日々の雑記
マンモグラフィーで乳がんのリスクは上がるのか?
以前からマンモグラフィーの被ばく線量に関してはご質問を頂くこともありましたが、最近やたらと「マンモグラフィーによる被ばくが乳がんの原因になる」といった記事が目につくようになってきました。
私自身は婦人科の専門ですから、婦人科の検診として何の検診がどの程度有効であるかは、医学的知識としても、そしていらっしゃる患者様を拝見して感じることからも、確信をもってご説明できます。
マンモグラフィーに関しては乳腺外科の専門になりますので、私自身がマンモグラフィーの検査を行ったりその結果をご説明することはありません。なので、マンモグラフィーの被ばく線量については、一般的な医学的考察からそのリスクを考えることしかできませんが、結論から言うとマンモグラフィーの被ばく線量はがんの原因になるほど高いものではありません。
マンモグラフィーの有効性とリスクについてはこちらの記事http://www.jbcsftguideline.jp/category/cq/index/cqid/500001がよくまとまっていますので、こ難しい説明や「エビデンス」がお好きな方は、この解説を参考にしていただくとよいと思います。
マンモグラフィーの被ばく線量が他のレントゲン検査に比べて高いように思われているようですが、実際は胸のレントゲン検査による被ばく線量をさほど変わりません。なぜ被ばく線量が下げられるのかというと、マンモグラフィーでは強く乳房を圧迫することによって、できるだけ乳腺を薄くして低い線量で済むようにしているからです。
実際、マンモグラフィーによる被ばく線量がどのくらいかを数値に表すと、実効線量が0.05~0.15mSvになります。人が普通に日常生活を送っていても、自然界からある程度の放射線を浴びますが、それが年間約2.4mSvなのです。つまり、例え1年間に10回マンモグラフィーをとっても、自然に浴びる放射線量より少ないということです。ちなみに、飛行機に乗ると被ばく線量は上がるのですが、東京~サンフランシスコを飛行機で移動した場合の自然被ばく線量は約0.038mSvと言われています。もし、マンモグラフィーで乳がんになるのだとしたら、国際線の客室乗務員の方の乳がんリスクはどうなるでしょう?
ではマンモグラフィーは全く乳がんのリスクにならないのかというと、リスクが「ゼロ」とは言えません。それは、被爆による「確定的影響」と「確率的影響」というものがあるからです。確定的影響は、ある一定の線量を超えるとがんのリスクが高くなりますよ、というものです。これは組織(臓器)によってどのくらいの線量を超えると危険なのかが決まっていまして、マンモグラフィーの場合、例え毎年マンモグラフィーをとっても乳腺の「ここが危険」というラインは超えません。つまり確定的影響はないと言えます。
一方、確率的影響はどのレベルでリスクが上がるかといった線引きがありません。もしかしたら、たった1回のマンモグラフィーが乳がんを発生しさせてしまうかもしれないというものです。この確率は「ゼロではない」としか言いようがありません。例えば、乳がんになりやすい遺伝子を持った肥満で乳製品が大好きで妊娠・出産経験がない女性がマンモグラフィーを受けた後に乳がんを発症した場合、もしかしたらマンモグラフィーのせいで乳がんができたのかもしれないけれどその他のリスク要因もあるから断言はできない、ということになります。
では、全員がマンモグラフィーを受けた方がいいのかというとそうではありません。少なくとも、30歳以下の人はマンモグラフィーを受けるメリットがそれほど高くはない又はデメリットが上回る可能性があるので、乳がん検診を受ける場合は超音波検査を受けた方がよいといえます。30代前半についても、マンモグラフィーより超音波検査の方がよいでしょう。
逆に40歳以上の方については、マンモグラフィーによる検診が有効といえます。ただし、乳腺の密度が高い方はマンモグラフィーだけでは見落としのリスクがありますので、超音波検査との併用検診が勧められます。マンモグラフィーと超音波検査は、お互いの「発見しにくい異常」を補い合える特性がありますので、一緒に受けることで精度は上がります。
検診を受けるデメリットの1つとして、過剰に異常をひっかけてしまうというものがあります。確かに、検診で「もしかしたら乳がんかもしれないから精密検査を受けて下さい」と言われて、細胞診などの詳しい検査を受けたらなんでもなかった、というケースはしばしば見受けられます。
検診は、できるだけ見落とさないように小さな異常も「疑いあり」に入れるため、このようなことが起こりうるのです。本当に乳がんの人だけをピックアップするように異常と判定する境界線を下げると、見落としが増えるということになります。検診の目的を考えると、ある程度過剰に異常が出てしまうのはやむを得ない部分があります。
毎年検診を受けていれば、前の検査結果との比較ができますから、この過剰に異常を指摘されるということが少なくはなってきます。
乳がん検診も子宮がん検診も、受けるデメリットより受けないデメリットが大きいことは、とても進行したがんを拝見するたびに痛感します。検診は、適切な方法で受ければやはり有効性の方が高いのです。
ただし、検診を受けるよりもっと大切なことがあります。それは、「がんにならない習慣」を身に着けることです。がんになる人は、必ずその原因となる行動・食生活・思考のパターンがあります。それを変えずして、がんを恐れて不安な中で検診を受けても、がんを防ぐことはできないのです。
日付:2015年10月3日 カテゴリー:日々の雑記
がんは手術しなくても消えるのか?
