日々の雑記
子育ては自分育て
新年度になって、我が家も長女の小学校入学&次女の保育園進級で、何となく子どもたちもそわそわしたりちょっと緊張している感じの数日間です。
次女は、同じ保育園内で教室と担任が変わっただけなので、すぐに慣れてくれたようで、寝る前に「○○組さんになってどんな感じ?」と聞いてみたら「うれしい」と答えてくれました。ちなみに、進級した初日は「ばぶちゃん(赤ちゃんのこと)に戻りたい」と言ってましたが(笑)
長女は、入学前から学童に行ってもらっていますが、まったく知らない人たちの中にいきなり入ったので、初日は半日めそめそ、2日目も朝離れる時はめそめそ。でも、だんだん慣れて、仲良しのお友達も見つけられたようです。
初日に学童から帰った長女は、「なんで学童に行かないといけないの?」「お母さんに病院の人になってほしくなかった」と恨み言を言ってきました。以前の私なら、こう言われると凹んだり自分が働いていることに対して罪悪感を感じたりしていたかもしれません。長女を産んでから数年間は、長女に何かあるごとに罪悪感と戦っていましたから。
でも、少し前から、長女が何を言おうがどうなろうが、「それでもお母さんはお仕事が好きで、今やっているお仕事に誇りを持っているの。お母さんのお仕事がたくさんの女の人を助けて、とっても世の中のためになるって確信があるから、だからお母さんはお仕事をし続けるんだよ」と言い切るようになりました。
子どもに対して「申し訳ない」とか、「母親としての役割を果たしていない」といった事を感じるのではなく、堂々と胸を張って「何があろうと自分の使命を遂行する」と決め切ったのです。
娘は、今は年齢的に「お母さんに甘えたい」と思うのが当たり前です。だから、私の仕事に対する姿勢や仕事の内容などを理解するよりも前に、「お仕事なんかしてないで私と一緒にいて~」と言って当然なのです。
私の働く姿を見て、将来本人がどういう選択するかはわかりません。でも、いつかは私がしていることを理解してくれるという娘への信頼ができたからこそ、しっかりと胸を張って仕事に行けるようになったのだと思います。長女が産まれて6年で、私も親として成長しているんだな~と実感した瞬間でした。
「アナ雪」に学ぶ親の刷り込みと解消法
「アナと雪の女王」は娘のお気に入りのひとつなので、もう何度もDVDを見てはいるのですが、地上波で再度見て、改めて作品に込められたメッセージに感動しました。
人によって感動ポイントは違うと思うんですが、超個人的なツボは、やっぱりエルサの「もう力を抑えなくていいんだ~」と歌い上げるあのシーンです。「ウィキッド」の中にも、エルファバが同じように「自分の力は悪いものではないんだ。抑えなくていいんだ」と歌い上げるシーンがあるんですが、この歌を聞いた時も号泣でした・・・私自身が小さい時から「自分の力を抑えるように」「人が自分と同じようにできると思ってはダメだ」と教えられて育てられてしまったので、その呪縛から解放された時の気持ちはものすごく共感できるんですよね。
「アナ雪」のエルサも、ある意味親の刷り込みによって自分の「力」の解釈が間違ってしまったわけです。「力」は危険なもの、人を傷つけるもの、だから隠さなければいけない・・・そんな刷り込みがあったせいで、エルサは「恐れ」から力を使ってしまうようになったんですよね。
でも、エルサの親は決して我が子を傷つけようとしたり貶めようとしたわけではありません。そこには、我が子を守りたいという「愛」しかなかったはずです。でも、親も万能ではありませんから、間違ったことを教えてしまうこともあるわけです。
エルサはまず自分の力を開放することでその呪縛から逃れ、そしてアナから受け取った「愛」によって、「力を『愛から使えば』大丈夫」ということを学び直しました。
私たちは、多かれ少なかれ何らかの形で親から色んな刷り込みを受けています。中には、そんな親の「呪縛」によって傷ついたり、大人になって苦しんだり、親を恨んだりしている人もいるかもしれませんね。
