎なので、「性病」であるケースはどちらかというと少ないのですが。
時々、痒みが気になるということで検査を行うと、クラミジアやヘルペスが陽性で出る場合もあります。
自覚症状が出にくい性感染症(性病)もあるので、症状の有無や、どのような症状があるかだけで、性感染症の可能性について判断することはできません。
外陰部の痒みに市販薬を使ってもよい?(横浜市 評判いい 女医だけ 婦人科)
外陰部の痒みに対して使用できる市販薬があります。
これらは、ドラッグストアで自分で購入できるものです。
「デリケートゾーン用」と書いてある軟膏は、多くの場合、かゆみを抑える成分がメインの軟膏です。塗ると少しスースーする感じが出るものもあるので、塗った時に刺激が強いと感じたり、逆にしみてしまう場合は使用を控えましょう。
また、明らかにカンジダによる痒みだとわかる場合は、カンジダ腟炎やカンジダ皮膚炎に対する腟剤や軟膏も市販されています。薬局薬剤師さんに相談して、選んでもらってもよいでしょう。
市販薬の中にも「ステロイド」が含まれているものもあります。ナプキンかぶれなどで、炎症がひどくなっている場合は、ステロイドが含まれたものを使用することもありますが、外陰部にステロイドを長期に使用することはあまりお勧めできません。
いずれの市販薬を使用する場合も、3~4日で症状が改善しなかったり、塗ったら悪化してしまう場合は、すぐに婦人科を受診しましょう。
受診が必要なおりものの異常(横浜駅 評判いい 近くの 婦人科)
もちろん、以下のような症状があれば、直ちに受診することをお勧めします。
・痒み
・おりものが多い
・おりものが臭う
・おりものに血液が混ざる
・おりものの色がいつもと異なる
・外陰部がひりひりする
・外陰部にできものができている
たとえこれらの症状がなくても、コンドームを使わずに性行為を行う機会があったり、パートナーが変わったりした時には、定期検査として性感染症の検査を受けておくと安心です。
検査をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
また、セルフチェック(自己検診)キットで陽性が出た場合の治療も承っております。
検査結果がわかるものをご持参いただきましたら、当院で同じ検査を行うのではなく、まず治療を行ってから、治療後の再検査のみを行います。セルフチェック後の治療も保険診療で対応できますので、安心して受診なさってください。
◆◆◆当院はGME医学検査研究所の提携医療機関です◆◆◆
日付:2025年11月25日 カテゴリー:おりものの異常,性病
妊活に基礎体温は必須?
基礎体温でわかること(横浜市 おすすめ 婦人科 女医)
妊娠を希望している場合「まず基礎体温をつけましょう」と言われることも多いかもしれませんね。
基礎体温をつけると分かることは
*月経周期が正常範囲かどうか
*高温期と低温期があるか=排卵しているかどうか
*排卵の時期が月経周期の何日目くらいなのか
*高温期の体温が充分高いか
*高温期の継続日数が足りているか
などです。
なので、妊娠を考え始めたら、基礎体温はつけた方がよいと言えます。
ただ、生理周期が2~3日の誤差程度で安定しており、3周期くらい付けた基礎体温がきれいに2相性で高温期もしっかりある場合、「ずっと付け続けないと妊活できない」わけではありません。
基礎体温をつけなくてもタイミングはとれる?(横浜市 評判いい 婦人科)
周期が安定していて排卵していることが確実な場合は、生理の周期から逆算して妊娠しやすい時期が予測できるため、基礎体温をつけなくてもタイミングを合わせることが可能です。
「生理の周期ー14」が排卵の時期です。
排卵日の2~3日前からタイミングを持つと妊娠率が上がります。
例えば、生理周期が30日の人の場合、生理が来た日を「1日目」とカウントして「16日目」くらいが排卵日になるということです。
なので、「13日目~16日目」にタイミングを合わせるとよいと言えます。
逆に、生理の周期が5日以上のばらつきがある(例:35日の時もあれば42日の時もある)場合は、基礎体温を付けた方がタイミングは合わせやすくはなります。
ただ、基礎体温で『未来の排卵日の予測』は難しいので、周期の一番短い日に合わせてタイミングをとり始め、基礎体温が上がるまで1~2日おきにタイミングをとる必要があります。
生理不順だと妊活しにくい?(横浜市 おすすめ 婦人科 女医)
生理の周期がバラバラな場合は、基礎体温をつけていても排卵日の予測が難しい場合もあります。
尿検査で排卵日を予測する「排卵日検査薬」を使うと、「排卵直前」に陽性になるため、「今日がチャンス!」というのは把握しやすくなります。基礎体温と排卵日検査薬の組み合わせで、ある程度タイミングが合わせられるようなら、その状態で6クールくらい様子を見てもよいでしょう。