ここのところ、川島なお美さんと北斗晶さんの報道を受けてがんについての話題がネットでも多く見受けられます。中には、「がんは切ってはいけない」「抗がん剤は毒でしかない」「体を温めればがんは治る」といった極論も多く、医者の中では比較的自然療法派の私でさえ、「それは違うでしょう」といいたくなる記事も多く目につきます。
まず最初に言っておきたいのは、西洋医学的に「手術・化学療法・放射線療法」ががんの3大療法であることは基本中の基本で、これらの治療を今現在受けている方が、ネット上の自然療法派の方の意見を見てご自身が選択なさった治療法に対して否定的な考えを持つことだけはしないでいただきたい、ということです。不安な気持ちで治療を受ければ、治療効果も下がってしまいます。
極論の中には、病院が儲けるために必要ない人にまで抗がん剤を使っている、という記事もありますが、高いお薬を使ったからと言って病院が儲かるわけではありません。お薬の値段は保険点数で決まっていますから、患者様の負担が大きい薬は仕入れ値も高いのです。
もちろん、世の中には良心的な医師ばかりではないことは分かっていますし、自分でも「もうこの医師にはかかりたくない」という医師に遭遇したこともありますから、医師が全員絶対に患者様のためだけを思って患者様にとってのベストを考えて治療計画を立てているとは言い切れないかもしれません。でも、多くの医師は少なくとも「スタンダードな治療」を提案しているはずです。各病気には、基本的な治療方針について「ガイドライン」というものがありますから、通常はそれにのっとって治療を行っていくのです。本当は必要ないかもしれない治療が行われている可能性については、また別の機会にお話しできたらと思います。
がんが見つかったら、まず最初に手術を勧められることがほとんどです。これは、がんだと思われる部分が本当に「がん」なのかを確定する方法は、唯一その部分を切り取ってきて顕微鏡で組織を見てみることだからです。手術をしなくても、がんかどうかの確定まではできるケースもあります。例えば、子宮頸がんは子宮の出口にできるがんなので、お腹をあけなくても膣の方から病気がある部分を切り取ることができます。通常は「ここが一番怪しい」という部分を少しだけ切り取る「組織診」で、がんなのかどうかを診断することができます。一方、卵巣がんは腫れている卵巣そのものをとるまではそれが「がん」なのかおそらくがんの手前の「境界悪性」なのか「がんに見えたけど良性」なのかを判別することはできません。
手術を行う目的は、がんの種類と進行具合によって多少異なりますが、多くの場合は、例え術前に「がん」だと確定できても、それがどの範囲まで広がっているのか、どういう特性を持った組織なのかを見るために、そして、できれば悪い部分を全部取り除いてしまうために行うのです。
がんは手術なんてしなくても消えるものだ、という意見もあるかと思います。これに対して私の個人的な意見は、「消える人もいれば消せない人もいる」ということです。がんの原因となる悪習慣をすべて改め、思考も改善し、なぜこのタイミングでがんになったのかをきちんと理解できた人は、もしかしたら手術をしなくてもがんが消えてくれるかもしれません。でも、それができる人はごくわずかだと感じています。例え生活習慣は変えられても、思考のパターンがそのままだったり、がんになることで学ぶべきことが受け取り切れないケースが多いように見受けられるのです。そのような人が、がんを「切らずに治す」とがんばって手術で切り取りきれるレベルだったものをむやみに進行させてしまうことはとても危険だと思います。
時々、「子宮頸がんのステージ3が様子を見ているうちに消えた」という体験談が出てきます。問診でそのように書いてくださる方もいらっしゃいます。よくよくお話を伺うと、「ステージ3」ではなくて、子宮頸がんの細胞診の結果が「クラス3」だったのが正常になったということのようです。おそらく「子宮頸がんが勝手に治った」という体験談の大部分は、この「クラス3」つまり異形成という状態から正常化したというものなのだと思われます。異形成はほっておいても正常化することが多いわけですから、「がんが自然に治る」のと勘違いしてしまっては危険です。
がんになったら絶対に手術しなければいけないというわけではありません。がんのある場所、進行具合、ご本人の年齢や全身状態によっては、手術をすること自体が生命予後を悪くするということもありうるでしょう。
一方で、子宮頸がんの初期など、早く見つけて適切な範囲をきちんと手術で取り除けば、それ以上の治療は全く必要なく完治できるものもあるということを理解しておく必要もあります。
手術を受けないデメリットについてきちんと理解して、手術をしないという選択をすることは間違いではありません。最も大事なことは、手術をしないという選択をした人が、手術をするという選択をした人に対してそれを否定してはいけないということだと思います。
日付:2015年10月1日 カテゴリー:日々の雑記
がんで死なないために最も重要なことは?
