日々の雑記
やっと臨月に入りました
いつもクリニックをご利用くださってありがとうございます。
おかげさまで無事臨月に入り、出産までカウントダウンとなりました。
出産はいつになるか分からないため、出産に伴う診療時間や診療枠の変更で患者様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をいただければ幸いです。
ご利用の患者様にご不便をおかけすることには、大変申し訳ないと感じていますが、個人的には、妊娠・出産のために女性がお仕事をお休みすることを「迷惑」とは考えない社会を目指したいと考えています。
残念ながら、妊娠・出産を「個人の勝手」ととらえてしまう風潮が社会全体や一部の企業にはあるように感じることもしばしばあります。
実際は、妊娠・出産は個人のレベルで抱えるものではなく、社会全体が応援すべき大きな社会貢献であり、未来を作り出す大切なお仕事です。
私自身が妊娠・出産・子育てを経験しながら仕事を続けるということを実践してみて、ただ仕事だけをしている時の3倍以上の負担だということを実感しました。逆に言えば、妊娠・出産・子育て中の女性に一般男性と「同じ仕事」をするようにと求めることは、一般男性に仕事量を3倍以上に増やせというようなものなんです。
そういったことをちゃんと理解して、妊娠・出産を控えた女性をサポートする「あたたかい意識」が社会にも企業にも必要だと思います。そして、妊娠・出産をする女性自身は、周りの協力に感謝は必要だけれども「申し訳ない」と思う必要はないということを心にとめて、もっと堂々と胸を張って「母親」になってほしいなと感じています。
日付:2013年8月19日 カテゴリー:日々の雑記
検診で異常が見つかったら…
検診を受けて異常が見つかると、多くの患者様は大変ショックを受けてしまわれます。
何か症状があって検査を受けた場合と異なり、単なる「検診」はご本人が「何も異常があるはずがない」と思って受けていることが多いので、どうしても心の準備が何もない状態で結果を受け取ることになってしまいがちなんですよね。
でも、本来「検診」は、こういった症状が出る前の初期の異常を見つけることが目的なので、検診で異常が見つかったというのは、ラッキーと言えます。
「病気が見つかって、なんでラッキーなんだ!」と思われるかもしれませんが、病気というのは心や体からの何らかのメッセージです。それに早く気づいてあげられたということは、心身にとってはラッキーなんですね。
もし検診を受けていなければ、症状が出るまで、つまり病気がかなり進行するまで気づくことができず、取り返しがつかない段階でやっと見つかったり、大掛かりな治療が必要になっていたかもしれません。
子宮頸がんの検診で言えば、当院で不正出血などの症状が何もなく検診だけを受けた方で異常が出たケースは、すべて「上皮内がん」以下の病変でした。つまり、経過観察で大丈夫なレベルか円錐切除という簡単な手術のみで完治が可能なレベルまでで見つかっているということです。ちなみに、不正出血やおりものの異常で検査を受けた方の中には、残念ながら浸潤がんの方が数名いらっしゃいました。
子宮頸がん検診で異常が見つかっても、中等度異形成までなら3か月ごとの細胞診を受けるだけで治療に進む必要はありませんし、万が一病変が進んでも円錐切除までで済みます。高度異形成や上皮内がんであっても、円錐切除をきちんと受ければ、ほぼ完治が可能ですから、子宮を失わずに済みます。
もちろん、妊娠前の方が円錐切除を受けることによって、将来の不妊症や流産・早産のリスクを作ることにはなりますから、できることなら手術を受けずに済んだ方がいいわけですが、進行がんになってから行う治療に比べれば、負担は非常に少ないと言えます。
日本人の検診受診率は、残念なことに非常に低く、すべての年代を平均してもわずか20%程度にとどまっています。子宮頸がんが増えている10代や20代の方の受診率はもっと低く、10%以下なんですね。
中には、異常が見つかるのが怖いから検診を受けない、という方もいらっしゃいますが、それは本末転倒です。毎年検診を受けることによって、異常がなければ「安心」を得ることができますし、異常が見つかってもその異常とどのように付き合っていけばいいのか、早めに注意することができるわけですから、検診はぜひ受けていただきたいなと思います。
日付:2013年6月23日 カテゴリー:日々の雑記
あなたの主治医はあなた自身
クリニックには様々なお悩みを抱えた患者様がご相談にいらっしゃるのですが、中には「どの病院でも『異常ない・気のせい』と言われたけれど不調が続く」と訴えて来られる方もいらっしゃいます。
検査をして異常が見つかる場合もありますし、やはり何も異常がなく症状に合わせてお薬を処方したら状態が改善することもあります。