私の母親はよくこういっていました。「贅沢ばっかりしていたら、あなたたちが結婚するころには手作りの人参ケーキで結婚式をあげなきゃいけない時代になるかもしれないのよ」と。今の私の立場と知識でこの言葉を聞いても、「まあ、そういう生き方もあるかもね」くらいにスルーしてしまいますが、子どもって、親を通して社会を見るわけじゃないですか。私はそのことに、本田晃一さんのコンサルを受けることで気づかせて頂いて、「親を許す」ということを徹底的にやっていったので、例えばこの母親からの「貧乏体質」の刷り込みも解消することができました。本田晃一さんの言葉を借りると、「大人は自分を再教育できる」のです。
どうやって親の呪縛から逃れるのかというと、実は簡単なんです。例えば、前述の母親の言葉は、「贅沢ばかりして将来お金に困るということのないように今のうちから堅実に生きなさい」という「愛」から発された言葉なんですよね。言っている内容が「正しいか間違っているか」は置いといて、「ああ、お母さんは私にお金に困らないようにって心配してくれてたんだ。ありがたいな~」という部分だけを受け取ればいいのです。
「親を許す」ということをやっていた時、初めはうまくいきませんでした。なぜなら、「許す」=相手の行動や言葉が「正しい」と認めること、だと勘違いしていたからです。「許す」という作業の中に、「相手を認める」とか「相手を正当化する」といったことは全く必要ありません。
正しいか間違っているかは、どっちでもいいんです。大事なことは、そこにある「愛」に気付くことです。親が本当はどういうつもりでその言葉を発したのか、その行動をとったのか、その「真実」が重要なのではなく、それを「自分がどう解釈するか」なんですね。
まだ親の呪縛から逃れられずにもやもやしている人がいたら、まずはそこにどんな愛があったのかを「勝手に解釈」してみることをお勧めします。それでも、どうしてももやもやが解消されない時は、こうつぶやいてみるのです。「ああ、お母さん(お父さん)も、さみしかったんだな(辛かったんだな)(愛されたかったんだな)」。最後の「○○だったんだな」は、今自分が感じている感情を当てはめてみてくださいね。
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影があるから光に気付ける
毎朝子どもたちが見ているEテレの番組の中で、「逆にパワー」という曲が流れてくるんですが、この歌詞が結構すごいんです。内容的に陰陽の法則を現しているんですよね。一見「悪いこと」のように思われる出来事を、全部「逆に」プラスの解釈に変えていく歌詞になっています。この歌を初めて聞いた時に思い浮かんだのは陰陽マークでした。
皆さんは陰陽マークって見たことありますか?白と黒の勾玉が組み合わさったマークです。私は、このマークの意味を、タッチフォーヘルスを学んだ時に初めて教えてもらいました。講師の先生の説明を一言に集約すると「闇を極めると光になる」ということです。
以前の記事で「光を当てるから影ができる」と書きましたが、実はその逆もありなんです。つまり「影があるから光に気付ける」ということです。
例えば、私たちは普段自分が歩けることに「ああ今日も歩けるなんてなんて幸せなんだ、ありがとう」とは思わないですよね。でも、怪我をして1か月間ギプス生活をしてみたらどうでしょう?いつも「当たり前」だと思って気になりもしなかった「普通に歩ける」ということが、いかに「有り難い」ことなのかが分かると思います。「怪我」や「歩けない」という影があるからこそ、「歩ける」ということのありがたみに気付けるわけです。
すべての病気には、この「影」となるという役割があります。「影」=悪いこと、という意味ではありません。わざわざ病気という影を落としてくれた「光」の存在に気付かせてくれるのが「病気」です。
陰陽マークと同じで、影が濃くなればなるほど、実は強い光が当たっているということなんですね。例えば、一般的な医学では「治らない」と言われてしまっていた難病や、がんなどの重い病気など、一見『なんで私がこんな目に合わなければならないんだ』と思ってしまうような病気こそ、実は「本来の生きる目的」に気付かせてくれる大切な「影」だったりするのです。
病気だけでなく、人間関係や金銭的なトラブルなど、人生の中では「影」はいくつも存在しえます。それらの影を、影の方向を向いてじっと眺めていても光には気づけません。だって、光は影と「反対方向」から当たっていますからね。
今あなたの「背中」に当たっている光の存在に、あなたは気づいていますか?