川島なお美さんの死や、北斗晶さんの乳がん手術の報道を受けて、がん治療についての様々な意見が飛び交っていますが、中には医療者から見ると明らかに間違っている内容や、今現在がんの治療を受けている方を混乱させてしまうような内容もあって、読めばよむほどモヤッとしてしまいます。
私がまだ研修医の頃、がんセンターに勤務していた時に担当させていただいていた卵巣がんの再発患者さんが教えてくださったことが、とても印象的でした。
「せんせ~、がんで死なないために一番重要なことって分かる?『いつ』『誰に』がんを発見してもらうかってことだよ」
その方は、がんの自助グループにも入っていらして、多くのがん患者さんと接する中で出てきた意見なのだと思います。その時も、今思い返しても、もっともな意見だと思うのです。
「いつ」発見されるか、つまりがんのごく初期の段階で発見できるか、手術もできない程進行した段階で見つかるかによって「予後」つまりどのくらいそのがんが「治せるか」またはどのくらい「生きられるか」は決まってしまうと言っても過言ではありません。
ある意味、誰が手術しても取切れるくらい初期の初期で見つかれば、がんで命を落とすリスクはほとんどないわけですし、逆に全身に転移しているような状態で見つかれば、その先化学療法を選択しようが自然療法を選択しようが生命予後にほとんど差は出ないわけです。
ちなみに、私の父親は食道がんの4期、つまり全身に転移してすでに「末期」といえる状態でがんが発見されました。自覚症状があったにもかかわらず、本人が半年以上放置していたのです。もちろん、定期検診なんて受けていませんでした。
発見された段階で、どのような治療を選択しても父親の生命予後はあまり変わらないだろうと分かりましたから、家族の立場としては「できる限り口から摂取可能な状態を保つこと」「わずかな可能性にかけて負担が大きい治療を行うよりも除痛を中心とした治療を行うこと」を希望しました。ただ、本人が何をどう説明しても(「身辺整理をし始めてください」と言われても)、がんは「治る」と思っていたため、化学療法を行うことを希望してしまったんですが・・・結局、全身状態が悪すぎて、化学療法は1回しか行えず、発見から8か月後にこの世を去りました。
「誰に」発見してもらうか、これは、がんを疑った段階で適切な検査や治療に導ける医師に出会えるか、そして、がんの状態に応じて最も有効な治療を選択できる医師に出会えるか、ということです。
川島なお美さんが、がんが発見されてから手術を受けるまでに半年も時間をかけてしまったことは、生命予後を悪くしてしまった一因と言わざるを得ません。もし、確定診断のためにもすぐに手術を受けた方がよいということを熱心に説明してもらっていたら、少しは早く有効な治療を受けられたかもしれませんが、どんな医師に出会っても本人が「納得がいくまで説明を求める」というスタンスでセカンドオピニオンを求めてドクターショッピングをしてしまっては、結果は同じだったのかもしれません。
大事なことは、治療を開始する時期を遅らせてしまわないこと、治療の有効性と体への負担のどちらが「より大きいのか」をきちんと見極めることです。そして、それらを一般の方が自分の知識だけで行おうとしても、なかなか難しいということを知っておかなければいけないと思います。
がんの治療を選択する上で、いわゆる西洋医学的な治療を何も受けないという選択も、本人が納得した上での選択であれば、大事な選択肢だと考えています。「どの治療法を選ぶか」も含めて、それがその人の「寿命」なのだと思うのです。例え生命予後が悪くなっても、抗がん剤は使いたくないと本人が考えていれば、その選択は本人にとって「正解」です。
ただ、その選択をする上で「選考にする情報」が間違っていては危険です。今後、ネット上に流れている情報の中でいくつか気になったものをピックアップしていきたいと思います。
日付:2015年9月27日 カテゴリー:日々の雑記
脳内独り言の影響力
昨日は、以前からずっと受けたかった杏奈先生のプライベートレッスンを、やっとやっと受けてきました。フランクリンメソッドについて知りたかったので、メソッドについての基本的な考え方や簡単なムーブメントで体の使い方を教えて頂きました。
中でも、一番興味深かったのが、イメジェリーやメタファーを使って身体機能を向上させるという視点です。簡単に言うと、脳がどの様な言葉を思い浮かべるかによって身体機能が変化するというものです。
レッスンでは、即興の腕の動きを「ネガティブな言葉を心の中で呟きながら」行った後に、「ポジティブな言葉を心の中で呟きながら」やってみました。言葉を口にしていないのに、端から見ていても、その動きをどの様な言葉を思い浮かべながら行っているか分かるんです。自分の体感も、もちろん全く異なります。
分かりにくい~と思った方は、片手でギリギリ持ち上がるくらいの重さの物を、「ついてない、バカ野郎、重い~」と言いながら持ち上げてみてください。その後に、「ついてる、ありがとう、軽い~」と言いながら持ち上げてみてください。重さが変わったはずです。
体の機能をコントロールしているのは、脳です。脳がどの様な信号を出しているのか、一番分かりやすいのが発している「言葉」だと思います。実際に口にしている言葉はもちろんですし、口に出していない「脳内独り言」も同じ影響があります。
この、脳内独り言、人は1日で何と2万回くらい語りかけているそうです。その言葉がネガティブな言葉ばかりだったら、体にどの様な反応が現れるか…想像できますよね?
