ピルについて(処方の流れや料金)

当院のピル処方の流れ

婦人科でのピル処方の流れや、検査をせずにピルだけ処方してもらえるかについて説明します。

1.問診表の記入

ピルを飲んではいけない人に当てはまっていないかどうかをチェックします

2.血圧の測定

3.医師との面談

ピルの効果や副作用についてご説明し服用するピルの種類を選びます

4.検査・内診

希望された方のみ検査を行います
★ピルの処方のために特別な検査は必要ありませんが定期的ながん検診と血液検査をお勧めします

★他の病院の検査結果や健康診断の結果があればご持参下さい

★生理痛や生理不順の治療のためにピルを服用する場合は超音波検査やホルモン検査を行います

5.服用方法の説明

看護師から服用方法・注意点についてご説明します

6.処方・お会計

自費のピルはすべて院内処方です。お会計の際にピルもお渡しします。

保険のピルは院内処方の場合と院外処方の場合があります。院外処方の場合はお近くの薬局で薬剤をお受け取りいただきます。

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ピルとは?

ピルは「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」という2種類の女性ホルモンが混ざった合成ホルモン剤です。含まれているホルモンの量ができる限り少なく抑えてあるもので避妊目的で発売されているのが「OC(低用量ピル)」です。治療目的で発売されているものは、「LEP(低用量ピル・超低用量ピル)」です。

>>ピルについて詳しく

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ピルの作用

ピルの主な作用は、卵巣をお休みさせて排卵を抑えることです。それ以外にも、子宮内膜を厚くさせない作用や子宮の入り口の粘液を変化させて精子を入りにくくする作用があります。

ピルの作用

>>ピルについて詳しく

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ピルのメリット

ピルには避妊以外にも、次のようなさまざまなメリットがあります。

  • 月経周期が規則正しくなる
  • 月経痛が軽くなる
  • 月経量が減る
  • 貧血の改善
  • ニキビや多毛の改善
  • 卵巣がん・子宮体がんの予防
  • 良性乳房疾患の予防
  • 骨盤内感染症を減らす

 

これらの効果を期待して月経痛・月経不順・PMS・子宮内膜症などの治療にピルが活用されています。

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ピルのデメリット

主なもの

  • 吐き気
  • 不正出血
  • 乳房の張り
  • 頭痛
  • むくみ、など

 

これらの症状が出るのは初めの1~2ヶ月で、飲み続けているうちに治まってきます。

血栓症

タバコを吸う人や体重が多すぎる人などは注意が必要ですが、リスクのない健康な女性ならピルを飲んでいない人が血栓症になるリスクとほとんど変わりません。

こんな勘違いしていませんか?

ピルを飲むと太る
低用量ピルや超低用量ピルはホルモン量が非常に少ないので体重増加はおきません

ホルモン剤は癌になる
低用量ピルによって癌が増えることはありません

ピルは将来不妊になる
避妊効果があるのはピルを飲んでいる間だけです。服用をやめれば1~3ヵ月後には排卵周期に戻ります

ピルは自費なので高い
ピルにかかる費用は自費のものでも1か月2000~3000円程度です。当院では学割制度を設けていますので学生の方は1ヶ月分2000円です。

治療目的で使用する場合は、ピルの種類によって値段が異なります。ジェネリック(後発薬品)を選択すれば、1か月分が700~800円です。

 

診察を受けずにピルだけもらえる?

オンライン診療の場合は、問診票で問題なければビデオチャットによる診察のみでピルの処方が可能です。ただし、厚生労働省の取り決めにより、一度も対面受診せずにオンライン診療のみでピルを処方し続けることはできません。

避妊目的でピルを服用する場合は、内診などの検査なしでピルの処方が可能です。基本的に、問診と血圧測定で異常がなければ、その日のうちに処方が可能です。

 

生理痛や生理不順の治療目的でピルを服用する場合は、症状に応じて検査が必要な場合があります。生理痛の場合は超音波検査、生理不順の場合はホルモン検査と超音波検査が必須の検査となります。

どのような検査が必要かは、医師と相談して決めます。

内診に抵抗がある方は、お腹の上からの超音波検査で大きな異常がないかを確認した上で処方することも可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。