排卵日の予測方法として、一番確実なのは、超音波検査です。超音波で、卵巣の中にある卵の元(卵胞)を計測して、その大きさから「あと何日後くらいに排卵しそうか?」を予測します。
超音波検査は、不妊治療を行っていない婦人科でも対応できる検査です。
基礎体温だけではタイミングを予測しにくいという場合は、婦人科で相談してみるとよいでしょう。
日付:2025年11月25日 カテゴリー:不妊症
ASC-US(アスカス)で「がん」の診断になることはある?【横浜駅近くで評判の婦人科】
「ASC-US(アスカス)」はどういう意味?(横浜 婦人科 女医 おすすめ)
会社の健診などでうけた子宮頚がん検診の結果で「ASC-US」だった場合、通常は「早めに婦人科を受診しましょう」と書かれています。その後の検査はどうすればよいのか、急いで受診した方がいいのか、気になりますよね。
「ASC-US」は「アスカス」と読みます。
日本産科婦人科学会のガイドラインでは、細胞診(子宮頸がんの検診で行う検査)で「ASC-US」だった場合は
1)すぐに精密検査(コルポスコピー検査+組織診)
2)HPV検査を追加
3)6か月後に再度細胞診検査
のいずれかを行うことになっています。
当院では、まずHPV検査を行って、「陽性」だった方のみ精密検査を行っています。HPVが陰性であれば、1年後に細胞診を再検査すればよいからです。
HPV検査というのは、HPVの中で子宮頸がんの原因となりうる「ハイリスクタイプ」に感染していないかどうかを調べる検査です。
HPVには100種類以上の「型」があり、そのうち約15種類の「型」が子宮頸がんの原因となります。代表的なのは、16型や18型ですが、31型や52型でも子宮頸がんになることがあります。
HPVが陽性だと危険?(横浜市 評判いい婦人科)
細胞診がASC-USで、HPVが陽性だった場合、それが直ちに「がんである」という意味ではありません。
HPVがどのくらい悪さをしているのか、細胞の変化がどの程度かを確認するために、精密検査として「組織診」を行います。少しまとまった細胞をかじりとる検査で、多少の痛みと出血を伴います。
この組織診の結果によって、その後の流れが決まっています。
軽度異形成(CIN1)だった場合→4~6カ月ごとに細胞診を行う
中等度異形成(CIN2)だった場合→3か月ごとに細胞診を行うか治療に進む
高度異形成(CIN3)またはそれ以上だった場合→治療に進む
「ASC-US」で「がん」になることは?(横浜駅近く 婦人科 女医 おすすめ)
検診で「ASC-US」を指摘された時点で、「これは『がんですよ』という意味なのだろうか」という心配が出てきがちですが、精密検査の結果で返ってくるのはほとんどが軽度異形成~中等度異形成です。
ただ、まれに、細胞診が「ASC-US」だったけれど精密検査では「上皮内癌」だったというケースもあります。
なので、「ASC-US」は「軽い変化の可能性が高いけれど『放置してよい』という意味ではない」と理解していただくのがよいかと思われます。
検診で何らかの異常を指摘された場合は、ご自身の心身の状態と向かい合う「チャンス」です。そのままにせずに早めに婦人科を受診して適切な検査や治療を受けるようにしましょう。
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日付:2025年11月23日 カテゴリー:HPVワクチン,子宮頚がん
おりものの色や臭いが気になる時は【横浜市 評判いい婦人科】
茶色や緑色のおりものは異常?(横浜 女医 おすすめ 婦人科)
「おりものの異常」で受診なさる方は、気になってすぐに受診する方と、「結構前から気になっていた」という方に大別されます。
「いつもおりものが多い」「以前から痒みが続ている」「何となく臭いが気になっていたが様子を見ていた」という方も少なくありません。おりものの臭いや色がいつもと違うな~と思った時に、一番気になるのはそれが受診せず放置しても問題ないものなのかどうかでしょう。
おりものの異常のうち、カンジダやB群溶連菌・大腸菌といった細菌による膣炎であれば、自然に治ることもあります。一方、クラミジアなどによる性 感染症は自然に治ることはなく、パートナーも含めてきちんと治療する必要があります。
性 感染症、つまり性病に気付かずに放置してしまうと、パートナーとのピンポン感染やそれ以上の感染拡大のリスク、そして、感染がお腹の中に広がると「骨盤腹膜炎」という強い炎症が起きた状態を引き起こしてしまったり、将来的な不妊症のリスクにもなりえます。
おりものの異常は性病?(横浜駅 おすすめ 近く 婦人科)