ちなみに、口にしている言葉も、脳内独り言も、脳は「主語を見分けられない」という特性があります。つまり、他者に対して向けたネガティブな言葉を、主語を自分に置き換えて理解してしまうのです。逆もしかりなので、他者に対して誉め言葉や感謝の気持ちなどを常に発信していると、自分がそれらを受けとることになります。
脳内独り言は、ちょっと意識するだけで変えられます。無意識に、ネガティブな言葉を連発してしまったら、最後に「っていうのは嘘~」と笑い飛ばすとよいのだそうです。
自分の体は、自分がコントロールできる…それを、体感させていただいたレッスンでした。
日付:2015年8月15日 カテゴリー:日々の雑記
違いを認め合うということ
2日間にわたるコモンビートの公演は、大盛況のうちに無事幕を下ろしました。
猛暑の中、会場まで足を運んでくださった方々、本当にありがとうございます。3公演ともに、2階席までほぼ満員状態で、お客さんの反応も良くて、舞台と客席が一体となって最高の作品を作り上げることができました。たくさんの方達のサポートに、改めて感謝感謝です。
このコモンビートの活動に参加し始めてから、ずっと考えていたことがあります。「違いを認め合う」「個性が響き合う」って具体的にどういうことなんだろう・・・と。
私は以前、違いを認める=相手が正しいと受け入れる、ことだと勘違いしていました。だから、自分と異なる考え方や行動に対して、それを正しいと思おうとすればするほど自分を押し殺すことになって、なんだか苦しくなっていました。だって、違うものを正しいとするなら自分が「間違っている」ってことになってしまいますから。
違いを認めるということは、相手の考えや行動や選択を「そうなんだね」と、ただあるがまま受け止めるということなんです。そこに「ジャッジを入れない」ということが重要なんだということに気づいた時、やっと楽に相手を受け入れることができるようになりました。
あなたはそう考えるんだね、私は違うけど、でもそれもありかもね。
そうやって、客観的に、ある意味淡々と受け入れると、自分も苦しくなくなりますし、あえて「どちら側」という境界線を明確にひかなくてもよくなるのです。そして、相手をコントロールしようという意識がなくなります。線の「こちら側」に引っ張り込もうとする必要がないからです。
ジャッジを入れなければ、「理解されないことへの失望感」も和らぎます。自分の気持ちや立場を理解してほしいと思っても、相手にうまく伝わらなかったり理解してもらえなかったりすることってしばしば発生します。相手に「理解すること」つまり「自分側のラインに立つこと」を強要しようとすると、理解されないことへの怒りや悲しみがわいてきます。でも、理解できないことに対してジャッジをしなければ、「何で分かってくれないの~」と思わなくて済むわけです。「あ、分からないのね」で終わります。
以前は、産後の悩みや育児の悩みなど、男女間でものすごく意識のギャップがあるな、女性側の悩みを男性は理解してなさすぎるなと思っていました。今でも、この部分の相互理解がもっと深まればいいのにとは思っています。でも、理解できていないことに対して、それを責める必要はないのです。
ミュージカルの舞台を見にいらした方達が、何を感じ取って、そしてそれを日々の生活の中でどう活かしてくださるのか、私は「その先」に起きる変化が楽しみです。自画自賛になってしまいますが、そういった変化を起こす力がある舞台だったと思えるのです。
そして、そこから少しずつでも変化の波が広がっていけば、娘が大人になる頃にはもっともっと「楽に」個性が響き合う社会になってくれているのではないかな~。
日付:2015年7月29日 カテゴリー:日々の雑記
育児を楽しめなくてもいい
先日こんな記事を見つけて、「あ~こんなことを言われるからますます子育て中のママが追い詰められてしまうんだよな~」と感じました。
http://spotlight-media.jp/article/131622381010152972
私も以前、育児と家事でいっぱいいっぱいになったために色んな方にアドバイスや助けを求めたことがありますが、その時に似たような追い詰められ方をしたんですよね。
この記事、「オヤノミカタ」の視点で書いてあるようなんですが、本質的には「子育てを楽しいと感じられないあなたが悪い」と言っているようなものです。子育てを楽しいと感じられないなんて、やっぱり私は子育てに向いていないのね・・・とショックを受けてしまうママさんもいるかもしれません。
子育ては大変です。楽しいなんて感じられない時があって当然です。だから、私は子育てを「楽しもう」と思わなくてもいいのだと思っています。
どうせやらなければいけないことなのだから、大変大変と思わずに何か楽しめる要素を探してみようとか、できるだけ楽しめるように工夫してみようと、当事者が「自発的に」思うのはよいことです。嫌な仕事をイヤイヤやるより、少しでも楽しめることがないか視点を変えてみるというのは有効な方法ではあります。
でも、そもそも子育てを「楽しまなければいけない」という考えを他人から押し付けられること自体が、子育てで疲弊している母親にとっては負担になるわけです。