でも、何をしても改善しないというケースも実はあるんですね。「ここに来れば治ると思ったのに…」とガッカリされてしまうこともあるのですが、医者は基本的に病気を「治す」ことはできません。
医者ができることは、検査で現在の状態を客観的に分かるようにお示しし、そこから考えられる体からの「メッセージ」をお伝えすることと、いくつかの治療を提案して「自分の力で健康になる」ことをサポートさせていただくだけなんです。
薬は症状を抑えてくれますが、あくまで一時的に心身にとって楽な状態を作ることで、メッセージを発している自分自身と向かいやすくするだけで、病気を治しているわけではありません。
なので「不調が治らない」方には、治らない理由があるわけです。
多いのは、せっかく心身が「このままではいけませんよ」とメッセージをくれているのに、それに耳を傾けようとしないケースです。この場合、不調を治してしまうとメッセージに気づくことなく悪習慣を続けたり、抱えている問題と向かい合おうとしなかったりしてしまうので、本人の心身にとっては不調がなくなっては困るんですね。だから、メッセージに耳を傾けるまで不調は続きます。
この場合、不調を「治しきる」ことはご本人のためにならないこともあるので、本当の問題にご本人が気づくまでそっと見守るしかないこともしばしばあります。
また、不調であり続けることによって「セカンダリーゲイン」がある場合も、何をしても改善しなかったり、いったん今ある不調が改善してもすぐに別の不調が出てくることが多いように思われます。
セカンダリーゲインというのは、その不調があり続けることによって得られるメリットです。ものすごく単純な例を挙げると、母親になかなかかまってもらえない子どもが病気になると優しくしてもらえたりずっと一緒にいてもらえるので病気であり続けようとする、といったパターンです。
本人は「健康になりたい」「よくなりたい」と口では言っていても、潜在意識が「病気であり続けたい」と認識しているので、何をしてもよくならないという状態が続きます。
セカンダリーゲインが病気によってではなく、本来の問題解決方法で得られるものであると分かれば、病気は必要なくなるので不調は治っていきます。
何をしても不調が良くならない場合は、一度心身からのメッセージを無視していないか、何が自分にとっての「本当の問題」なのか、じっくり見つめ直してみるといいかもしれません。
自分の体のことを一番よくわかって、きちんとメンテナンスしてくれるのは自分自身です。
つまり、最高の「主治医」は実は自分自身なんですね。
私の妊活法をご紹介します
クリニックをご利用の患者様の中にはお気づきの方もいらっしゃると思いますが、現在2人目を妊娠中です。
2人目の妊娠は、前回よりも自分の年齢が上がっていることを考えると、もっと苦労するかなと思っていたのですが、実は避妊をやめて1クール目ですぐに妊娠が成立しました。
産後から次の妊娠の時期を色々考えて、できる妊活はずっと行ってきたので、それがある程度効果的だったのかもしれないですね。
あくまで個人の「経験談」レベルですが、私が行ってきた妊活法をご紹介したいと思います。
1)定期的な運動=加圧トレーニング
産後2ヶ月目から、加圧トレーニングのジム通いを再開しました。
ダンスのレッスンも再開していましたが、時間的にコンスタントに通うことが難しかったので、クリニックと同じテナントビルに入っている加圧スタジオにお世話になったんです。
産後の体型戻しという目的も大いにありましたが、一番の目的はトレーンイングによるインスリン抵抗性の改善です。
私は「形態学的多のう胞性卵巣症候群」のために排卵障害の傾向があるので、インスリン抵抗性(血糖値が急激に上がりやすくインスリンというホルモンがうまく働きにくい)という体質的な「弱点」があります。このインスリン抵抗性は、妊娠を目指す人にとっては、妊娠前も妊娠中も大敵なんですね。
加圧トレーニングによって成長ホルモンの分泌が促されることが、インスリン抵抗性の改善につながるというデータもあるようです。また、加圧トレーニングでなくても、コンスタントな運動はインスリン抵抗性の改善に有効です。
さらに、トレーニングによって血行が良くなるので、骨盤内の血行改善や冷え性の改善にも有効だったのではないかと思われます。
2)食事改善=SS8ダイエットプログラム
授乳中は極端なカロリー制限はできませんので、断乳してすぐにクエスト社のSS8というダイエットプログラムを実行しました。
ダイエットと言っても、私の場合は体重を落とすことが目的ではなく、糖質制限によるインスリン抵抗性の改善が目的です。
プログラム実行前のヘモグロビンA1cが5.2という年齢的には微妙な高さだったのですが、半年で4.9まで下げることができました。ちなみ、30代ではヘモグロビンA1cは5未満が理想です。
3)体質改善=漢方&アレルゲン除去食