少なくとも半年以内に性 行為があり、おりものの量が増えた・臭いが強くなった・色がいつもと違う・ピンク色や茶色いおりものが出る・血液がおりものに混ざるなどの症状がある場合は、様子を見ずに受診したほうがよいでしょう。
厳密には、おりものの状態だけでそれが「性感染症(性病)」かどうかを判断することはできません。おりものをぬぐい取る検査をして、そこにばい菌がいるかどうかを確認しなければ断定はできないのです。
おりものでわかる性感染症は、クラミジア頸管炎・淋菌感染症・トリコモナス膣炎・マイコプラズマ子宮頚管炎です。これらはいずれも性 行為によって感染するものですが、トリコモナスの場合はまれにプールや温泉などでの感染もあるので「絶対に性行為のパートナーから感染したもの」とは言えません。
ただ、多くの場合は性 行為が感染経路になるので、これらの菌が検出された場合はパートナーと一緒に完治が確認できるまで適切な治療を行う必要があります。
治療の途中で性 行為を行ってしまうと、治療が長引いてしまうので注意が必要です。
性交渉していなくても細菌性腟炎になる?(横浜市 評判いい 婦人科 女医)
一方、性行為は関係なく発生してくるおりものの異常は、主にカンジダ膣炎と細菌性膣炎によるものです。
カンジダ膣炎外陰炎は「カンジダ」という真菌(カビ)が繁殖して膣内や外陰部の皮膚に炎症を引き起こすものです。ぽそぽそした塊状のおりものや白~緑がかったおりものが増えて、膣内や外陰部に痒みを引き起こします。
細菌性膣炎は、大腸菌やB群溶連菌などの雑菌が増えて膣内に炎症を引き起こすものです。黄色っぽいドロッとしたおりものが増えたり、生臭い臭いが強くなることがあります。細菌性膣炎でかゆみが出ることはまれです。
大腸菌やB群溶連菌は自然に治る?(横浜駅 評判いい 婦人科)
カンジダ膣炎や細菌性膣炎は、自分の抵抗力がしっかりしていれば膣の「自浄作用」によってばい菌を洗い流すことができるため、2~3日で自然によくなることもあります。
数日おりものが気になっていたけれどすぐに改善したという場合で、性 行為の機会がなければそのまま様子を見てもよいでしょう。
ただし、性行為の機会がある場合は、一度は一通りの検査を受けておいた方が安心です。クラミジアも淋菌も、ほとんど症状が出ない人の方が多いため、隠れた感染が持続する場合があります。本当は、何も気になる症状がなくても、少なくともパートナーが変わったら感染症の検査を定期的に受けた方が確実なのです。
少しでも気になる症状があれば、自分で何とかしようとせず婦人科で相談しましょう。
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日付:2025年11月23日 カテゴリー:性病
生理不順の原因
生理不順の時にまず確認しておくこと(横浜市 おすすめ 婦人科 女医)
月経不順や無月経の原因は、かなり多岐に渡ります。
病気ではありませんが、「月経が来ない」という時にまず確認しておかなければいけないのは「妊娠していないかどうか」です。
不規則な月経がちょこちょこあって何だか変だな、と思って婦人科を受診したらすでに妊娠5ヶ月だったなんてケースもそんなに珍しくありません。全く性交渉をしていないという人以外は、月経が予定通りにきちんと来なかったらまず妊娠反応を調べてくださいね。
生理不順の原因で意外と多いのは多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)(横浜駅 評判いい 近くの 婦人科)
月経不順の原因として割とよくあるのが、卵巣機能の低下による女性ホルモン不足です。月経がきちんと来るためには、脳から卵巣へ「女性ホルモンを出しなさい」という命令が出て、その命令を受けた卵巣が卵を育てて女性ホルモンをきちんと出す必要があります。ところが、卵巣が疲れてしまったり、「多嚢胞性卵巣」のような体質的な異常で卵巣が上手く働けなくなると、この女性ホルモンが足りなくなってしまうんですね。ホルモンが充分に出ていないと、月経も正しく来なくなります。
卵巣が疲れてしまう原因としては、ストレスや冷え・不規則な食事・卵巣のう腫などの病気・加齢などが挙げられます。
また、卵巣は正しく働けるのだけれど、脳が卵巣に向かってきちんと命令を出していないために、結果として女性ホルモンが充分に出ていないという場合もあります。これを「視床下部性」とか「下垂体性」とか「中枢性」といったりしますが、ようは「脳」に原因があるということです。
卵巣に命令を出している「視床下部・下垂体」という場所はストレスに非常に弱い場所なんです。なので、強いストレスを感じたり、いきなり環境が変わったりすると、すぐにダメージを受けて充分な命令が出せなくなってしまうことがあるんですね。