子育ての「先輩」たちが言ってしまうアドバイスで、最も破壊力が大きいなと感じたのは、「今が一番大変な時期だけど、でも一番可愛い時期よね」という言葉です。これは、親の介護で疲弊しきっている人に「最後に親孝行ができていいわよね。感謝しないと」と言ってしまうのと同じくらい、言われた本人にとっては大きなダメージになります。
どちらも、当事者が「自発的に」発するべき言葉であって、周りが押し付けてはいけないことなのです。
女性だから母性本能があるだろうとか、望んで産んだ子どもなんだから目の中に入れても痛くないくらいかわいいだろうとか、子育ては大変ながらもやっぱり楽しいだろうとか、そういった価値観の押しつけは、子育て中の母親にとっては苦痛なだけです。
比較的若い年齢で「今後妊娠は希望しないから」と避妊相談にいらっしゃる方の中には、「正直子どもがそんなにかわいいとは思えないんですよ。だから1人で十分なんです」という方もいらっしゃいます。子どもがかわいいと思えなかったり、育児が楽しいと思えなかったりすることを「母親失格」と思って自分を責めてしまう方も少なくありません。
そもそも、子育ては大変なんです。なぜって、人間らしい生活をしばらくの間あきらめなければいけなくなるわけですから。
ご飯を温かいうちに食べるとか、座って食事をとるとか、ゆっくり湯船につかって入浴するとか、一晩中邪魔されずにぐっすり眠るとか、行きたい時にトイレに行くとか、そういった「本来できて当たり前のこと」ができなくなるわけです。一時的なことであっても、小さなストレスの積み重ねは、育児を「楽しめない」ものにするには十分だと感じています。
大変なものは大変なんだと思っていいし、言ってもいいんです。「大変だけどでも楽しいよね~」なんて頑張らなくていいんです。「大変だからもう嫌!」って言っていいんだと思います。そう言えない空気を作ることは、母親を追い詰めて、虐待や殺害にまで追い込んでしまうことになりかねません。
育児に向いていない人が産むケースなんてたくさんあります。かく言う私も育児向きではありません。完璧主義で、計画性があって、予定通りに事が進まないとイライラする性格ですから、育児に向いているはずがありませんよね(笑)でも、子どもは欲しいと思いましたし、子どもを見てほっこりしたり「かわいいな~」とデレデレしたりすることもあります。
子どもがかわいいと思えなくても、育児を楽しいと思えなくても、それは母親の責任ではありません。母親が自分を責める必要もありません。「私はそう思えない」と周りに大きな声で言える環境こそが、本当に必要な「支援」なんだと思います。
HPV感染と子宮頸がん
今月は、自治体が配布している無料クーポンの使用期限が切れる月なので、「駆け込み検診」の患者様が増えていますね。クーポンが検診のきっかけになって異常が見つかるケースは、案外少なくありません。クリニックでも、普通に毎年検診を受けている方より、クーポンで検診を受ける方の方が異常が出る割合が多かったりします。
子宮頸がん検診で異常が出ると、しばしば質問されるのがHPV感染との関係です。子宮頸がんの原因のほとんどは、HPVへの感染なので、細胞に異常が出ているということはHPVに感染している可能性が高いと言えます。HPVに感染しているかどうかは、HPV検査をすればすぐにわかります。
みなさんが一番気にされるのは、このHPVがどこから感染したものなのか、そして今後HPVが「消えてくれるのか」ということです。HPVは性交渉によって感染するものなので、今までの性交渉の誰かから感染したものということは言えますが、誰からなのかを特定することは困難ですし、また特定する意味もありません。一度感染すると体から完全にいなくなることはないので、HPVを「退治する」ことを考えるのはあまり意味がありません。
HPVは性交渉の経験がある女性の約8割が一生に一度は感染することがあるくらい、ある意味ありふれたウイルスです。私はよく、「子宮頸部の『風邪』みたいなものだ」とご説明しています。
つまり、感染機会を持つところからがんになるまでの経緯を風に例えると理解しやすいのです。
*HPVに感染している人との性交渉=風邪をひいている人との接触
風邪をひいている人のそばにいたからと言って全員にその風邪がうつるわけではありません。でも、手洗いやうがいやマスクなどでできるだけ感染しないように予防はします。
HPVに感染している人と性交渉を行っても必ず感染するとは限りませんが、ワクチンやコンドームでの予防は大事です。
*HPVへの感染=風邪がうつる
予防をしていても風邪がうつることはあります。でも、ほとんど症状が出ないこともあれば、軽い症状で終わることもあります。
HPVへ感染しても、ただウイルスが「いる」というだけで細胞に何も変化が起きない場合もあります。HPV感染が「性感染症(STD)」ではないと言われるのは、感染したこと自体はまだ「病気」とは言えないからです。
*HPVが細胞に変化を引き起こす(異形成)=風邪症状が出る
風邪がうつった人の一部は、しっかり風邪症状が出ることがあります。でも、早めの治療を行ったり、自分の免疫力を高めればすぐに症状は改善し、重篤な病気を引き起こすまでには至りません。