妊娠を目指す2ヵ月前から、駆お血剤である漢方を継続的に飲みました。駆お血剤の中には妊娠中は飲まない方がいい物もあるため、私は妊娠を目指す直前まで服用して、避妊をやめるタイミングからは飲まないようにしましたが、種類を選べば妊娠成立直前まで飲んでも問題ありません。
また、遅延型フードアレルギー検査で卵と小麦に強い反応があったので、3ヵ月間はそれらの食品を完全除去し、その後も卵はできるだけ避けるようにしていました。
4)避妊&卵巣保護=低用量ピル
ちょうど娘の1歳のお誕生日の前日に月経が再開したこともあり、断乳直後から低用量ピルの服用を再開しました。仕事の都合で確実な避妊が必要でしたし、何よりも次の妊娠に備えて卵巣と子宮をきちんとお休みさせてあげておきたかったからです。
ピルは排卵を抑えるために、卵巣にとっては毎月無駄な排卵を繰り返すという重労働から解放してくれる、とっても優しいお薬なんです。また、私のように排卵障害がある人にとっては、ホルモンバランスを整えて服用後の排卵がスムーズになるようにしておけるので、「数か月後に妊娠希望」という場合にはお勧めの卵巣保護方法です。
5)排卵誘発=セキソビット&HCG
上の子の妊娠も同じ治療を行いましたが、今回も初めから排卵誘発をしました。年齢を考慮すると、自然サイクルで数か月を無駄にするより、妊娠率を上げる方法をとって効率よく妊娠を目指した方がいいと思われたからです。また、ピルを飲み終えたあとすぐの方が卵巣が元気なので、できるだけ服用中止後から時間をおかずに妊娠できるようにと考えました。
同じ排卵誘発剤であるクロミッドではなくセキソビットを選んだのは、私の排卵障害が軽度であり「自然排卵もするけど時間がかかる」という程度であることと、ピル服用直後は子宮内膜が薄くなっているからです。セキソビットには、子宮内膜を厚くしてくれる効果があるので、排卵を後押しするのと内膜の厚みを回復させるという両方の目的で使用しました。
これらのどの「妊活」が功を奏してすぐに妊娠したのかは分かりません。
ただ、排卵誘発以外はいわゆる「治療」ではなく、当たり前に行える日ごろのケアなんですね。
これから妊娠を目指したい人も、すでに妊娠を目指している人も、こういった日々の積み重ねを大切にしていってほしいなと思います。
日付:2013年5月22日 カテゴリー:日々の雑記
AMH検査の意味
AMH=アンチミュラー管ホルモンの検査についてご質問をいただくことが多くなってきました。
この検査は、AMHというホルモンを測ることによって、「あとどのくらい排卵し続けることが可能か」を予測する、つまり卵巣の予備能を予測する検査とされています。
正確には、排卵の能力というよりも、これから排卵するためにスタンバイしている卵子の「元」になる細胞の壁から出ているホルモンを測定しているので、「排卵の能力」と完全にイコールとは言えないのですが。
この検査を受けた方がいいか、という質問に対しては年代によって答えが違ってきます。
20~30代の方は、早発閉経の傾向がないかどうかを確認するという意味では意味のある検査だと思われます。20代でも月経不順がある方や、30代の方は検査する価値はあるでしょう。
ただし、検査結果のとらえ方を間違ってはいけません。この検査はいわゆる「正常値」というものがあるわけではなく、年齢別に「基準値」が設定されています。「あなたのAMHは20~24歳レベルですよ」といった感じで結果が出るので、自分の本来の年齢より高いのか低いのかを見る感じになります。
なので、結果が「正常」だったからと言って、「まだまだ妊娠を先延ばしにしても大丈夫ですよ」という意味にとらえてしまってはいけないのです。あくまで「年齢相応又はそれ以上のスタンバイしている卵があります」というだけで、その「卵」が妊娠に適しているかどうかは別問題なんですよね。
この検査は、「異常値」が出た時のみ判断材料になります。つまり、年齢より数値が低かった場合、卵巣の働きが失われるスピードが普通の人より早い可能性があるということです。結果が悪かったからと言って「妊娠できない」というわけではありませんが、少なくとも「妊娠を目指す時期を早めに設定した方がいいですよ」ということは言えます。
どちらかというと40代またはもうすぐ40歳という方が検査を希望されるケースが多いのですが、実はその年齢になってくると検査をする意味があまりなくなってきます。検査を希望される方の多くが、「今後妊娠可能かどうかを調べておきたくて」検査したいとおっしゃるのですが、前述の通り、例え検査に異常がなかったり年齢より数値が良くても「安心材料」にはならないからです。
40歳以上の方は、AMHの結果が良くてもすでに妊娠率は低下しています。排卵する力は十分残っていても、卵子の「質」が妊娠に向かなくなってきているからです。AMHで安心を得ようとするのではなく、妊娠を希望するのであれば一刻も早く妊娠を目指せる環境を整えて、不妊検査を受け、効率よく妊娠を目指していった方が現実的です。