脳が受けるダメージの中で一番大きいのは、実は「体重の減少」によるストレスです。つまり、ダイエットのし過ぎで急激に体重を落としたり、例えゆっくりでも大幅に体重を減らしてしまうと、脳はとても大きなストレスを感じで卵巣への命令をストップさせてしまいます。
こういった、ダイエットによる無月経を「体重減少性無月経」といいますが、ひどくなると無月経の中でも一番治療が難しく時間がかかってしまいます。
他にも、女性ホルモン以外のホルモンが脳の働きを邪魔して月経不順を引き起こすこともあります。「プロラクチン」というホルモンはお乳を作るホルモンなんですが、これがたくさん出過ぎるとちょうど授乳中と同じ状態になってしまい、排卵が止まります。胃薬や精神安定剤の中には、副作用の1つとしてこの「プロラクチン」を異常に高くしてしまうものがあるので、薬を飲み始めたら月経不順になったという人は、薬のせいではないか、医師に確認した方がいいですね。
また、甲状腺で作られる「甲状腺ホルモン」は出過ぎても足りなくなっても卵巣の働きを妨げてしまうことがあります。甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症が元々ある人は、きちんとホルモンがコントロールできているか確認した方がいいでしょう。
生理不順の時に行う検査(横浜 婦人科 おすすめ 女医)
これらの原因を見分けるためには、まず血液検査で女性ホルモンや脳から出ている様々なホルモンの値を調べます。また、超音波検査で子宮や卵巣そのものに異常が無いかどうかを確認します。
さらに、最近環境が変わったりしていないか、急激に体重が減っていないか、生活がハードになり過ぎていないかなどを詳しく伺うことによって、何が原因なのか見当をつけていきます。特に、ずっと順調だった生理が、急に乱れてきた時には、重大な病気が隠れていることもありますので、少しでも変だなと思ったら、早めに婦人科で検査を受けることをお勧めします。
日付:2025年11月22日 カテゴリー:婦人科の病気,生理不順
生理痛はコントロールできる
生理痛は我慢しないで!(横浜駅 評判いい 近くの 婦人科)
先日、生理痛がひどいという10代の患者様がお母様と一緒に受診なさいました。娘さんご本人は、「婦人科に行く」ということ自体に抵抗があったのか、「自分はそこまで生理痛で困っていない」とおっしゃっていましたが、お話を伺うとかなり重度の月経困難症のようでした。
そばで見ているお母様が心配して、受診を促してくださったのですね。お母様ご自身も、若いころ過多月経や月経痛で悩んでいたとのことでした。
「私の時代は生理痛は我慢するしかないと言われていましたけれど、今は生理痛は治療ができると新聞に書いてあったので」
メディアの情報から、「生理痛は我慢するものではなくコントロールできるのだ」ということを知って、娘さんを連れてきてくださったようです。
ひどい生理痛は病気です!(横浜市 おすすめ 婦人科 女医)
一昔前までは、生理痛は「病気ではない」という認識だったかもしれません。でも、今は、「ひどい生理痛は内膜症予備軍」という認識で、早めに治療を開始した方がよいと言われています。
超音波検査をして、子宮や卵巣に何もなくても、毎回痛み止めを何度も服用しなければならない痛みがあったり、ナプキンが2~3時間でいっぱいになるような出血量の場合は、治療を開始しておいた方がよいのです。
生理痛の治療方法は
*痛み止めを早めに服用する
*漢方で血行を良くしたり体を温める
*低用量や超低用量のピルを服用する
*黄体ホルモン剤を服用する
*ホルモン付加子宮内避妊具(ミレーナ)を入れる
といった選択肢があります。このうち、内膜症の予防になるのはピルや黄体ホルモン剤による、ホルモン療法です。
10代でもピルは飲めます!(横浜 おすすめ 女医だけ 婦人科)
最近は、ピルも4カ月や3カ月連続服用できるタイプが主流になってきており、「毎月痛みで寝込む」必要は全くなくなっているのです。
ピルは初経を迎えていれば服用することは可能です。まだ、初経から数回しか月経が来ていないという場合は、ピルではない方法でコントロールする場合もあります。
10代でも、ピルなどのホルモン剤は使えますので、我慢せず婦人科でご相談くださいね。
もちろん、ホルモン剤は合う合わないがあり、人によっては副作用が出る場合もあります。片頭痛がある場合、ピルは服用できないケースもありますが、黄体ホルモン剤は片頭痛や肥満でピルが服用できない場合でも使用できます。
初経を迎えて間もなく妊娠・出産・授乳を繰り返していた一昔前とは、月経の回数自体が異なってきています。その分、月経との付き合い方も「現代風」に進化していってよいのではないでしょうか?