感染したHPVが細胞に変化を引き起こしてくるとがんの手前の「異形成」という状態になります。この段階ではまだ「がん」ではないので、変化が軽い「軽度異形成」や「中等度異形成」であれば、自分の免疫力を高めてウイルスの活動を抑えることで、細胞が正常化していくことが期待できます。変化の強い「高度異形成」であっても、円錐切除という手術(早期治療)で完治できます。
*HPVによる細胞の変化がさらにひどくなってがんになる=風邪をこじらせて肺炎になる
本来風邪は、早めの治療できちんと対応すれば重篤な状態になることはありません。自然に治るものです。でも、対応が遅れたり極端に免疫力が下がったりしていると、「こじらせた」状態になって肺炎などの重篤な状態につながる場合があります。
「異形成」の状態がさらに進むと「上皮内がん」を経て「浸潤がん」へと進行していきます。この状態にまで進んでしまうと、大掛かりな手術や放射線治療などが必要になってきます。HPVに感染した人の約1000人に1人が、何もしなければがんまで進行していきます。この状態まで進行しきる前に「早期治療」できるようにするのが、検診の役割なのです。
子宮頸がんは、ワクチン接種と適切な検診で必ず予防できるものです。
「めんどくさい」なんて言わずに、毎年しっかり検診を受けてくださいね。
日付:2015年3月12日 カテゴリー:子宮頚がん,子宮頸がん検診,日々の雑記
月経血カップやジェムリンガは安全か?
最近、「月経血カップ」や「ジェムリンガ」などの自分で膣内に挿入するタイプの商品について、「本当に安全なの?」というお問い合わせを頂くことが増えてきました。
それぞれの商品が安全なのかを説明する前に、そもそも膣内に「異物」を挿入するということについてお話ししておきましょう。
膣内に「異物」を挿入することは、短時間であれば可能です。なぜなら、そもそも膣内は男性性器が挿入されたり、赤ちゃんが通り抜けてくることが可能な場所ですから。コンドームやタンポンや大人のおもちゃ的なものなど、いずれも一時的に挿入することはできますし、必ずしも医療材料で作られたものでなくても、短時間であればトラブルになることはあまりありません。
ただし、「入れっぱなし」にするとトラブルを引き起こすことがほとんどです。これまで私が見たことのある膣内異物は、外れてしまったコンドーム・タンポン・ペンのキャップ・子宮頸がん自己検診用キットのキャップなどです。いずれも、膣内に入ってから数日から数週間が経っていましたから、異臭を伴うおりものが増えており、日数が経っているケースでは膣の壁は赤くただれた状態になっていました。膣内異物も、時間がたつと膣の壁に強い炎症を引き起こして「肉芽」というものを作ってしまうことがあります。
また、膣の中は弱酸性のため、酸に弱い成分で作られたものを膣内に入れるのはとても危険と言えます。
月経血カップは、日本では「生理用品」の条件に当てはまらないので生理用品として販売されていませんが、海外ではナプキンやタンポンと同じカテゴリーで販売されているようです。素材はシリコンですから、入れっぱなしにしなければ膣内で異常な反応を引き起こすことはないと考えられます。
通常、たまった血液を捨てるために、数時間ごとにとりだしますから、感染や炎症のリスクは低いでしょう。ただし、不潔な手で挿入したり、使い終わった後の煮沸を行わなかったりしたら、不衛生になる可能性はあります。あくまで、販売元が指定している正しい使い方を守るというのが、安全に使用する上で必要な条件になってきます。
膣の浅い位置に入れるもののようですので、タンポンのように「入れたことを忘れて入れっぱなしになってしまった」といったトラブルが起きる可能性は低いと考えられますが、月経の終わりかけに使う場合は注意が必要かもしれませんね。
ジェムリンガは、宗教団体がベースで販売しているので、使用されている材料が衛生材料でもなければ医療材料でもありません。おそらく、水晶などのパワーストーンを一時的に膣内に入れても、その石が溶け出すなんてことはないでしょう。ただ、使われている金属部分が劣化していくリスクはあると思われます。また、月経血カップと異なり、一定時間ごとにとりだすのではない場合、つまり「入れっぱなし」にしてしまう可能性がある場合は感染や炎症を引き起こすリスクになります。
パワーストーンが「気」の流れを改善したり、エネルギーの浄化をしてくれることは私自身も経験していますので、パワーストーンをヒーリング的に使うことは問題ないと思います。でも、本当に力のある石だと、わざわざ膣内に入れなくても効果があるんですよね。第1チャクラや第2チャクラに必要なパワーストーンを置いたり、子宮の位置にお腹の上からパワーストーンを置くだけで十分効果は得られます。
ジェムリンガを推奨している団体は、性について開放的にとらえることを推奨しているようですが、自分の性を素直に受け入れるということと毎日性についてばかり考えるというのはちょっと異なります。性について肯定的すぎることは、性を否定することと同じなんです。つまりどちらもベースにあるのは「固執」です。