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光を「あてる」から影ができる
もう1か月近く前になるのですが、毎年受けているチャネリングセッションを受けた時に、とても重要なそしていろんな方面に応用できるアドバイスをいただきました。
それは、「『解決しよう』と思うから『問題』が発生する」という一言です。セッションでは「分かりにくいかもしれないが」と前ふってこのアドバイスをいただいたんですが、私の中では「それ、知ってるのに気づいてなかったよ~」という、本当にタイムリーで非常にわかりやすいアドバイスだったんですね。
どういうことかちょっと解説しますと、私は「何も問題がなくて平穏な毎日を過ごせるようにどうやったら懸念事項がクリアになるか」を日々考えて過ごしていました。その時私が「問題だ」と捉えていたことがいくつかあるのですが、それらは一時的に解決したかな~と思ったら、しばらくしてまた浮上してきていたんですよね。内心「いつになったら問題がなくなるんだ~」と思っていました。今振り返ると、「だから問題が発生し続けるんだよ!」という感じですが・・・
「解決しよう」と思って過ごしていると、「解決すべきこと」がなくなることを避けるために常に問題が発生し続けます。なので、そもそも何かを「解決しよう」と思わなければいいのですが、その問題と思っていたことが最初に起きた時の記憶が「また同じことを繰り返してはいけない」という認識を私の中に呼び覚まして、問題が起きる前から「問題意識」を持つという悪循環にはまっていたんですね。
その問題と思っていた事柄は、あってもなくても、ただ日々自分がどうしたいかを考えてそれができる方法をその都度実践すればいいことなんですが、どうしても「この状態になったら『問題が解決した』と思える」という状態を設定して、そうなるためにどうすればいいのかばかりを考えていました。
自分で「問題と思っていたこと」にスポットライトを当てて、それによってできる影をわざわざ濃くしていたんですね。
これは、「病気を治そうと思う」ことにも同じことが言えます。病気をやめようと思ったら「病気を治そう」と思うのではなく、「病気」という影を発生させている「光源」がどこにあるのかを見つけるとよいのです。病気や体の不調にスポットライトを当てて、それらを「何とかして治そう」とすればするほど、そこにできる影が濃くなるだけです。
なんとなくの不調が出たり引っ込んだりしながら、ずっと「スッキリ元気になれない」状態が続いている人は、このループにはまっている可能性が高いです。「病気を治そう」とするから「治すための病気」がいつまでも存在し続けるのです。
「解決しようとしない」のと同様に、「病気を治そうとしない」のがポイントです。病気の状態であっても、体調不良があっても、それが「治ったらこうしよう」と思うのではなく、現時点から「こうしよう」と思っていることをやればいいんです。
病気だけでなく、例えば「好かれようとする」「愛されようとする」「認められようとする」「楽しもうとする」といった行動も同じことが言えます。「愛される」ということにスポットライトを当てれば当てるほど、「愛されていない自分」という影が濃くなっていきます。すべてそこに自分で「光を当てようとする」から影ができているだけなんですね。
でも、私もそうですが、影ばかりを見ている時は、その影が「自分があてた光によってできたもの」だとは気づきにくいものです。だから、多くの人は、影を見てそれを何とかしようとしてしまうんですね。あなたが今見つめている「影」はどこから来た光によってできているものですか?
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日付:2017年2月16日 カテゴリー:日々の雑記
ラッピングを変えるとチョコの味が変わるのはなぜ?
もうすぐバレンタインですね。皆さんは、誰にどんなチョコを用意していますか?
ここに、一見どこにでもあるそこそこおいしいトリュフがあります。このチョコを、次の3つのラッピングで渡した場合、味はどうなるでしょう?