AMH検査は保険の範囲外になりますので、自費での検査になります。
クリニックでも検査を受けていただくことは可能ですので、ご希望の方はご予約の際に詳細をご確認くださいね。
日付:2013年5月19日 カテゴリー:日々の雑記
女性ライフクリニック新宿
私が女性医療の勉強をするために勤務させていただいていた、ウィミンズウェルネス銀座クリニックの対馬ルリ子先生が、新宿の伊勢丹に新しくクリニックをオープンされました。
私も、月1回くらいの頻度でお手伝いさせていただいています。
伊勢丹の地下2階にあるビューティーフロアの一角にあるので、お買い物ついでにフラッと立ち寄ることもできますし、日曜日も診療しているので、働く女性にとっては便利ですね。
緊急避妊やピル処方はもちろん、ちょっとした健康相談も受け付けていますから、お気軽にご利用くださいませ。
「女性ライフクリニック新宿」
あなたが健康でいつでも美しく輝けるための新しい形のメディカルサロンです。
予約なし、健康保険証なしでいつでも受診できます。
〒160-0022
東京都新宿区新宿3丁目14番1号
伊勢丹新宿店 地下2階
TEL: 03-6273-1220
http://wlc-s.com/
院長・佐藤久美(平成5年北里大学医学部卒業・2012年9月12日より「女性ライフクリニック新宿」院長)
2012年9月12日開院
日付:2012年10月15日 カテゴリー:日々の雑記
アクシダームの美肌効果
ようやく過ごしやすい季節になってきた感じですが、空気の乾燥はまだまだ気になりますね。
この時期から注意が必要なのは紫外線です。
暑くなる前に紫外線の量は一気に増えてきますので、すでに厳重なサンブロックが必要なんです。
妊娠中から産後にかけて肌の状態が色々変化していましたが、産後1年たってようやく元の状態に戻ってきたのかな~という印象です。
ただ、年齢のせいなのか、ちょっと手を抜くとすぐに乾燥するようになってきました。
娘のお世話に手をとられて、毎日コットンパックをしたりはできないことも影響しているかもしれませんが。
あまりに乾燥が気になったので、久しぶりにアクシダームで美肌ケアをしてもらったところ、肌がもっちり柔らかくなりました。
しっかり保湿ができると、肌の色が一段明るくなるので美白にもなるんですよね。
改めて、アクシダーム効果の即効性を実感しました。
もちろん、お肌の状態を保つには日々のお手入れが一番重要なのですが、いざという時のスペシャルケアには強い味方です。
日付:2012年4月27日 カテゴリー:日々の雑記
乳児用粉ミルクの放射性セシウム汚染について
粉ミルクから放射性セシウムが検出されたというニュースは、乳児を抱えるお母さんにとってはショックの大きい報道ですよね。
私は完全母乳で育てているので、粉ミルクを使うのは離乳食でホワイトソースを作る時くらいなのですが、思わず該当商品ではないことを確認しました。
この件について、日本産婦人科学会が見解を掲載しています。
よろしかったら参考にしてみてください。
http://www.jsog.or.jp/news/html/announce_20111208.html
日付:2011年12月8日 カテゴリー:日々の雑記
お誕生日のお祝い♪
今日は35回目のお誕生日だったので、クリニックのスタッフにお祝いしていただきました。
おかげさまでクリニックもたくさんの方にご利用いただき、本当に充実した毎日です。
毎日支えてくださっているスタッフや家族に感謝感謝ですね。
日付:2011年11月21日 カテゴリー:日々の雑記
子宮頸がん4価ワクチン「ガーダシル」の公費助成について
先週発売された子宮頸がんワクチン「ガーダシル」ですが、公費助成対象になるかどうかは未定でした。
国の指針としては、ガーダシルも公費助成対象として承認するという事が発表されましたが、実際に無料で接種できるようになるかどうかはそれぞれの自治体の決定によります。
横浜市がガーダシルを公費助成対象とするのかどうか問い合わせたところ、来週には方針を発表するとのお返事でした。
現時点では公費助成となるかどうかは分かりませんが、両方無料になるのであればガーダシルを接種したいとお考えの方は、来週まで待ってからご予約をいただいた方が確実です。
もし、横浜市でもガーダシルが公費助成対象となった場合、サーバリックスと同様に供給量に限りがあるため、公費助成対象年齢の方に優先接種していくことになります。
つまり、もし横浜市がガーダシルを公費助成対象にしますと発表したら、それ以降しばらくは自費で接種をご希望の方にガーダシルも接種できなくなる可能性があります。
自費での接種を検討中の方は、公費助成対象となる前に接種を開始しておいた方が接種を先延ばしにしなくてすむでしょう。