毎日便通がある人は、いちいち「今日はお通じがあった」なんて意識しませんよね。でも、便秘がちの人は「今日はスムーズには出た」「今日は出ない」といちいち便の事が気になります。性を「ナチュラルに」捉えられていれば、前者のように毎日そのことを特別に取り上げなくても、ちゃんと自分の性を大事にしてあげられるのです。
膣内異物は婦人科では珍しくないトラブルの1つです。
膣内に入れるものを使った後に少しでも異変を感じたら、すぐに婦人科を受診するようにして下さいね。
コミュニケーションは母親から学ぶ
もうすぐ4歳になる長女は、割と唐突に無茶なリクエストをしてきます。
保育園に出かける直前に「髪の毛結んで」と言ってきたり。ご飯メニューですでに準備をしているところに「今日はパンが食べたい」と言ってきたり。もう日が暮れる頃になって「メリーゴーランドに乗りたい」と言い出したり。昨日着たお気に入りのお洋服を今日も着たい(洗濯中です…)と言い張ったり。
先日は、保育園で節分イベントを体験してきたので、帰り道を歩きながら満面の笑顔で「『えほうまき』食べたいな~。お母さん作ってよ」とリクエスト。すでに夕食の献立は朝のうちに用意していて、温めればよい状態にしているので、当然「えほうまき」は用意しておらず。仕方がないので、用意していたサラダの具を使って普通のご飯で海苔巻を作ったら喜んで食べてくれました。
娘にとっては、それが「えほうまき」かどうかはきっと重要ではないのです。自分のリクエストに対して、どれだけ私が応えたか、応えようとしたかなんですよね。
もちろん、なんでも言うことを聞くわけではなく、ワガママと思われるリクエストについては「ダメ」と言うこともあります。例えば、ご飯は食べたくないけどチョコが食べたいとか、テレビを見ながらご飯を食べたいとか、お友達が使っているおもちゃを独り占めして遊びたいとか・・・そういったリクエストは、なぜダメなのかを話して「自分の欲求が通らないこともある」ことを教えるようにはしています。
でも、冒頭の無茶ブリって「ワガママ」ではないと思うんですよね。保育園に出かける「直前」なのはこちらの都合であって、娘的にはただ髪の毛をカワイクして欲しいと思い立っただけです。
こういったことを自分の母親に話すと、しょっちゅう「よくわがままに付き合っているよね~」という感想が返ってきます。自分でも、なぜそこまで娘の相手をするのか、はっきりわからずにいました。
何となく、いつも仕事をしていてさみしい思いをさせているという「罪悪感」があるから、娘の言いなりになろうとしてしまうのかな、なんて思っていたのですが・・・
最近になって、それは「罪悪感」ではなく、娘には「お母さんに言えばちゃんと対応してもらえる。自分の声を聞き入れてもらえる」ということを体感して欲しいと思っているからだということが分かってきました。
メンターの本田晃一さんによると、人間関係やコミュニケーションは「母親」から学ぶのだそうです。だから、人間関係の窓口となる私が、「言えば通じる」「自分の事を受け止めてもらえる」「正当に要求すれば願いはかなう」といったことを体現して、言いたいことはちゃんと言えるコミュニケーションを学んでほしいと思っているんですよね。
逆に言ったら、私のように「言っても通じない」「訴えても無駄」という「あきらめのコミュニケーション」を学んで欲しくないと願っていることがやっとわかってきました。
私から見た母親は、こちらが言ったことをそのまま受け入れてはくれない存在でした。一見受け止めているように見えるのですが、こちらの言葉を自分を正当化する方向に脳内変換したり、都合の悪い部分は聞こえなくなったりするのです。おそらく、母親が育ってきた環境で自分の身を守るために身に着けた、ある意味必要な自己防衛反応なんだと思います。なので、そのことで母を責める気持ちはありません。そうしなければやってこれなかった環境が、母にはあったのだと思います。
ただ、子どもの立場からすると小さい頃から、「言っても分かってもらえない」「訴えても受け入れてもらえない」ということを繰り返していると、「どうせ言っても無駄だから」というあきらめが出てきて、自分の思いを口にしなくなるんですよね。だって、分かってほしくて言っても分かってもらえなかったら傷つくじゃないですが。だから最初から悲しい思いをしないように、自分の気持ちを封じ込めてしまうんです。
知らず知らずのうちにそういったコミュニケーション方法を学んでしまっていましたが、私は幸い素敵なメンターに巡り合えたので、それを大人になってから修正することができました。
本田晃一さんから学んだのは、「相手の畑を耕さない」コミュニケーションの方法です。自分が投げかけた言葉に、相手がどう反応するのかに「責任を持たない」という方法です。例えば、相手に分かってほしくていろいろ訴えても相手がそれを理解しなかったり受け入れてくれなかったりしても、それに対して「なんでわかってくれないんだ~」とか「受け入れなさいよ」と思わないということです。相手が自分の言葉で「傷ついた」と言ってきても、それに対して罪悪感を持ったりしないということです。