1)コンビニで売っているチョコの器に入れてコンビニの袋に入れたまま渡す
2)いかにも手作り風のラッピングに入れて渡す
3)ゴディバの重々しい箱とラッピングに包んで渡す
まず、もらった時の印象は同じでしょうか?きっと伝わる感情も変わってくると思います。1)だといかにも義理チョコだと思われるでしょう。味も安っぽく感じるかもしれません。2)だと、特別感や温かみが伝わるかもしれませんね。味も,実際よりおいしく感じようとするかもしれません。3)だと、高級感や背伸びしたい感じが伝わるかもしれません。味は「やっぱりゴディバは違うね」なんて思ってしまうかもしれません。
もし、これらのチョコを食べた後「何円だと思いますか?」と質問したら、値段はどのようにつくでしょう。きっと、3)が一番高くなりますよね。人によっては2)を「プライスレス」だと判断する場合もあるでしょう。
中身のチョコは全部同じです。でもラッピングを変えただけで、与える印象や値段まで変わってくるのです。私たちは、日頃からその事を理解して、無意識のうちにこの原理を利用しています。TPOに合わせてメイクや服装を変えるのも同じです。
でも、残念ながら「目に見えないラッピング」に関しては、意識をすることがほとんどありません。そのために、本当はゴディバのラッピングをしておいた方がいい場面で、コンビニラッピングをしてしまって、いつまでたっても「低くみられる」ということが続いたり、逆に手作り風ラッピングが適している場面でゴディバのラッピングをしてしまって「距離が縮まらない」ということを繰り返したりするわけです。
もしあなたが、今現在「どうにかしたいな」という場面や状況があるとしたら、まずはその場面で自分を「どんなラッピングにしているか」をイメージしてみてください。それは、その状況で相手に与えたい印象や自分が得たい感情にマッチしていますか?
次に、その「どうにかしたい」状況がすっかりクリアになって理想の状態になった時の印象や感情をイメージしてみてください。その状況に合うラッピングはどんなものでしょうか?器は木ですか?陶器ですか?包装紙は何色ですか?リボンは?メッセージカードは?デコレーションは?細部までイメージしたら、そのラッピングの色を鮮明にしてみましょう。そして、そのラッピングにスポットライトを当てます。できれば、実際にイラストとしてそのラッピングを描いてみるといいでしょう。
そうすることで、「自分を包んでいたラッピング」を本来必要な状態に書き換えることができます。重要なのは「入れ物」だったんです。中身ではありません。もし、まだラッピングをそのままにして中身を変えようと頑張っているのであれば、まずは「入れ物」をさくっと変えてみることをお勧めします。
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日付:2017年2月10日 カテゴリー:日々の雑記
それでもあなたは「言いワケ」を続けますか?
クリニックでは禁煙指導やダイエット指導などの生活改善のアドバイスも行っています。ダイエットが必要な方には、食事の記録をつけていただいたり、普段の運動習慣の有無などを伺って、「今の状態でできる範囲の改善方法」をお伝えします。食事記録をつけていただくと、本当に「納得」な内容でして、「この食事では健康な体になることは無理でしょう」と太鼓判を押したくなってしまうようなラインナップだったりするのです。それらを拝見すると、「やっぱり病気になる人は『病気になりたくて』自ら病気になっているんだな~」と実感します。だって、病気になるような生活や食事を、わざわざ自分で選んで実践しているわけですから。
生活や食事の指導だけではありません。子育て中のお母さんが「イライラする」と言って受診なさったら、イライラを和らげる薬をただ処方して終わりなのではなく、「どんな時にイライラしやすいのか」「毎日の状況がどのようになっているのか」を伺って、「自分で状況や時間やコントロールすることで感情もコントロール下に戻す」といった方法もアドバイスさせていただいたりします。
更年期の症状が辛いという方がいらっしゃったら、親の介護といった負担がないか、夫婦関係は良好か、子育てが一段落して「子どもという盾」がなくなっていないか、などもお話しの中で伺いながら、「いっぱいいっぱいにならない方法」や「自分の主導権を取り戻す方法」をアドバイスさせていただいたりします。
こういったいろんなアドバイスをしていると、病気や不調がよくなる方とそうでない方との反応ははっきりと分かれます。