ピルを保険でオンライン処方できます!(横浜 評判いい 婦人科)
当院では、月経困難症の治療薬である保険で処方できるピルを、オンライン診療で処方させていただくことも可能です。
一般的なオンラインピル診療だと自費診療になりますが、クリニックで承る場合は保険診療ですので、費用負担は初診料+ピル代+処方箋の郵送料です。
ピルはジェネリック(後発薬品)を選べば、1か月分が700~850円くらいですので、まずは試してみたいという方はお気軽にご相談ください。
日付:2025年11月21日 カテゴリー:生理痛
女性が貧血になる原因
貧血は女性に多い?(横浜 婦人科 女医 おすすめ)
男性に比べて女性の方がもともと血液が薄く、貧血かどうかの基準である「血色素(ヘモグロビン)」の正常範囲が男女で異なります。
その基準値に当てはめても女性の方が「貧血」と診断されることが多いのは、何といっても「月経」があるからです。
毎月定期的に血液を失っているわけですから、月経量が少しでも多かったり、月経周期が短かったりすると簡単に貧血になってしまいます。
もちろん、食事からとる鉄分の量が少なかったり、運動や発汗で鉄分を失うということもありますが、月経の影響が圧倒的に大きくなります。
逆に言えば、思春期前(初経前)や閉経後の女性が貧血になっていたら、それは何か重大な病気が隠れている可能性を考えなければいけません。
健診で貧血を指摘されて当院を受診なさったけれど、婦人科疾患が何もなかった方でほかの病気が見つかったケースは
*再生不良性貧血(血液の病気)
*胃潰瘍
*大腸の炎症性疾患
*膀胱がん
などです。
もちろん、子宮筋腫や子宮腺筋症などの明らかな婦人科的病気がなくても、生理の量が多くなることもあります。
「生理の量が多い」は放置してはダメ!(横浜駅 近くの婦人科 評判いい)
貧血の原因の多くは「過多月経」です。生理の量が多くて、生理のたびに少しずつ貧血になっていっている場合、かなり貧血が進行しないと自覚症状が出ないことがあります。
「なんだかフラフラする」「最近階段がスムーズに上がれない」とおっしゃって受診なさった方の中には、貧血の指標である「ヘモグロビン(血色素)」が6未満であった方もいらっしゃいます。(正常値の半分以下)
このくらい重度の貧血になると、心臓に負担がかかりすぎて急に倒れたり、場合によっては心臓の動きに支障が出ることもあります。
月経量が多いかどうかを判断する一つの目安は「一番多い日に普通の日用ナプキンが2時間もつか」です。
もし、昼間でも夜用ナプキンが必要だったり、普通のナプキンでは2時間もたない場合は出血量をコントロールしておいた方がいいでしょう。
よく、「レーバー状の塊が出るかどうか」をチェックしましょう、と書いてあったりしますが、塊が出てきても、トータル量としてナプキンが3~4時間持つ量であれば、月経量は正常範囲の可能性があります。
健診で貧血を指摘される、または貧血の項目が「ギリギリ正常」だったのが異常値に入ってきた、という場合はすぐに婦人科を受診した方がいいでしょう。
生理の量が増える原因は?(横浜市 婦人科 女医 おすすめ)
生理の量が多くなる原因として多いのは、子宮筋腫や子宮腺筋症、そして子宮内膜増殖症です。稀に、双角子宮などの子宮の形そのものの先天的な異常が影響していることもあります。
また、これらの「子宮の形」に異常をきたす病気がなくても、ホルモンのアンバランスや体質的な個人差の範囲で、月経量が増えることもあります。
10代の月経が安定しない時期や、逆に閉経間際の排卵が起きにくくなってくる時期も、ホルモンの影響で生理の量が急に多くなることもあります。
健診のたびに貧血を指摘されたり、ナプキンから漏れてしまうことが多いなと感じている人は、これらの病気がないか一度は婦人科で検査を受けることをお勧めします。