ただ、「ああ、あなたはそう受け止めるのね。私はこれが伝えたいだけよ」とボールを投げて、ボールの行き先をコントロールしようとはしないのです。
この方法で、昔の母とコミュニケーションをとっても傷つきません。今の母親でも同様です。もちろん、親子なので完全に客観視できずにイラッときたりすることもありますが(笑)
娘の無茶ブリは、ある意味私が小さい頃やりたくてもやれなかったことをやって見せてくれているのだと思います。
そして、私は娘から、「どんなに無理なリクエストをしても愛される存在」となりうることを学んでいるのだと思います。
きっと、本田晃一さんのコンサルを受けていなかったら、私も母のようなコミュニケーションを受け継いでしまっていたと思います。こうやって、親子間の負の連鎖をゆる~っと癒して行けるのも、コンサルのおかげです。
対面のグループコンサルの参加募集は、もう締め切られてしまったようですが、オンラインコンサルは随時参加できるそうです。
オンラインコンサルは、どなたでも受けていただけるものです。
こちらの画面から詳細が見れますので、気になった方はご覧になってみてくださいませ~。
14才の緊急避妊
先日緊急避妊を希望して14歳の中学生が1人で受診されました。
緊急避妊薬を処方する時は、必ず「いつもはどのように避妊していますか?」という質問をします。
14歳のその患者様は、臆することなくさらっと「いつもはコンドームで」と答えてくださいました。セックスを行うことは、彼女にとって当たり前のことのようでした。
診療を行う上で大切にしていることは、何歳であってもどのような状況であっても、その患者様を否定したり責めたりはしないことです。 なので、その患者様にも普通に緊急避妊薬を処方し、今後の避妊についてきちんと考えて欲しい旨をご説明しました。
14歳がセックスをすることをどう思うかは、人それぞれだと思います。
昔は「15で姉やは嫁に行き」なわけですから、もしかしたら14歳でセックスするなんて早すぎる!と思うことは、偏見なのかもしれません。
でも、「親の立場」で考えると、やっぱり中学生の娘にセックスはしてほしくないと思うだろうな~、と考えてしまうわけです。
私自身2人の娘を持つ母親ですが、娘が14歳で緊急避妊が必要な状況になっていたと知ったら、多少なりとショックを受ける気がします。
もし、自分の娘が14歳でセックスをしていたとしたら、きっとこんな風に話すだろうなと考えています。
まず最初に伝えておきたいのは、セックスは悪いことでもないし、不潔なことでもないし、むしろとても素晴らしいコミュニケーションの方法だよ。
でも、同時にリスクがあるものでもあるから、ちょっとだけお話しさせてね。
あなたの母親として、そして、ちょっとだけ先を歩いてきた同じ「女性」として、伝えておきたいことがあるの。
何歳だからセックスしてはダメなんてことは言うつもりはないし、もしあなたが今の彼との関係においてセックスはとても大切で、セックスをすることで幸せを感じられるのであれば、それを否定しようとは思わない。
でも、もしほんのわずかにでも「まだ早いかな」とか「本当にしていいのかな」とか、ネガティブな気持ちや後ろめたい気持ちがあるのだとしたら、今はセックスをするよりも先に、その気持ちを正直に彼に伝えることの方が大事。
そして、自分の気持ちを大事にして、どうやったら自分の体や心をきちんと守れるのかを学んでほしい。
セックスは素晴らしいコミュニケーション方法だけれど、同時に「安易な」方法にもなりうるから、他のコミュニケーション方法を学ぶ前にセックスばかりに頼ってしまうことは、彼といい関係を保つ妨げになってしまうかもしれないよ。
セックス以外のコミュニケーションをもっと楽しんだ方が、より深い関係になれるものなんだよ。
そして、ちゃんと色々考えて出した結論が、やっぱりセックスは必要ということであれば、安全にセックスをするために必要な知識をきちんと身に着けて欲しい。
セックスには、「妊娠」と「性感染症」というリスクが伴うもので、それらのリスクを背負うのは多くは女性側だから、女性であるあなたが自分で自分の身を守る必要があるんだよ。
もし彼が「コンドームを使いたがらない男性」なら、悪いことは言わないから今すぐに別れなさい。
あなたはとってもいい女なんだから、そんな男で妥協するなんてもったいない。
絶対に、もっとあなたの事を心から大切にして、本当に愛してくれる人が見つかるから、自分本位のセックスをするような男性はあなたからさよならした方が幸せになれると思うよ。
こんなにまどろっこしいことを話すのは、私にとってあなたがとても大切だからだよ。
できれば傷つくようなことはして欲しくないし、幸せに恋愛を楽しんでほしいと願っているからなんだよ。
あなたと恋バナができるのは、とても楽しいことだから、何でも話してくれると嬉しいな。
実際、娘たちが「お年頃」になった時に、どんな風に接することができるかは、まだわかりませんが、きっとその頃には娘たちは私の職業の事も分かっているでしょうから、その点も踏まえてお話ししていくことになるでしょうね~。
ちなみに、今はまだ、長女に聴診器を当てると「お母さん、お医者さんみた~い」と言われてしまいます・・・