不調が続く方の最大の特徴は「言いワケ」です。例えば、先日「すさまじい食事内容」を記録してきてくださった方は、どんなに「できる範囲の食事改善」を勧めても「仕事が忙しすぎて疲れ切っているので何も考えられないし食事なんていちいち気にしていられない」とおっしゃいます。仕事の状況を伺うと、確かにそれはお辛いでしょう、という状況なので、それなら職場の産業医や労務課に相談して就労時間を調整してもらったり、場合によっては診断書を発行して休息が取れるようにもできますよと提案したら「小さい職場なのでそんなことをしたらそこにいられなくなる」と突っぱねられました。「今の仕事はやめたくてしょうがない」とのことなので、それなら転職しては?と提案したら「1人暮らしで生活していかないといけないので仕事をやめるわけにはいかない」とのことです。
ここまで来れば皆さんお分かりでしょう?この方の「言いワケ」は、要するに「私は何も変えられません」と言っていることになります。言いワケを言うということは「他者原因」で考えているということなんですね。原因が自分にあるのではなく、誰かが悪い・職場が悪い・今の生活環境が悪い・・・と「自分以外のもの」に原因を見出しているのです。そして、それらに対して自分から働きかけたり変化を起こすことに関して「お手上げ」状態を維持しようとしています。
このような患者様には、私は常に次のようにお伝えしています。「もちろん、今のままの状態を続けて体からのアラームを薬で押さえ続けることもできますし、根本的な原因としっかり向かい合って『本来のなりたい自分』になることもできます。目に見えている不調をモグラたたきのように押さえ続けるか、根っこの部分にアプローチするかは、あなた次第ですから、どちらを選択してもいいんですよ」と。
言いワケをし続けて、生活習慣病を引き起こすケースもあるでしょう。自分自身ががんなどの「入院を余儀なくされる」病気になることもありますし、親が認知症になる場合もありますし、子どもが大きな病気になることもあります。アラームが小さいうちに「原因となる根」を掘り起こして枯らしておけばそうはならないのですが、「言い訳をやめよう」と思うタイミングは人それぞれなのです。私たち医者は、ただその言い訳に付き合っていくしかありません。だって、医者が病気を治すわけではないのですから。
それでもあなたは「言いワケ」を続けますか?
なぜ産婦人科医になったの?
久しぶりに、メンターである本田晃一さんの動画セミナーを見てみました。内容的には、以前コンサルを受けた時に聞いたことのある内容だったのですが、「そういえば大事なこと忘れていたな~」と、あることを思い出させてくれたのです。セミナーの内容は「そもそも掘りをしてみましょう」という内容です。「そもそも掘り」って何だ?と思った方も多いかもしれませんね。
「そもそも掘り」というのは、「そもそもの理由」をどんどん深堀りしてみましょう、というワークです。「そもそもなぜ今の仕事をしているの?」「そもそもなぜその夢を叶えたいの?」といった感じで、「理由の裏に隠れている本当の理由」を見つけ出していくものです。
私が「産婦人科医」になった理由は二つあります。
一つは、自分が「女性である」ということを最大限に生かした仕事がしたいと思ったからです。医学部に入ってみて実感しましたが、医者の世界ってまだまだ男性優位なところがあるんです。例えば、外科で年配の男性患者さんに「担当させていただきます」と言っても「男の医者を出せ」なんていわれることもある世界です。私の学年はほかの学年と比べて女子学生の数が倍近かったのですが、入学時にある教授から「今年の受験は失敗だ」と言われた記憶があります。女性が多いと「戦力が減る」のだそうです。
そんな中で、自分が「女性である」というだけで喜んでもらえる場所が「産婦人科」というフィールドだったのです。今でも、患者様から「女性医師だけがやっているクリニック」という理由で選んでいただくこともしばしばあります。下手に男性と肩を並べて体力勝負をしたりするより、何の無理もしなくても「ただ女性である」ということがプラスになるフィールドに行けばいいじゃない、と思ったのです。
もう一つの理由は、学生のころから「女性をトータルにサポートする仕事がしたい」と思っていたからです。「女性のサポート」は言い換えると「真の女性性の開放」であり、実は、かなり前の過去生から引き継いだ使命なのです。
過去生の記憶の中では、私は女性性の開放をしようと試みていましたが志半ばで死んでしまったんですよね。なので、その人(と言っても自分ですが)から引き継いだ大切な使命を全うするために今の仕事をしているんです。私が中学の時に「女のくせに生意気だ」といって男子生徒からいじめられた体験も、母を含めて身近な女性たちがジェンダーバイアスに悩む姿を目の当たりにしてきた経験も、全部「いかにして女性性を開放するか」を考えるための道しるべとなるものなのです。