◆◆貧血改善のための食事については以下の記事が参考になります。
【医師監修】貧血に良い食べ物一覧|鉄分量で比較するおすすめ食材と献立例を紹介
日付:2025年11月18日 カテゴリー:子宮内膜症,子宮筋腫
生理痛をコントロールしておいた方がいい理由【横浜駅近くの婦人科】
ひどい生理痛は「内膜症予備軍」(横浜市の婦人科)
一昔前は、「生理痛は病気ではない」という考え方もあったようですが、最近では「鎮痛剤が必要なレベルの生理痛は内膜症予備軍」という考え方に変わってきています。
つまり、日常生活に支障が出たり、鎮痛剤を飲まなければやり過ごせないほどの生理痛が出るということは、「すでに内膜症という病気が始まりかかっているかもしれない」と考えた方がよいということです。
どの程度の痛みが「治療が必要なレベル」の痛みなのかは、厳密な意味で定義することはできません。痛みの感じ方は個人差が大きく、また検査をして客観的に数値化することもできないため、「このレベルだと治療が必要ですよ」という明確な基準は作れないのです。
受診が必要な生理痛とは?(横浜市の婦人科)
生理の時に、多少下腹部が痛くなったり腰がおもだるくなるけれど、鎮痛剤を飲まなくても普段通りに動けるし、スポーツや趣味も楽しめるというレベルであれば、医学的には問題ないと言えるでしょう。
逆に、次のような状態の場合は、我慢せずに早めに婦人科を受診することをお勧めします。
*生理の時期には必ず痛み止めが必要
*生理の時期に学校や仕事を休んだり早退することがある
*生理を理由に日常生活や社会活動をセーブすることがある
*年々生理痛がひどくなっている
*年々生理の量が増えている
*生理の時期に腹痛以外に頭痛・吐き気・下痢などの不調がでる
生理痛の検査は?(横浜駅近くの婦人科)
生理痛について診察を受ける場合、できれば受けた方がいいのが「超音波検査」です。性行為の経験がある人は、膣から超音波の機械を入れて(非常に細い機械です)「経腟超音波検査」を行います。性行為の経験がない人は、肛門から機械を入れる「経直腸超音波検査」か、お腹の上から機械を当てる「経腹超音波検査」を行います。
「経直腸超音波検査」の方が、子宮や卵巣の状態を詳細に観察することができますが、下着をとって検査を受ける必要があります。検査に抵抗がある場合は、まず「経腹超音波検査」を受けて、より詳細に観察した方がいい場合はMRI検査を追加するという方法もあります。
どの方法で検査を行うかは医師の判断によりますが、受診前に不安が強い場合は事前に電話で問い合わせて希望を伝えておくのも一つの方法です。
生理痛の治療はピルや黄体ホルモン療法(横浜市の婦人科)
生理痛の治療の中心は、ピルや黄体ホルモン剤によるホルモン治療です。漢方や鎮痛剤で痛みを和らげることもできますが、これらの対症療法だと内膜症を予防することはできません。
生理痛がひどくなりすぎないうちにコントロールしておく最大のメリットは、将来的な内膜症のリスクを減らせるという点です。
そのほかにも、ピルや黄体ホルモン療法で生理痛や生理の量をコントロールすることによる多くのメリットがあります。
*学業や仕事のパフォーマンスが保たれる
*「生理にうんざり」することがなくなり「自分が女性である」ことを受け入れやすくなる
*ナプキンやタンポンの使用量が減る
*将来的な不妊リスクが減る
*貧血や鉄欠乏を改善できる
もちろん、薬を飲めば副作用のリスクも発生します。上記のメリットと、副作用によるデメリットと、どちらが自分にとって大事なのかをしっかり考えてみることをお勧めします。
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日付:2025年11月17日 カテゴリー:生理痛