産婦人科医の仕事は、病院に勤務していてもできますが、私は自分のやりたい医療をやりたいように実践していきたいと思ったので開業という形をとりました。単に「病気」という状態だけを見て、薬で押さえるのではなく、1人の「女性」としてその人の背景まで見たり、根本的な原因にアプローチして「本来の輝き」が取り戻せるようにお手伝いしたりするには、今の形が一番良いと感じたからです。
そしてもう一つ、自分が「仕事か出産か」の二者択一の人生から飛び出して、好きな仕事を好きなだけしながら妊娠・出産・育児もする、という人生を実践することで、「こんな生き方もあるんだよ」というメッセージが発信できたらいいなと思ったのです。仕事をしながら出産もするには、当直や急な呼び出しがなく、終業時間もきっちり調整できる、外来のみの予約診療という形がベストでした。自分にとって必要なことを必要な形で整えたら、今の状態に落ち着いたというわけです。
風邪予防の基本のき
この季節は、インフルエンザやノロウイルスなど「流行りもの」が増えてきますから、娘2人を保育園に通わせている私は常に感染症情報が気になるところではありますが・・・手洗いうがいもしないくせに、2人ともなぜか元気いっぱい。元気すぎて夜もなかなか寝てくれないので、私の睡眠時間は削られる一方です。
かくいう私も、娘たちの元気に便乗して最近は風邪知らずですが、生活習慣的には決して「栄養満点・睡眠たっぷり」というわけではないのです。2人を入浴させていたら自分は浴槽に入る暇なんてありませんし、2人を食べさせながらだと自分は残り物をつまむ程度になってしまいますし、夜中に2人が交互に目を覚まして来たりすると、1~2時間おきの細切れ睡眠・・・子育て中のワンオペママたちは、きっと皆さん似たような状況だと思います。
そんな悪条件下でも、健康を保つ秘訣がいくつかあるんですよ。一番重要なことは「風邪をひかないように気をつけなくちゃ」と思わないことです。この季節、風邪がはやり始めると、あいさつ代わりに「風邪に気を付けて」とか「風邪をひかないようにね」なんて言ってしまいがちですよね。あれ、実は逆効果です。なぜなら、脳は「否定型」を理解しないからです。
子どもに「こぼしちゃだめよ」と言って水の入ったコップを渡すと、どこかのタイミングでたいていこぼしますよね。なぜなら、「こぼしちゃだめ」と言われた時点で子どもの脳には「水をこぼす」映像がインプットされるからです。
「風邪をひかないように」も同様で、そう思ったり言われたりした時点で、脳には「風邪を引いた自分」がインプットされます。そして、脳は思い浮かべたことを忠実に再現しようとする機能が備わっているんです。「風邪をひかないように」と思ってマスクをしたり手洗いうがいをしたりするのも同じことです。あまり意味がないどころか、その行為を行うごとに「風邪をひいた自分」をインプットすることになります。
風邪もほかの病気と同じで、「風邪をひきたい理由」があるからその状態になるわけです。わざわざ風邪をひく必要性がなかったら、「風邪」そのものを扱わないことです。
ちなみに、「気合いで」風邪を治そうとするのも逆効果です。なぜなら、「気合いを入れる」=「それは難しいこと」だと脳に教えることになります。何かを行う時、「頑張る」「気合を入れる」「絶対にやると宣言する」といった行為は、いずれも「それは自分にとってハードルの高いこと」だとインプットすることになります。
だって、息をするのに「気合い」を入れますか?「絶対に息をするぞ!」と宣言しますか?人は、自分にとって「難しいと思っていること」に向かい合う時に「気合を入れる」わけです。
とは言え、風邪を予防するための「戦略」が全く不要なわけではありません。
私も「体がちょっと休みたがってるかも~」と感じたら、一般的な風邪対策として次のようなことをやってます。
*アロマオイルで蒸気浴
主にのどの症状に効果的です。ユーカリやラベンダーのアロマオイルを数滴浴室の床に落として、その上に熱いお湯をシャワーで勢いよく当てます。壁や浴槽などにもシャワーを当てて、浴室内をミストサウナ状態にしたら、ゆったりお湯につかりながら蒸気を深呼吸して吸い込みます。
*葛根湯倍量投与
風邪のひき初めに効果的です。ちょっとのどがイガイガするかも、鼻がつまるかも、ぞくっとしたかも、といった風邪の初期症状が出てから24時間以内に葛根湯を通常の量の倍量いっぺんに飲みます。
*ビタミンCの定時投与
風邪の予防又は悪化予防に効果的です。ビタミンCを高濃度に保つことがポイントですが、水溶性なので1回にたくさんとってもすぐに尿に出て行ってしまいます。ビタミンCのサプリメントを3~4時間ごとに6回以上繰り返し服用します。
これらの「予防のための行為」を「風邪をひかないように」行うのではなく、「明日からもやりたいことが元気いっぱいできるように」行うわけです。毎日が「理想の自分の姿」で充実して過ごしていれば、きっと「風邪をひいている暇」なんてなくなりますよ。
日付:2016年12月21日 カテゴリー:日々の雑記
片頭痛の方向けチェックシート
最近診療の中で活用することが増えてきたチェックシートですが、中にはこれでセルフチェックをするだけで隠れていた「病気を引き起こす背景」に気付かれて、次の診察の時には「何だかよく分からないけど調子よくなりました」とか「妊娠しました」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
女性に多い片頭痛ですが、その「根っこにある背景」について最新情報をいただいたので、早速その内容を含めたチェックシートにしてみました。
<片頭痛の方向けチェックシート>
片頭痛の方は「リラックスしている時」ほど血管が拡張して頭痛が起きやすくなるため、「休みたいのに休めない」状況を自ら作り出してしまうケースが多く見受けられます。
以下の項目で当てはまるものがないか、セルフチェックしてみてください。
□「休んではいけない」と思っていた
□「楽をしてはいけない」と思っていた
□「幸せになってはいけない」「自分には幸せになる権利がない」と思っていた
□人がさぼっていると何となくイライラしていた
□手を抜いたり楽をしている人を見ると責めていた
□何もせずにボーっとすることに罪悪感を感じていた
□「幸せになりたい」「幸せにならなければいけない」と思っていた
□「こうあるべき」という基準に自分を従わせようとしていた
□「こうあるべき」という基準に他人を従わせようとしていた
□意味のない正義感を振りかざすことがよくあった
□母親があくせく働くタイプっだった
□母親の人生を「幸せに満ちた人生」だと思っていなかった
日付:2016年11月25日 カテゴリー:セルフチェックシート,新着情報,日々の雑記
「色眼鏡」のかけ替え方
私たちは起きた出来事を「自分の脳」というフィルターを通して見ています。よく、偏った見方をすることを「色眼鏡をかける」と言いますよね?実は、脳のフィルターを通すということは、常に何らかの「色眼鏡」をかけているようなものなのです。見る相手やシチュエーションによって、かけている眼鏡が異なったりします。
もしあなたが、今「どうにかしたい」と思っている状況や人物がいるのであれば、まずはその状況や人物に対面している時に「あなたがかけている眼鏡」を取り換えてみることをお勧めします。
具体的なやり方をお伝えしますね。
まずは「どうにかしたい」と思っている状況を具体的に設定します。例えば、「子どもの勉強を見ている時」とか「○○さんと仕事をしている時」などです。そして、その時に思い浮かんでくる「印象」や「感情」を書き出します。
子どもを見ながら「あ~この子はなんて物分かりが悪いんだろう」「もっと自主的にできないのかしら」など、「いつも○○なんだから~」と思ってしまうことがありますよね?それをすべて書き出していくのです。
次に、その状況の時に自分がかけている「眼鏡」をイメージします。フレームの素材・色・大きさ・触った感じ・レンズの色や形など、できるだけ細部まで具体的に思い浮かべてください。飾り用のチェーンはあるのか、ラインストーンはついているのか、奇抜なデザインなのかシンプルなのか、など思いつく限り具体的にイメージするのがポイントです。
次に、「どうにかしたい」と思っていた状況が「自分にとって理想の状況」になった時をイメージします。その時に思い浮かんでくる印象や感情を再度書き出しましょう。仕事の場面であれば「私が言う前にてきぱき仕事を済ませてくれている」「一度言ったことはしっかり守ってくれる」「お互いがフォローし合いながらスムーズに作業が進む」といった感じで、できるだけ具体的に挙げていきます。
そうしたら、その状況の時にかけている「眼鏡」を先ほどと同じように細部までイメージします。
最後に、最初に思い浮かべた眼鏡を外して、眼鏡ケースにしまって引き出しにしまってください。そして、後に思い浮かべた眼鏡をかけます。
これでおしまいです。簡単でしょう?
あなたはずっと「古い色眼鏡」で世界を見続けますか?それとも、「見たい世界を見る眼鏡」を手に入れますか?
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日付:2016年11月24日 カテゴリー:日々の雑記